roricaの殴り書き板。

メモ用紙みたいな

iPhone Airを買ってみた後に、iPhone Airを買ってみた。

カラバリ実質2色

 

 

iPhone Airが気になっていた

筆者は昨年9月にiPhone 17 Proを購入し、重さとデザインという物理面を除いた箇所についてはかなり気に入って使用していました。
発売された頃のiPhone Airは当時全く興味が無く何なら論外だと思っていたのですが、ここにきて画面が少し大きめの端末が欲しくなったのと、やはりiPhone 17 Proが物理的に重すぎるので軽い端末が欲しくなってきました。
そうなると候補になるのがAirという訳です。

 

値崩れも理由

iPhone AirはUSB 2.0やモノラルスピーカー、単眼カメラ等攻めた設計をしており、これらは最近のミドルエンド端末以下の仕様です。その上で価格も攻めており、最安の256GBでも159,800円と強気な設定です。
結果は容易に想像がつきますがかなり不人気なようで、中古も捌けないらしく販売直後から相場が下がりまくるという現役iPhoneとしてはかなり珍しいムーブをしていました。
値崩れするというのは今から買いたい層つまり筆者にとってはメリットですので、良いタイミングです。

 

半導体高騰も理由

iPhone 18 Proは価格上昇が確実視されておりそうなると気になるのが既存機種含めたスマホの値上げですが、為替レート的にも厳しいのでiPhone 18世代リリースと同時にAirが値上げされる可能性がかなり高いとみています。
値上げ前に買っておけば、資産として腐りにくいと考えました。
→という記事を下書きで寝かせていたら無事値上がりしたんだ。

 

でも見送っていた

iPhone Airの購入案は今年春の段階から検討しては消え検討しては消えを繰り返していました。
理由はGalaxy S25が物理的に軽量でありiPhone 17 Proが性能的に十分であったことが挙げられます。

他方iPhone Airは単眼でスピーカーはモノラル、USBは2.0でDP Altは無し、pSIM非対応でバッテリー持ちも現行機としてはイマイチという感じでしたので、iPhone 17 ProとGalaxy S25のどちらの置き換えも難しいだろうと判断していました。

その後10GbE環境の整備&NASの導入でUSB SSDでのデータの取り扱いをほぼやめたこと、Apple TVとミニコンポの導入でAirPlayが容易になったことでUSB側の機能は妥協が可能になりました。
pSIMもこの半年でS25から移設したことがなくほぼ固定されているためeSIM化しても問題ないと判断。カメラもS25か17 Proのどちらかが残れば超広角と望遠は使用可能、モノラルスピーカーはAirPodsやミニコンポの使用が主なので最悪不要。過去iPhone Airを諦める理由になった要素が、あるに越したことは無いが無くても良いというラインに落ち着いてきました。
Galaxy S25の操作感が筆者的にはイマイチで使用頻度が17 Proに傾倒していたこともあり、これであればS25は解雇でAirにしても良いと判断。

 

買った

そうはいっても安い買い物でもないですし妥協点も多いので無理に買うものでもないということでスルーしていました。
そんな中でGalaxy S25を使用していたところ、とある機能の操作性の悪さに非常に頭にきまして、iPhoneならこうはなっていないだろうと半ば怒り任せで秋葉原に直行しiPhone Airを手に取ってみました。
これが意外としっくりくるというか、かなり良いと感じたので中古ショップで状態の良いものをお買い上げ。7月3日の昼、怒り任せの散財の瞬間。

 

付属品はUSB-Cケーブルと簡単な紙類だけで、SIMスロットがないのでSIMピンはありませんしAppleのステッカーもありません。



もはやここまで付属品ないなら、中古で売るときに付属品欠品すると減額されるのでもはや何もつけなくて良いよという気分です。

 

構成

256GBのホワイトかつCare+無しで、要するに最も安いモデルです。イオシスでAランク品を見ていたところ、アクティベーションから数日しか経っていないほぼ未使用品があったのでこれを購入。
イオシスに限らないんですが、未使用品と書いていても動作確認のために電源投入とアクティベーションを行っており、この儀式のせいでAppleの保証が開始してしまいます。この罠により、下手な未使用品よりも今回みたいに通常中古品を買った方が良いみたいなケースがあります。

 

屋外でセットアップしない方が良い

とにかくGalaxyを使いたくない一心で、秋葉原(屋外)でそのまま初期設定を開始。
一応問題なく初期設定は完了しホーム画面までたどり着きはしました。
これは筆者のやらかしなのですが、初期設定時のミスによりiPhone 17 Proに入っていた交通系ICやらeSIMやらがiPhone Air側に吸われました。これだけならまあiPhone Airで対応すれば良いだけなので問題無いのですが、iOSは初期段階だとほとんどのアプリが未インストール扱いで、ウォレットもSafariも使用できません。で、モバイル通信だと気を遣ってアプリダウンロードをしないらしく、テザリングも同じ扱いのようで、eSIMと交通系ICを吸った上で何も使用できないiPhone Airと、eSIMと交通系ICを吸われたのでほぼ何も使用できないiPhone 17 Proという屋外で地獄のような状態に。
最終的にはその辺のフリーWi-FiにiPhone Ai繋ぐことでなんとかなりました。あとeSIMはアクティベーションに別途インターネット接続が必要という欠陥仕様です。まずやる人はいないと思いますが、屋外でiPhoneの初期設定はやめた方が良いかと思います。

 

数日は平穏に使用していた

iPhone Airは得意不得意がかなりわかりやすい端末で、その辺りは事前に判断して購入したこともあり快適に使用していました。物理的に軽くて画面が大きいことがかなり気に入り、iPhone 17 Proを差し置いてメイン端末に昇格させようかと考えてもいました。

 

Amazonで祭りが始まる

Amazonセールはいつも買っても良いが買う理由が値段なので買わなくても良いみたいな物のセールが多くて今回もスルーしようと思っていました。
興味半分でiPhone Airのページを見たら、この前購入したイオシスのAランク品と同じ値段で新品の256GBが売っています。それどころかiPhone Airの1TBが169,800円で売られており、1TBの新品iPhoneが正規ルートで20万円を大きく下回る価格で購入できる異常事態。iPhone Air 1TBの当時の価格は229,800円であり、約26%もの値引きが入っています。
そもそもiPhoneは直販だけでなく別販路でも最新機種は滅多に値引きを行わないため、値引き自体がかなり珍しい動きです。これは値引きを行うとセール目的の買い控えや価格崩壊を起こしかねないというAppleの経営判断によるものです。

 

Apple Care+も安い

この祭りの特殊性はiPhone本体だけではなく、何故かApple Care+も割引が入っています。

前提として、本来Apple Care+の価格は本体価格に対する割合では無く、グレードごとに一律に定められています。
例えばiPhone AirにApple Care+ for iPhone 2年版を付ける場合、iPhone AirはPro/Pro Maxと同じグレードとして扱われていて、このグレード内であればどの機種どの容量を購入しても一律で31,800円です。わかりやすい仕組みですが本体額に対する割合で考えたとき、グレード内最安であるiPhone Air 256GBに比べて本体価格の高いiPhone 17 Pro Max 2TBは得ということになります。

そんな感じで基本的にApple Care+の価格は動くことがないのですが、今回の祭りでは何故か20%の割引が入っており25,440円でApple Care+を付けることができます。

これにより最新世代であるiPhone Airの最大構成である1TBモデルにApple Care+を付けても20万円を超えないというさらなる異常事態ができあがります。

 

この祭りを受けて

元の価格は本体229,800円、Apple Care+ 31,800円の合計261,600。
祭り価格は本体169,800円、Apple Care+ 25,440円の合計195,240円。
しかも3%分とポイントバックキャンペーン上乗せ分のポイントが付きます。(一撃でカンストしますが。)

半導体氷河期の今、これは買うしかないと判断。7月9日の夜、勢い任せの散財の瞬間。

 

届いた

Amazonは優秀なので前日夜に注文しても翌日夕方までに届きます。
他方Amaz〇nはいい加減なのでApple公式だと当然NGである、約19万円分のカタマリを玄関に置き配指定することができます。

カラーはライトゴールドにしました。スカイブルーと悩んだのですが、iPhone Airを手にした時に古き良きiPhoneを彷彿させるデザインだと感じたので、かつてのiPhoneで馴染みのあったゴールド系で行くことに。

が、ぶっちゃけこれホワイトでは?
クラウドホワイトと並べればまあ確かにゴールドに寄った色ではあるものの、最初からこれがホワイトですと言われたらホワイトとしか思えない。

 

ケースとフィルム

ケースは前回256GBを購入したときに当日凌ぎ用と、本格的に使う用で後日購入したものの2つがあるので片方を転用。
一方フィルムは余りがないのでダイソーに駆けこんで適当に買いました。iPhoneの良いところは100円ショップでガラスフィルムが買えるところですかね。

 

起動

比較的新しめのiOSバージョンではありましたが、最新ではなくOTAはめんどいのでMacに繋いでIPSW焼きました。
USB 2.0ケーブルを通信用として使うのはかなり違和感がありますが、これで最高速。

今回は自宅で開封しているので難なく初期設定できました。
で、iPhone Airの1TBをメイン端末とする想定で購入したためiPhone 17 Proからデータ移行を実施。
iPhone 17 Proはしばらく併用期間でサブ端末として残すつもりです。
256GBのiPhone Airは…どうしましょう。購入から1週間で役割が無くなったのですが、祭りの弊害で中古買取価格が大暴落していて回復するまでしばらくホールドすることになりそうです。自宅専用スマホですかね。

バッテリーの製造日が先に購入した256GBは2025年8月、後に購入した1TBは9月という感じでそれなりに古いロットであることがわかります。
祭りの開催理由はほぼ間違いなく不良在庫の処分でしょう。

 

iPhone Airの仕様

調べれば出てくるであろう情報ですが一応触れておく程度のことを書いていきます。

 

A19 Pro搭載

名前だけでいくとProシリーズと同じA19 Pro搭載です。
ただし全く同じという訳ではなく、Proは6コアGPUでAirは5コアGPUを搭載しています。あとProはベイパーチャンバー搭載+アルミ筐体に対して、Airは非搭載かつチタンなので出せる性能は全く異なると考えたほうが良いです。

 

Geekbench 6 CPU Single CPU Multi GPU
iPhone Air 3761 9560 38706
iPhone 17 Pro 3651 9435 46026

Geekbench上でもそれらしい結果が出ており、CPUは誤差、GPUはAirが17 Proの84%程度のスコアです。GPUコア数が83%と考えると物理的なコア数がそのまま数値に直結しています。Geekbenchは測定時間が短いので、スマートフォンのユースケースに近い短期的なパフォーマンスの評価ができます。コア数あたりの性能はiPhone 17 Proと同等と考えて良いでしょう。ただ、冷却性能は17 Proが有利なので長期的なパフォーマンスは差が出ると思われます。
もう一点、iPhone 17 Proは昨年9月頃に測定した数値であるため、同じ条件では無いという点は触れておきます。

メモリは17が8GBに対してAirが12GBでProと同じ水準です。ここは無印に対する明確なアドバンテージでしょう。

 

今時珍しい単眼カメラ

48MP広角のみという、2025年のスマホとしてはかなり攻めた設計です。
17は超広角48MPを備えていてマクロもいけるので、下位グレードに明確に劣るポイントです。
Proにあった望遠、LiDARもなく、Dolby Visionも60fpsまでに制限されています。

一方で、メインカメラは恐らく仕様は同じです。
正方形のセンサーを備えており、本体の向きにかかわらず縦、横向きどちらの写真も撮れます。

 

比較的高DPIなディスプレイ

この世代のiPhoneは460ppiで統一されていますので、画面サイズが上がれば解像度も上がります。
2,736×1,260を謳っていますが、スマホ向けOLEDは相変わらずペンタイルとかいう詐欺配列が主流でiPhoneもこれを採用しているため実効解像度は720~1080のHD画質程度でしょう。とはいえ、隣接ピクセルと協調表示するほかピクセル密度自体が高いので気になる場面はそこまでありません。

ProMotion対応ですが、2025年モデルからは無印も対応しているので特にアピールポイントにはなりません。
輝度とかの仕様もシリーズ通して同じです。
17がどうかは知りませんが、17 ProとAirはPWM調光を無効化するオプションがあります。iPhoneのOLED機は480HzのPWM調光をしているそうですが、オフにしてこれがなくなるのかが正直体感できず。

iPhone Airに絞った話をすると、本体を薄くしたせいで17 ProよりもDynamic Islandと上部フレームの隙間が1mmほど増加しています。端的に言うと、Dynamic Islandが下がっています。

 

USB端子の仕様はLightning機以下

USB-Cの機能を比較すると下記の通り。

  USB PD USB DP Alt
17 40W USB 2.0
Air 20W USB 2.0 ×
Pro 40W USB 10Gbps

USB PDの電力が低いのはMagSafe使用時も同様なので端子の制約というよりは本体の放熱性能都合と考えられます。
DP Alt非対応なのは、Airの端子を見たところフル結線されていないので端子都合と考えられます。
Lightning端子搭載iPhone並の機能の低さです。

 

通信機能

モデムは17 ProがQualcomm X80であったのに対し、AirはC1Xを初採用しています。前者はミリ波対応で後者は非対応なので単純な性能ではX80のほうが優秀ですが、省電力性はC1Xが優秀です。日本だと17 Proもミリ波非対応なのでぶっちゃけC1X一強な可能性はあります。
17 ProとAirで電波強度や通信速度の違いを感じることはない、というよりは無線電波はそんなものよりも多くのものに左右されるものなので違いがわからない。

Apple N1搭載でWi-Fi 7、Bluetooth 6に対応しているのは2025年モデル通して変わりません。

 

その他

外観はProがアルミになった中、光沢加工のチタンフレーム。15 Proの汚れが目立つ酷い出来のチタンを想像していたので若干身構えていましたが、Airのチタンフレームは汚れが目立ちにくく文句なしです。むしろ、過去のiPhoneでは5sのダイヤモンドカットと肩を並べて高級感があります。
17と差別化されている要素として、背面にもCeramic Shieldを採用しています。

ボタン類は16シリーズから変わらないサイドボタン、カメラボタン。

最大の変化はやはり下部スピーカーの削減でしょう。正直に言うとモノラルスピーカーはやはり違和感があります。代わりというには弱いですが、スピーカーホールが減ってシンプルなデザインに仕上がっています。

 

良いところ

シンプルな外観

本体上部に邪魔なデッパリがあるというかここが心臓部であるのですが、それを除くと単眼でそこまでゴツくないカメラ周り、スピーカーを削ったことによりシンプルな下部、pSIMを削ったこと以下略な側面、そして何より色々削以下略で薄くて軽い仕上がり。この薄さはまるでかつての4.7インチiPhoneを使っているようです。
この薄さによりタッチ決済用で使うときもカードをかざしているような軽量さ、爽快さがあります。交通系ICを入れてこれより快適なスマホは無いと思います。

ケース、ガラスフィルム込みで206g。

特に、上部に無駄な樹脂パーツがあったり、中途半端なガラス背面があったり、張り巡らされたアンテナラインがあったり、ということが無いのは素晴らしいです。

 

高級感のあるデザイン

シンプルながら高級感も両立したデザインです。
17 Proシリーズでは廃止されたチタンフレームと、15 Proシリーズで廃止された光沢加工の側面。一時のiPhone Proシリーズのようなステンレスではなく形状もフラットではなくなりましたが、まるでiPhone 11 ProやXSのようです。

もはやアンテナラインまでも美しいと思えます。

色薄くね?と文句を書きましたが、このデザイン、質感に対してさりげなく高級感の演出に一躍買っていてかなり気に入っています。

スマホに興味のない人間の、ファーストインプレッションもかなり良好でした。といっても統計は筆者の周りのみですが、光沢加工のチタンフレームや薄型のデザインは最近のスマホとしてはかなり目を引くようで、デザイン的にも高見えするようです。iPhone 15 Proや17 Proのときよりも明らかに関心を持たれる機会が多い端末でした。

 

画面がやや大きい

Pro Maxの6.9インチよりは小さく、通常モデルの6.3インチよりはやや大きい6.5インチディスプレイです。
これがどっちに転ぶかが筆者的には若干賭けでしたが、結果的にはかなり良い方向に転んだと考えています。持ち運びに邪魔にならず、他方通常のiPhoneよりも表示領域の大きい絶妙なサイズ感です。

 

悪いところ

削られすぎた機能

正直に言いますと、ここはやはり明確な弱点です。
筆者はサブ端末としてGalaxy S25やiPhone 17 Proをしばらく続投させるのでiPhone Airの購入に踏み切りましたが、望遠カメラが無い、モノラルスピーカー、バッテリー持続の短さは少々ネックです。iPhone Air 1台で、と言われたらちょっと厳しいかもしれません。

言い換えれば機能枠と軽力枠で棲み分けができています。

 

高輝度維持ができない

先述の通りAirは得意不得意のわかりやすい端末なので、薄さの代償が機能というのはわかりやすい弱点であり、これは計算のうちでした。
やや計算外だったのが、屋外使用時に高輝度維持できないという点です。

そもそもの話をしますと、スマホのディスプレイというのは通常の最大輝度と、屋外に一時的に使用できる最大輝度というのが分けられています。Apple公式の書かれ方で行くと、ピーク輝度(HDR)というのは前者、ピーク輝度(屋外)というのは後者です。

何故分けられているのかというと、OLEDが力不足だからです。屋内での一般的な輝度、せいぜい300ニト以下で使用している分には気になりませんが、OLEDは高輝度時にかなり発熱をするという弱点があります。iPhone Airはこれの放熱があまり上手くないようで、先日屋外で使用していたところ物凄い発熱をしながら、正直全く使い物にならないレベルの低輝度に即落ちるという、Galaxyを使わざるを得ない状況に陥りました。

屋外で見やすいことを期待してやや大きめの画面にした経緯もあるので、屋外で使用できないケースがあるというのはやや痛い誤算でした。

 

背面タップの精度が悪い

もともと背面タップは17 Proでも認識感度が微妙で2~3回やって反応するかどうかみたいな感じでした。iPhone Airは5回やって反応しないので、Air向けにチューニングされていないのでは?と疑っています。

 

その他

1TBは要らなかった

勢い余って1TBモデルにしてしまいましたが128GBすら使い切ってないので要らないどころの騒ぎではありません。

無駄どころの騒ぎではない。
カメラもしょぼくて4K 120fpsとかも撮れないので、使い道が0。

 

Care+も...

2年以内にうっかり破壊してしまっては話は別ですが、過去にApple Care+を使ったのは

①Qiが壊れたiPhone 8

②なんか音が出なくなった付属品のEarPods

③ノイズが出たAirPods Pro2

の3回だけで、こちらの過失での修理は一度もしたことがありません。最近筆者はスマホを1年サイクルで買い替えていますので、Care+無しで良かった説が濃厚。

あとAirに飽きてもCare+がもったいないので2年使い続けなくては...みたいな。どちらかといえば最も危惧しているのはこれです。
一応Apple Care+の2年版は解約して日割り返金を受けることはできます。

 

Qi2バッテリーを買ってみた

iPhone AirはApple公式が開き直る程度には外付けバッテリー推奨のようなので、なんとなく買ってみることにしました。
選ぶのも面倒なので当初はApple純正のiPhone Air MagSafeバッテリーにしようかと思ったのですが、思ってたより高いなというのと、iPhone Air専用というのが引っかかってやめた。
ところで関係ないですが、Air用MagSafeバッテリーはiPhone Air内蔵バッテリーがそのまま転用されているらしいです。

Amazonとかで調べてみるとQi2採用のバッタもんみたいな製品が結構あります。

その中でPhilips DLP2555Qというものを購入しました。

Amazon | Philips(フィリップス) モバイルバッテリー 半固体 電池 7.2mm 超薄型 Qi2 MagSafe対応 DLP2555Q

 

機能

Qi2で15W出力、USB-Cで22.5W出力、バッテリー本体の充電は18W入力です。

公称5,000mAhつまり18.5Whで、iPhone Airは12.26Whなので電力損失を考慮しても1回くらいはフル充電できると考えられます。1日2回モバイルバッテリーのお世話になるというのは使い方がおかしいと思いますので、3か月に1回もモバイルバッテリーのお世話にならない筆者としては十分でしょう。

 

外装

上記機能の製品というのは意外と数が多いので、さらに絞るために薄さも条件に加えました。
Philips DLP2555Qの7.2mmは上記機能を備えた製品の中ではかなり薄い部類の製品です。

 

安全性とか

かなり薄いバッテリーなので、気持ち程度安心を買うために半固体電池というものにしてみました。
普通のよりは安全だろう(多分)という考えのもと購入している訳ですが、実際のところ半固体電池の明確な基準や安全性の根拠は無いらしく、結構メーカーの善意にかかっている部分ではあります。
あとはアルミボディで放熱性能を稼ぎ、延焼も防止してもらいたい。

最後に拘ったのはJBRC会員企業であるという点。
『JBRC会員』企業リスト | 小型充電式電池のリサイクル 一般社団法人JBRC
JBRCの説明は面倒なので ↑ を。
リチウムイオン電池はそこまで新しい技術という訳でもないのに、自治体のやる気がないせいで処分が面倒なことがあるというのが残念ながら現状です。JBRC会員企業の製品であれば多少それが捨てやすくなります。あとはここに入っている企業はおおよそまともな企業と予想できるので、Amazonの有象無象を弾く際にも多少参考になります。

 

使ってみて

流石にカメラのでっぱりよりは厚い、もののこれは他製品もそうだしこれで十分薄いです。

iPhone AirのケースをMagSafe対応のものにしなかったせいでよく外れます。ということでMagSafe対応ケースを現在注文中。

あと無接点充電はやはり電力損失も多いようで、バッテリーiPhoneともに結構発熱します。USBケーブルがあるのであれば、有線での充電をしたほうが間違いなく良いです。

薄くて軽くてiPhone Airに対して十分な出力なので、iPhone Airのパーツとしてはなかなか良いです。

デザインもシンプルかつマット加工のアルミで気に入っています。

一つ計算外だったのは、iPhone 17 Proだとほんの数ミリ下がはみ出ることです。

 

総評

久しぶりにiPhoneが帰ってきた。

iPhone Airは異端な端末として扱われがちですが、筆者からしてみるとiPhone AirこそiPhoneらしい製品だと思います。
薄さ、軽さ、高級感を優先して機能を削ぎ落したところ、薄いけど筐体に詰め込まれている満足感、本体デザインに合わせたカラーバリエーション、ゲームもできる高い性能。良くも悪くもとてもiPhoneらしいと感じています。
iPhone 17 Proあれは道具であって、iPhoneではありません。

機能的にiPhone Airは万人に受けるかというと微妙で、とくにスマホ好きの方々には物足りない1台だと思います。一方でスマホに興味の無い層であればかなりささる一台になり得たと思っています。
なり得た、ということはなっていないということですが、やはりネックは価格です。AppleとしてはPro系と同じ高級路線として売りたかったようですが、流石に機能を削りすぎています。結果としてAmazonでの投げ売りですが、欲しい人には行き渡っていますし、次期iPhoneの発売が恐らく控えているタイミング、遅すぎました。17に近い価格で、キャリアの残クレとかと合わせてばら撒けば結構流行る未来もあったiPhoneじゃないかなと思います。

とはいえAirは折り畳みiPhoneへの事実上の試作機でもあるので、Apple的にはほぼ想定内なのかもしれません。試作機の割には良い出来だったと割り切って使うのが良いです。
とはいえ、2台は要らないかな。

SC-PMX900を買ってみた - 操作性はかなり難ありだが音質と機能に振ったミニコンポ

今回から総評をタイトルに入れてみた

 

経緯

HomePodをテレビのスピーカーにするという計画が大コケしまして、その後継が必要なわけです。
HomePodの後継として使えつつ、リップシンクを解消したいということで下記のような条件のスピーカーを探すことにしました。

  • AirPlayが使える
  • TOSLINKが使える
  • Bluetoothが使える

スピーカーとはいいつつ、実際探しているのはミニコンポです。音質はTCL 55C745を超えるであろう製品で、かつテレビの両脇にスピーカーを置くことを考えるとミニコンポが最低ラインです。
サウンドバーでも良いかと思っていたのですが、1本大きいのがくると逆に置き場所がないのでやめた。

 

探した

当初はデザインも多少重視してSONY製が良いかとも考えていたのですが、SONYのミニコンポは新しい世代のものが出ていないので中古で探すことになります。同じことを考える人は多いのか中古でもまあまあ高いのでSONYはやめることにしました。

新品で探して価格と性能のバランスが良さそうだったのがPanasonicのSC-MX900です。
AirPlay 2やTOSLINK、BluetoothはもちろんUSB DAC機能とかも備えており、かつ価格も4万円強です。他に張り合う競合製品も見当たらなかったのでこれでいくことにしました。

 

買った

実はPanasonicのコンポは初ではなく、実家にSA-PM730SDというのがあったというか今もあります。
筆者の中でのコンポの水準がそこで止まっているので、CDが一枚しか入らないとはいえ本体の小型さに違和感があります。

ケーブル類とかもろもろ付属しています。が、TOSLINKケーブルとUSB DAC用のUSB Standard-Bケーブルは付属しないのでこれは別で買いました。

TOSLINKは距離さえ足りれば何でも良いのでAmazon Basicsのものを購入。

USB Standard-Bも距離さえ足りていて末端がUSB Type-Cなら何でも良いので適当なものを購入。筆者はUSBケーブルで音が変わる論争を心底どうでも良いと思っているのでこの辺は特にこだわっていません。

 

繋いだ

SC-PMX900は製品としては2021年のモデルなので新しくはありません。今回購入した個体は2025年製のようなので適当に製造はしているようです。

色々ささりますが、筆者が使うのはスピーカー出力、RJ-45、USB Stadnard-B、TOSLINK、FM、AMです。余ったAUXと赤白の所謂アナログ入力は使用しません。

スピーカーのケーブルってそれぞれ2本ずつで良いんですね。SA-PM730SDのときは4本繋いだのに。

TOSLINKは55C745に接続。USB DACはその時使いたい機器に都度差し替えを想定しているので本体側にケーブルを挿すだけ挿して対岸は放置。

LANケーブルで自宅ネットワークに繋いでおきました。AirPlay使うのに多分必要。

AMアンテナは付属のループしてるやつを接続、FMは付属ケーブルを自宅の壁に出ているアンテナケーブルの差し込み口に接続。ちなみにラジオはNHK受信料の対象外です。

 

電源入れた

のですがディスプレイが「--------」表示から変わらない。
早速壊れたのかと思ったらおそらく起動処理中だったようで、数分待ってたら操作を受け付けるようになりました。わかりにくい。

本体側も物理的に非常にシンプルです。リモコン操作前提。

 

良いところ

コスパが良い

機能と音質に対する価格は割と安く、端的に言うとコスパは良いと思います。
同価格帯で競合する製品が無い、というかミニコンポ自体があまり流行ってない気もします。

 

悪いところ

リモコンの受信感度

見出しに受信感度とか書いてますが、リモコンそのものがまず不満です。
Panasonic製黒物家電のリモコンはデザインの進化が15年前から止まっており、持ちやすさ、文字の見やすさは良いですが美しさと言う面でのデザインと分厚さがかなり気になります。

上記は百譲って許すのですが、本体とリモコン共に製造欠陥レベルでリモコンの受信感度が悪いです。
特にリモコンの方は多少の遮蔽物も許さないショボ出力で使い物にならず、純正リモコンを使うのは諦めてSwitchBotの学習リモコンに学習させてそちらを使っています。
本体側も受信感度が悪いのですが、SwitchBot学習リモコンは出力が大きいので本体側のショボさもある程度カバーできます。

この辺りはデザインも両立しつつ受信感度も申し分無いSONY製品を見習ってほしいです。SONY製品は本体側のIRレシーバー部分がやや奥に掘ってある等受信感度に工夫が見られます。

 

ディスプレイ解像度

16セグ9桁のディスプレイを備えていますが機能に対して解像度が低すぎて、今本体が何をしているのか全くわかりません。
ここは多少本体価格が高くなってでもドットマトリックスディスプレイにするべきで、特に設定なんかはユーザーから見て何を設定しているところなのかが理解できない。
初期起動時の情報量の少なさといい、ネットワーク設定のわかりにくさといい、ディスプレイはこの製品の最大の欠陥と言って差し支えないと思います。

あとネットワーク機能がONだと前面の青色LEDが光るのですが、普通に鬱陶しいのでマスキングテープで塞ぎました。

 

スピーカーの表面

これは好みの問題なのですが、スピーカーの表面が光沢加工になっているのが気に入りません。理由は単純で、テレビの画面が反射するからです。
筆者宅はあまりテレビ台上にあまりスペースがなく、そんなところに55インチのテレビを置いているのでスピーカーに割けるスペースはあまり広くありません。これ自体はおま環なので仕方がないのですが、光沢加工は汚れが目立つ、拭いた時に傷が目立つ等の問題があるのでマット加工というか、フィルムとかでもっと安っぽくても良いので光沢加工ではなくしてほしかったです。

 

HomePodの代替としてどうか

機能的な面で言えば明らかに上位互換です。
AirPlayを使用できてApple製品との連携も申し分なく、そのうえで音質や他機器からの出力にも柔軟に対応できます。何よりリップシンクを考えなくてよいというのは非常に大きいメリットで、オーディオ分野で無線が有線の完全な代替手段になる日はまだ遠いといえます。

物理的な話で行くと、やはり配線が多くなるうえに設置面積も大きくなるのはデメリットです。
あとはHomePodの筒形の落ち着いたデザインと、ミニコンポのがっつりスピーカーという感じのデザインどちらが好みかという程度ですかね。

 

総評

デメリットを多めに書いたので不満なのかというと、実はそうでもなく総合的にはかなり満足しています。
筆者は主にこのコンポをテレビのスピーカーとして使っているだけで、その他は気まぐれでAirPlayするくらいなので操作性の悪い本体に直接触れる機会はそんなにないからです。筆者が不満なのは製品本体の操作面であり、それに触れる機会が少ないので結果的にはほぼ満足です。

音質についても筆者の耳にも申し分なく、手間や費用に見合うか、もしくはそれ以上の結果が得られていると思っています。

DS-420を買ってTS-473として使ってみた

QNAPロゴの上にDriven Shelterシール貼る仕事してる人って何考えながらこのシール貼ってるんですかね

 

経緯

気分で買っただけなので経緯も何も無いんですが、買った(半ば後付けな)理由としては3つ。

・単純に安かった

・実家放置用つまり遠隔地でのバックアップ兼家族共用NASを探してた

・TS-673壊れた時のパーツ取りとして使えそう

 

単純に安かった

買った理由が値段っていう。

QNAPのTS-X73シリーズはPCIeが2本挿さることやドライブベイ数が多い等柔軟性が高く、それ故需要があるようで新品も中古もまあまあな値段します。
そんな中でAlexonというメーカーが、QNAPロゴの上に「Driven Shelter」というシールを貼り付けた上でQTSの弱体化版みたいなOSを入れて売るというよくわからない商売をしており、これがヤフオクとかで少し安く流れていることがあります。
本家QNAP TS-473を真面目に買うと高い...というかもはやAlexon版が流通しすぎていて本家が見当たらないレベルなので本家の相場がわからない。Alexon版だと大体中古で3万円とかで買えます。
今回はそれよりも安く流通しているのを発見したので、本家QTS焼いてTS-473として使おうという話です。

 

実家放置用NASを探していた

実家にNASを置きたい理由は2つあります。

1つは自分のバックアップ用。
筆者はストレージというものをクラウド含めあまり信用していないので、重要なデータはNASや外付けドライブに三重とかでバックアップしています。
それでも一拠点に置いておくと、例えば落雷でやられるとか、そもそも拠点自体に何かあったときにデータ消失のリスクがありますので遠隔地に1匹置いておきたかったのです。
ちなみに遠隔地にクラウドはカウントしません。大抵の場合サービス提供元が覗き見ていて気持ちが悪い上に運営元の気分次第でどう転ぶかわからないので。

理由のもう1つは、実家に住んでいる家族が碌なデータ管理をしていないからです。
iPhoneやPCのデータ整理は筆者が気付いた時にある程度はやっているのですが、ぶっちゃけ面倒なのでQNAPに全部やってもらおうという考えです。
特にiPhoneは最悪で、当然のようにiCloudがパンクしておりバックアップもないので、それ本体壊れたらデータどうすんの?みたいな状態な訳です。
これは結構あるあるだと思うのですが実家に帰るたびにデジタル機器のサポートスタッフをやらされるので、QTSがある程度バックアップを自動でやってくれるとスタッフ的には仕事が減るという寸法です。

 

TS-673とおそらく部品が共通

筆者宅にはTS-673という、TS-473の挿せるディスクが多い版のNASがあります。それを分解していて気付いたのですが、TS-x73系はメイン基板含めほぼ共通のパーツを使用しています。TS-673というやや入手性の悪いNASが壊れたとしても、TS-473側からある程度融通できそうだということです。
壊れるとしたらメイン基板か物理駆動しているファン辺りだと思うので、この辺の予備パーツができると多少安心。本当に共通かは知りませんが、最悪筐体ごと交換しても良いという想定です。

 

分解

届いたのですが、NASは用途的に長期間運用かつ放置されていることが多い、つまりかなり汚れているので分解して清掃しました。
ゴルフボール大のホコリのかたまりが入っていたのは正直引いた。

あとCPUグリスはカピカピになっていたので一応塗り替え、メモリが2GB×2枚でしょぼかったので何故か家にあったDDR4-2400の4GB×2枚に交換、動作確認用にこれまた家に転がっていたSeagateの500GBのHDDを挿して戻しました。

 

TS-473の紹介

ここで突然ですがTS-473の紹介セクションです。

まあ公式ページ見てくださいという感じなのですが、特徴をピックアップして紹介していきます。

 

AMD製CPUを積んでいる

AMD RX-421NDというCPUを搭載しています。4コアで特にこれといった特徴はありません。製品としては10年以上前のものなので、手に入るのであればRyzen Embeddedを搭載したTS-473Aという後継品を購入することをお勧めします。

 

PCIeスロットがある

ロープロファイルPCIe 3.0x4スロットを標準で2本備えています。見た目的にはPCIe x8ですが実際に結線されているのはx4、他方スロット側に切り欠きがあるので干渉しなければx16も挿せるという変な設計です。
特にベンダーロック的な制約は無いようでOS (QTS) 側が対応していれば割と何でもいけるらしく、公式ではRJ-45やSFP+の10GbEアダプターなんかを使い方として紹介しています。あとはNVMe SSDとか小型なGPUとかだったら行ける気がするので録画サーバーとかの用途でも行けるのでは?という気もしますが、試したことはないのでわかりません。

 

メモリの換装ができる

メモリーはDDR4のSO-DIMMつまりノートPC用と同じサイズで、何故か4本挿すことができます。標準で載っているのは4GBで、最大64GBまでは公式でサポートしているようです。
コイツの特殊なところはECCメモリに対応していることですが、SO-DIMMのECCメモリは入手性が悪く価格もアレなので普通のNAS用途ならその辺のPCの抜き取り品で十分でしょう。

 

その他変なところ

RJ-45ポート(Intel I211)を4つ備えていたり、本体にスピーカーがついていたりします。スピーカーは2021年以降のロットからは省かれているので今回購入した品は高機能ということ...なのですが正直スピーカーなんていらないのでロットが新しいものの方が欲しかったです。

 

動作確認

動作確認済みとは表記されつつ、個人間フリマお得意の無責任「詳細な動作確認はしていない」とのことでしたのでこちらで動作確認してみます。ここで書いても仕方ないですが、メルなんたらリは3N禁止しつつジャンク扱いは認めるというあの規約の矛盾は何なんですかね。

 

電源投入

この段階に来て今更気づいたのですが、電源ケーブルが付属されていなかったので自宅に余っていた適当なケーブルを使用しました。
直接本機とは関係ないですが、どうせ接地もしないうえに大した消費電力でもない製品に無駄にゴツいケーブルは邪魔なのでこういうの使ってます。

Amazon.co.jp: アイネックス AINEX AC電源ケーブル 極細ストレートタイプ ACP-15S-BK : パソコン・周辺機器

電源ボタンをポチッたところ普通に起動しますしディスクも認識します。大して動作確認していないと言いつつ出品者が比較的良心的だったということで、ありがたく受け取ります。

電源ケーブルは付属していなかった一方で2.5インチ用のねじは付属されていました。ケーブルは汎用品で代用が効きますが、ねじは規格品とはいえ調達がケーブルより面倒なので付属してもらえてありがたいです。

 

OSをどうにかする

Qfinderから当然のように認識したのでQTSが焼いてあるのか?と思ったのですが、QNAPから配布されているOSよりも大幅に古く、ファームウェアアップデートをかけても最新表示。調べたところAlexonのNASはほぼQTSですがファームウェアが公式よりも古めになるようなので、やはりQTSに焼き替える必要がありそうです。

 

1.QTSをダウンロードしてくる

NAS本体から直接のアップデートは当然NGなのでファームウェアを落としてきます。

www.qnap.com

 

2.SSHで接続する

TeraTermからSSHでアクセス。認証は管理者権限のあるアカウントです。

そして下記コマンドを実行します。

# ln -sf /mnt/HDA_ROOT/update /mnt/update

 

3.ファームウェアを転送する

ファームウェアをダウンロードしたフォルダーでPoewrShellを起動し、scpで転送します。

scp [ファームウェアのファイル名].img admin@[NASのIP]:/share/Public

 

4.tmpfsをマウント

これは環境によってはやらなくて良いかもしれないですが、筆者の環境では次の工程で「FW001」エラーになったためこの工程を挟んでいます。調べたところ容量不足のようなのでtmpfsで空き容量を稼いでいます。

mount -t tmpfs -o size=512M tmpfs /mnt/update

 

5.アップデート

[/mnt/update] # /etc/init.d/update.sh /share/Public/[ファームウェアのファイル名].img   

「Update Finished」が出るまで待ちます。

その後は

reboot

で再起動して、バージョンが上がっていれば成功です。

 

HDDを調達する

1年前だと2万円以下で8TBのサーバーグレード落ちと思われる新品HDDが余裕で手に入ったのですが、2026年6月現在なんと3万円越え。こうなるとNASやサーバー用途のHAMR製品にした方がコスパが良いみたいになってきます。
実家放置用のNASにそこまで金かけたくないというのと、1年前以前の価格水準を知ってしまっているとぼったくりとしか思えない価格で金を払いたくないので少々悩みました。

最終的にはMD04ACA400を2本調達しましたが、これでも4TB×2本で15000円ほどしたのでかなり気分的には微妙。

そして状態も微妙。使用時間は片方が2万時間ほど、もう片方が5万時間ほど。これだけならまあ良いのですが電源投入回数も1000回を超えており、あまり行儀の良い使い方はされていません。

状態が微妙な4TB×2本だと運用的にもどうしようかというところです。
新品HDDを追加で買ってどうにかしようかとも考えたのですが、このNAS自体がもともとバックアップ用でそこまで信頼性は求めていないので、RAID1か1本をバックアップにする運用にしようということにしました。
容量的にも家族分は64GBのiPhone SE 第3世代に収まるようなデータが数人分という感じと、私のデータも最重要なもの以外は実家に置かない想定なので4TBで足りるでしょう。
容量増設とか、信頼性向上とかは家族から要望があったら家族に資金出してもらってやれば良いということで。

 

これ以上拡張はしない

筆者宅用のTS-673比で大分かわいらしい性能ですが実家のLANが1GbEでなんなら終端装置のハブが100BASEで終わっているというのと、HDD 1本だと1GbEで十分で用途的にも問題がないのでこれで。

あとは単純にHDDとSSDの価格が高すぎます。1年前の価格水準ならメインストレージをSSDにしつつ実家のLANを2.5GbE以上に、くらいのことはできましたかね。

 

実家に設置

NASグレードHDDを2本挿したNASというのは意外と重いもので、送料ケチって手持ちで行ったのは完全に失敗でした。重すぎてその辺に置いて行ってやろうかと思った。

実家に設置する際にただ設置するだけではダメなので少し弄ってきました。

 

ハブを設置する

結構ギリギリまでやっぱり2.5GbEにするか悩みましたが自宅に余っていたGbEハブがあったのでそれを流用しました。ELECOMのEHC-G08PAシリーズのどれか。プラ筐体でごく普通のスイッチングハブですが、大して発熱することもなく適当に動作するのでこれで問題ありません。

そもそもなんでこんなものを設置する必要があるかというと実家はPR-200NEとかいう御神木ならぬ御神ひかり電話ルーターが健在でして、こいつが古すぎてLANハブ100Mbpsという今の水準で行くとかなりふざけた仕様をしています。こういうさっさと壊れて交換になってほしいレンタル品ほど壊れないんですよね。

HDDとはいえNASで100Mbps ≒ 12.5MB/sは流石に無いのでGbEハブが必要という訳です。

 

IPアドレスを変える

これは持ち込む前にやっておけばよかったというか設定変更忘れなのですが、実家と自宅でIPのセグメントが違いますので自宅で固定IP設定したまま持ち込んで初期設定できないという間抜けな失敗をしました。
しかしTS-473には無駄に4つNICを搭載していますので、適当に他のNICに繋いだらDHCPで割り当たりセーフでした。4ポートNICはこのためにあったんですね。

ついでにインターネットには出ないようにしておきました。自宅ならともかく高頻度で監視できない実家でやられるとどうしようもない。

 

その他実家仕様に

RAID1に設定したり、ユーザー設定や共有フォルダー設定等々、最初から自宅でやっておけば良かったとしか言いようのない設定をやりました。

 

使ってみた

共有フォルダーは各使用者で固定で分割。4TBを割ったので正直少ない。
流石に6TB以上にはしておけば良かったと後悔。

あと実家環境は11acのWi-Fiルーターがメインで有線LANがほぼ出ていないこともあり、実家宅のPCからだと30MB/s程度しか転送速度が出ません。

 

総評

ぶっちゃけた話総評も書くことがないのですが、TS-x73シリーズは拡張性も高くデザイン的にもほぼ四角で使いやすいので気に入っています。

あとはMD04がまあまあ駆動音するので、家族からクレームが来ないことを祈るくらいですかね。

Windowsで日本通信SIMを使う話

段階制プランだと最低金額になるように使ってしまう

 

日本通信SIMのネット専用プラン

筆者宅ではスマホの他にiPadやSurfaceもモバイル通信に対応しています。

Surface Pro 10 with 5Gに搭載されたモデムの中身はQualcomm SDX65らしいです。

外で使うときに便利なので日本通信SIMのネットだけプランというものを契約しており、こちらは20GBで1200円、その月の通信料が1GB以下の場合は119円という価格設定です。
ぶっちゃけ大した頻度では使わないが外出時用にたまにあると便利みたいなSurfaceにはぴったりなプランです。

 

APN設定をしたい

筆者はこの日本通信SIMのネットだけプランを普段はiPadに入れて使っています。これを Windowsで使いたい。
iPad、iPhoneやAndroidについては公式で設定方法が掲載されています。

www.nihontsushin.com

じゃあこれを見て設定すれば良いんじゃないの?となりますがWindowsのモバイル通信設定は若干項目が異なります。
ネット専用プランの割にPCでの使用はあまり想定していないっぽいです。

 

Windowsでの設定

もったいぶっても仕方ないので、下記の通り設定すればOKです。

プロファイル名 識別用なので何でも良い
APN dm.jplat.net
ユーザー名 jci@jci
パスワード jci
サインイン情報の種類 CHAP
IPの種類 IPv4v6
APNの種類 インターネットおよびアタッチ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

接続後の表示は「NTT DOCOMO」です。

繋がらない場合は一度モバイル通信を切ると繋がります。

 

ところでこういう段階制プランて料金上がらないように使いたくなるので精神衛生上あまり良くないというか、豪快に使えないというか。
LINEMOの10GBプランとか、楽天モバイルとかも同じ理由で、AndroidとかWindowsとか通信上限を設定できるOSじゃないと使いたくないんですよね。

早くiOS、iPadOSにも通信上限設定実装してほしい。

HomePod 第2世代を2台買ってみたけど失敗だった

Apple信者になろうとしてみた

 

スピーカーが欲しかった

筆者宅にはディスプレイはまあまあ性能の良いものを導入していたのですが、他方スピーカーは一番マシなのでMacBook Proの内蔵スピーカーでした。
テレビである55C745のスピーカーはDolby Atmosを謳っているものの別に音質自体はよくなく、人物の声が聞こえにくくてむしろ微妙でした。
そんな中、55C745の内蔵Google TVとかNebula 4K Streaming DongleのGoogle TVの性能がめっぽう悪く頭に来ていたのでApple TVを買おうという計画が自分の中に立ってきました。
さらにそんな中、Apple TVとHomePodのステレオペアの組み合わせが良いという情報を手に入れました。
気になったのでHomePodを2台買ってみることにしました。

 

ミッドナイトが欲しい

テレビ横に設置するので視覚的に邪魔にならないよう黒系であるミッドナイトが欲しいと考えていました。
スマートスピーカーに44,800円は高いと思いましたので、整備品か状態の良い中古が良さそうです。2つ揃えたら10万円目前ですからね。

で、整備品だと37,800円なのでこれで行こうかと思ってたんですが、整備品らしい販売状況であり在庫がないのです。さらにどういうわけか新品中古ともにミッドナイトの在庫が少ないわけです。中古ショップを漁りまくってようやく中古で1台確保できたので早速開封してみました。

 

開封

 

適度にボロくて普通に中古だなって感じででした。保証切れ。

 

初期化

初期化されていなかったので初期化します。
Apple製品の未初期化品というと若干身構えますが、HomePodはアクチロック的な概念がないらしく普通に初期化できました。

HomePodを手動でリセットする

ホームアプリでHomePodをリセットできない場合は、以下を実行します。

  1. HomePodを電源から取り外すか、HomePod miniの場合は電源アダプタを取り外し、10秒待ってからもう一度接続します。

  2. 10秒待ってから、HomePodの上部に指を触れ、そのまま長押しします。

  3. 回転する白いランプが赤に変わります。指は置いたままにします。

  4. HomePodがこれからリセットされることをSiriが知らせてくれます。ビープ音が3回鳴ったら、指を離しても大丈夫です。

support.apple.com

HomePodという製品の性質上「HomePodが今何をしているのか?」の状態がわかりにくく、本当に初期化されているのかがよく分からなかった。
↑の操作後はランプが消えた後、白いランプが回転するような感じで光ります(おそらくこれが初期化後の初期起動処理)。その後謎の低音を効かせた効果音が流れたら準備完了で、iPhoneをHomePodに近付けるとセットアップできます。ここまでサポートページに書いてほしい。

 

使ってみる

初期設定を終えたので使ってみたのですが、なんか動作が安定しません。具体的にはiPhoneからの音楽が全く聞こえません。MacとiPadからの音は出るのですがこれも安定せず、よく勝手に止まります。
HomePodを3回くらい初期化したのですが改善しませんでした。

 

もう1台買った

1台目が安定しない状態ではあるものの追加で未開封品を買いました。何故かAppleCare+が残っていました。未開封で売り飛ばしてCare+勿体なくない?

 

ステレオペアで使ってみる

先に買っていたボロと組み合わせてステレオペアにしてみる...前にボロをもう一度初期化しました。
その時に一連の不具合はWi-Fi 7のMLO帯域に繋いでいるのが原因かと思い2.4GHz帯に繋いでみました。

ステレオペア設定後は2.4GHzとステレオペアのどちらが効いたのかわかりませんが、何故か安定して動作するようになったのでしばらく使っていました。

 

ステレオペアの感想

音質は良いです、という主観的な感想しか書けない。筆者はApple製品特有のジャカジャカした音が割と好きです。

そして接続もApple製品を多数持っている身としては便利です。MacとかiPhoneからでも数タップで音を飛ばせるのが良い。

 

Apple TV経由でARCが使える

HomePodのステレオペアはApple TVのデフォルトスピーカーとして使えます。
んでApple TVのスピーカーとして使えるのはもちろん、Apple TVをARCを受ける端末として使えて、受け取った音をHomePodから出すことができます。

 

悪いところ

ビデオをキャストするとテレビの電源がつく

Apple TVのスピーカーとして使う一方でiPhoneのスピーカーとしても使いたいわけです。
iPhoneをHomePodに繋いで映像付きのものを再生しようとするとテレビ側で映像を流そうとして勝手にテレビがつきます。

 

操作が分かりにくい

iPhoneから操作するのは楽ですが、本体がシンプルすぎてHomePod本体からの操作がわかりにくいです。
あとMacから音量操作すると、Mac側とHomePodで持っている音量の設定が別らしく、意図せず爆音が鳴ることがあります。

 

Apple製品以外から音を飛ばせない

筆者はWindowsもAndroidも使ってますので、これらから音を飛ばせないのがまあまあ痛いです。

 

音ズレが厳しい

Apple製品との接続であればある程度音と映像は合わせてくれるのですが、ARC使用時はリップシンクを諦めるらしく音ズレが最悪です。

 

不具合多数

少しの間安定したものの、またすぐ安定しなくなりました。

①iPhoneからもMacからもキャストできなくなる
②片方だけ音量調整ができなくなる
③不在時や夜間に勝手に音楽(ラジオ?)が流れる
④最終的に操作ができなくなる

HomePod導入時はかなり質の悪いAP(無線ルーター)を使っていたのでAP側が原因かと考えていました。しかし割とマシなAPを導入しても結果変わらずだったので、これはHomePod側がおかしいなと判断。

 

もう1台買ってみた

↑の不具合がボロい方のHomePodに寄っていたので個体不良かと思ってもう1台買って交換してみた。
もとの2台はMQJ73J/Aという型番ですが、新しく買ったのはMDEW4J/Aという型番のものです。これらはどちらもHomePod 第2世代のミッドナイトで同一製品であるものの後者のほうが後期型番で、2024年だか2025年だか以降に出荷されています。型番は違いますが扱い上は同じなので普通にステレオペアとして使えます。

が、交換してみた結果今度は未開封品だった方の個体で↑の不具合が頻発しました。そんな訳でHomePodを追加購入したお金は完全にドブ。

 

Apple製品と筆者の相性が悪い

筆者が使うApple製品って基本バグるんですよね。
Handoffは同期してくれないし、Apple Watchは音楽を同期してくれないし、、という感じでなんかApple製品の動作がイマイチなんですよね。
面倒なので使っているApple Accountがバグってるんだろうと思って諦めているのですが、多分今回のHomePodもこれですね。使うの諦めます。

 

有線LANが使えないのが痛い

上記の不具合は、どうも無線LANの接続不良が原因となっているようにも思えました。
ARC使用時の音声遅延といい、これ有線LAN行けたらかなりまともに使えていたのではないかと思います。

 

総評

Apple製品で固めていれば便利かもしれないが、不具合が起きるとかなり厳しい、としか言いようがないです。
数週間ではありますが比較的まともに使えていた時期もあり、その頃は非常に便利でした。音質も個人的には良いと思えたので、良い方向に転べばかなり使い勝手の良い製品であったと思います。

1台4万円するスピーカーが出して良い不具合の量ではありません。保証期間内だったのでAppleに問い合わせれば何かしら解決の糸口が掴めた可能性はありますが、それすら面倒と感じる不具合の量でした。

また、不具合が解消したとしてもARCの音声遅延は実用に耐えるレベルではありませんでした。

不具合抜きに考えてもApple製品間のやり取りは使い勝手が良いですが、それ以外は扱いにくいのでApple好きでない限りおすすめできません。筆者はApple信者にはなれなかったようです。

Surface Laptop Studio 2を買ってみた

Raptor Lake Nextが出るらしいですね

 

 

dGPU付きのPCが欲しくなった

筆者宅にあるPCはすべてdGPUを搭載しておらず、すべてiGPUです。
これは意図的に筆者がdGPUを避けているためで、筆者的にはPCであまりゲームをしないのと、dGPUという性能が上がれば価格も上がるインフレパーツに嫌気がさしていたからです。
しかし半導体価格の上昇とか、これは筆者のやらかしなのですがPS5を売ってしまったりとかで、なんとなくdGPU付きのPCが欲しくなりました。
筆者宅にあるWindows PCは最も性能が良いものでSurface Pro 10のCore Ultra 7 165Uモデルなので、ここらで性能重視のPCが1台くらいあっても良いでしょう。

 

探す

最終的な購入機種はタイトルでネタバレしているのですがしばらくお付き合いいただくか、読み飛ばしてください。

 

デスクトップは避ける

性能重視ならデスクトップPCが良いかと思い当初はこれで行こうと考えていました。しかしマトモな世代は価格が高く、かといって今更古い世代でPCを組む気にもなりません。そして何よりデスクトップPCは置き場所に困るという理由で何度も挫折しているので今回はやめることにしました。

 

Surface Book 3にしようかと考えた

Surface Book 3はIce Lake + Turing (GTX16系) の構成の2-in-1 ノートPCです。タブレット部分とキーボード部分で切り離すことができます。
大きさは13インチと15インチの2つあり、前者はGTX 1650 Max-Q、後者はGTX 1660Ti Max-Qを搭載しています。Surface Book 3の特徴として、キーボード側にdGPUが搭載されていることが挙げられ、タブレットモード時はiGPUしか使えません。

変な構成をしているPCの割には割と流通数が多く、Core i7-1065G7 + 32GB + GTX 1660 Ti Max-Qな構成の中古品がまあまあ手軽に手に入ります。価格も7万円~と、これまた変な構成かつSurfaceにしては性能の割に悪くなく、当初はこれでいこうかと考えていました。

 

でもやめた

何故やめたのかというと、Surface Book 3は①Thunderbolt 3非対応なのと、②Iris Plus Graphicsが4K 120Hz出力に公式には対応していないためと、③15インチはでかいだろうということです。

①SurfaceシリーズはThunderbolt 3の脆弱性を気にしていたのか単にやる気がなかったのかわかりませんが、Surface Pro 8でThunderbolt 4対応になるまでThunderbolt規格の採用を見送っています。漏れなくSurface Book 3も非対応で、Thunderboltでの運用を前提としている筆者環境ではまあまあ扱いにくいデメリットです。

②筆者宅は4K 120Hz出力ができることが前提の環境でもあるので、これができないIris Plusはこれまた扱いにくいだろうということです。一応筆者が別のIris Plus搭載PCで試した限り、Ice Lakeでの4K 120Hz HDR 10bit RGB出力はできなくはなかったです。ただしかなり動作が不安定なので、これで常用するのは厳しそうという感じでした。

③そしてせっかくノートPCにしているのに15インチはちょっと大きすぎないか?ということです。筆者の感覚でいくと14インチのPCがギリギリセーフ、それ以上はアウト。しかしGTX 1660 Ti Max-Qモデルは15インチに限られており、13インチのGTX 1650 Max-QだともはやLunar LakeとかのiGPUで良い説出てくるので、懸念材料が多いということでやめたのです。

余談でGTX 1660 Ti側からなら4K 120Hzを安定して出せるんじゃないか?と考えましたが、恐らく外部出力はすべてiGPU側に結線していると思われるので結局Iris Plus Graphicsの性能に引っ張られて多分ダメですね。

 

Surface Laptop Studio 2を検討し始める

正直なところSurface Book 3のほぼ一点狙いで検討していたので、上記で挫折してこの話はほぼ凍結だったのですが、Surface Laptop Studioが案外悪くないのでは?ということに気付きました。

 

まずSurface Laptop Studioに可能性を感じる

Surface Laptop StudioはTiger Lake-H35 + RTX 3050 Tiというまあまあ使い物になりそうな構成で、メモリ32GBモデルが中古で15万円くらいで手に入ります。
こいつも一応2-in-1ノートPCで、Dynamic Woven Hingeというディスプレイの真ん中くらいでヒンジが180度回転するという文字に起こすと面倒でわかりにくいですが、とにかく気色の悪いような変な仕組みで2-in-1形状になっています。おそらくはSurface Bookシリーズの後継の扱いで、携帯性を犠牲に性能に振り切った設計です。

Tiger Lakeを採用したことによりiGPU側がIris Xe Graphicsになり4K 120Hzを安定的に出せるようになったほか、Thunderbolt 4に対応しています。大きさ的にもタブレットモードでの使用こそできなくなりましたがトータルで見れば14.4インチとサイズダウンしています。

これだ、と思って購入しようかと思ったのですが、10万円超える買い物なら、いっそちゃんとしたもの買おうかと余計なことを考え始めました。

 

さらに後継のSurface Laptop Studio 2に目が行く

Surface Laptop Studio 2はRaptor Lake-H + Ada (RTX40系) の構成で、かなり性能に振ったPCです。CPUは2世代、GPUは1世代しか上がっていないもののここの差はまあまあデカいです。

Core i7 + dGPUモデルに固定して比較するとこんな感じ。

Surface Book 3 Laptop Studio Laptop Studio 2
サイズ 15インチ 14.4インチ 14.4インチ
CPU Core i7-1065G7
(4C8T)
Core i7-11370H
(4C8T)
Core i7-13700H
(14C20T)[6P8E]
GPU Iris Plus Graphics
GTX 1660 Ti Max-Q
(6GB GDDR6)
Iris Xe Graphics
RTX 3050 Ti
(4GB GDDR6)
Iris Xe Graphics
RTX 4050 (6GB GDDR6)/
RTX 4060 (8GB GDDR6)/
RTX 2000 Ada Gen
(8GB GDDR6)
メモリ LPDDR4x-3733 LPDDR4x-4266 LPDDR5x-5200
ディスプレイ 3240×2160液晶 2400×1600 120Hz 液晶 2400×1600 120Hz 液晶
DisplayHDR 400
バッテリー駆動時間 17.5時間 18時間 18時間
ストレージ PCIe 3.0x4 NVMe PCIe 3.0x4 NVMe PCIe 4.0x4 NVMe
Wi-Fi Wi-Fi 6 Wi-Fi 6 Wi-Fi 6E
重量 1,905g 1,820g 1,980g
ACアダプター 127W 102W 127W

こう並べてみると、PC好きとしてはSurface Laptop Studio 2を買いたくなるものです。

 

dGPUを選ぶ

Surface Laptop Studio 2が頭から離れなくなったところで、dGPUを選びます。
まずRTX 4050 Laptop搭載モデルを探すことにしました。メモリは32GB。わかってはいたことですがあまり流通していないというのと、価格が中古で30万円前後。うーん。

次にRTX 4060 Laptop以下略。これは普通に知らなかったのですがRTX 4060 Laptop搭載モデルはかなり流通数が少ないらしく、あったとしても相場が50万円を超えていました。断念。

となると残るのがRTX 2000 Laptop Ada Generation以下略な訳ですが、こいつはRTXを名乗っていながら実際はQuadro系譜のGPUです。Quadroは3D CAD等の事務用途を得意とする一方で、ゲームには最適化されていないとされています。ゲテモノ感があるので敬遠していましたが、ハードスペック的にはこれまた実際はRTX 4060 Laptopとほぼ同じらしく、ゲーム性能はRTX 4050 Laptopちょい上を行けるそうなのでまあアリか...?と考えた。
んで実際探してみると上記理由で避けている人が多いのか、なんとこのポテンシャルでRTX 4050 Laptop以下略品と同じかそれ以下の価格で流通していることに気付いた。これで行きましょう。

 

届いた

なんか写真傾いてる気がしますが、気のせいです。

この半導体氷河期時代、善は急げということでハンティング。中古ですがほぼ傷がない美品が届きました。

構成は32GBメモリ、そして期待の星RTX 2000 Laptop Ada Generationモデルです。

公称1.98kg、保護フィルム等貼っているものの実測は2kg。普通に持ち運ぼうとは1ミリも思わない重さです。

 

外観

天板

ディスプレイが回転するように切れ込みが入っているのと、窓がある以外は何もなく非常にシンプルです。

 

側面

 

左側面は奥からUSB Std-A、USB Type-C ×2。
右側面は奥からSurface Connect、イヤホンジャック、microSDXCスロット。

その他は特に何もありません。

 

裏面

こちらもゴム足と技適表示、シリアル番号が記載されている以外は何もなくシンプル。

技適表示は本体に直接プリントしているので、後から変えたくなっても変えられないタイプです。
本機に限らずSurfaceシリーズ全体で本体裏面に技適表示をプリントしていることが多いのですが、ここまでシンプルにするならBIOSに入れとけよと思わなくもない。

多少厚みを胡麻化すためだと思いますが段差があります。あと謎の隙間、分解用かもしれないし、違うかもしれない。ディスプレイ閉じたときの全体の厚さは2.2cm。

本体はほぼ全体アルミですが、段差部分はプラスチックです。ここはSurface Slim Pen 2を充電・収納できるようになっています。

横はこんな感じで、吸気・排気に力を入れています。段差になっているので、通常使う分には目立ちません。

 

キーボード

JIS配列用に型がとられています。
パームレスト部分もアルミ製です。

 

2-in-1

 

1枚目はテントモード的な使い方で、動画視聴時とかに推奨されると思われます。キーボードが封印されますが、タッチパッドは使えます。
2枚目はタブレットモード時で、ペンを使うときとかに便利と思われます。

こんな感じでディスプレイを後ろ側に向けることもできますが、あまり安定せずMicrosoft的にもあまり推奨していないらしいです。ただ、ディスプレイ側に回転センサーが入っているので一応画面の向きとかは対応してくれます。

ディスプレイの裏側はこんな感じ。

 

紹介セクション

いろいろ紹介していきます。(別名筆者が喋りたいだけセクション)

ところでこのPCはIntel Evo準拠らしいのですが、本体の厚さ15mm以下という規定はどうしたんですかね?

 

筆者初のRaptor Lake世代

Core i7-13700HというCPUを搭載。

 

筆者初とかどうでもいいわと思いますよねその通りです。
Raptor Lakeは過去の所有機でCore i5-13500を使用していたことがあったのですが、コイツは名前こそRaptorですが中身はAlder Lake設計です。そういう意味で今回が初です。

特徴としてLaptop向けとしては高性能モデルであるHシリーズです。OCとかは対応していませんが、今まで筆者が使用していたUシリーズ等と比べるとコア数やベース電力が増加している性能特化型。

Pコアが6C12T、Eコアが8コアというノートPC向けとしてはかなり過剰な構成です。今まで筆者が使用してきたAlder Lake-UやMeteor Lake-Uとは雲泥の性能差です。

 

特に書くことがないメモリ

LPDDR5x-5200の32GBです、以上。
だとセクション用意した意味がないので余談。

CPU-Z読みだと、メモリはSK Hynix製です。

LPDDRなので換装はできませんが、速度は速いのでiGPU的には恩恵があるかと思います。

 

変わり映えしないiGPUと比較的マイナーなdGPU

iGPUはTiger Lakeから特にテコ入れされていないであろうIris Xe Graphicsの96EUです。メモリバス幅は128bitなので、UHDではなくちゃんとIris Xe。メモリのセクションで書きましたが、メモリ側が速くなっているのでiGPUもTiger Lakeの頃より多少性能は上がっていると思います。

 

dGPUはNVIDIA RTX 2000 Ada Generation Laptopを搭載。

実はRTX 4060 Laptopと同じAD107でGDDR6 8GB、CUDAコア数も3072とハード的には全く同じ構成ですが、血筋的にはQuadroです。そのためゲームよりはクリエイティブ用途等に向き、ゲームは得意としていません。事実、RTX 4060 Laptopの方がゲーム時のスコアは高いようです。
他方別に得意としていないだけでできない訳ではなく、RTX 4050 Laptopの少し上くらいのパフォーマンスを発揮します。

RTX 2000 Ada Laptopは最大140Wですが、Surface Laptop Studio 2では電源設定が80Wに制限されています。dGPU側のフルパフォーマンスが出る訳ではありませんが、まあゲーミングノートでもない一応2-in-1 PCとしては頑張っている方だと思います。

 

ちなみに、Surface Laptop Studio 2では内蔵パネル、USB Type-C端子のDisplayPort外部出力共にiGPU側に接続されています。Surface Connect側のDisplayPortも同じ。

この構成はdGPU側から直接ディスプレイに映像出力されずNVIDIA OptimusでiGPU側に処理結果を書き戻している、つまりパフォーマンス的にはマイナスです。ただし必ずしも悪という訳ではなくdGPU非使用時はiGPU側のみで処理できるので、Surface Laptop Studio 2に限らずdGPU搭載ノートPCでは広く使われている手法です。

dGPUはPCIe 4.0 x8で接続されています。

 

パフォーマンスに振ったSSD

SSDは公式ページに記載の通りGen4 SSDです。

接続はPCIe 4.0x4ただし実効速度は3000MB/sみたいなやる気のないSSDではなく、KIOXIA XG8という、SEQ Readで7,000MB/sを謳うどこに出しても恥ずかしくないGen4 SSDです。

筆者にとっては久しぶりのDRAM搭載SSDでパフォーマンスも良い、としたいところですが最近はSN7100とかのDRAMレス SSDがかなり優秀なので、XG8の7.7Wという比較的高い消費電力もあり今となってはそこまで褒める箇所もなくなってきているSSDでもあります。

とはいいつつ、初代Surface Laptop StudioのSSDはGen3 SSDで、かつそこまでパフォーマンスの良いものは載っていなかったようなので、シリーズとしては大きな進歩といえます。

実測はこんな感じ。↓

SEQはReadは高速、Writeもやや速いですが、肝心のRND4K Read Q1T1はそんなに速くないのでシステムディスク的に良いSSDとは言い難いです。
動画とかゲームデータとか纏まったデカいデータの転送であれば高速といったところです。

 

地味にNPU搭載

第13世代Coreシリーズとしては珍しくNPUを搭載しています。
具体的にはIntel Movidius 3700VCというVPUを搭載しており、これはMeteor Lakeの内蔵NPUのベースとなっているモデルのようです。
性能はあまり具体的な情報が無く厳密なところは不明です。Windowsで手軽にNPUに負荷をかけるとなるとスタジオエフェクトという、インカメラの背景ぼかしやオートフレーム機能が挙げられます。

オートフレーミング、標準ぼかしの設定で23%程の使用率です。
512MBの専用メモリがあるようです。蛇足ですが内部的にはPCIeで接続されています。

ちなみに、Meteor LakeであるSurface Pro 10(Core Ultra 7 165U)に搭載されているIntel AI Boostで同じ機能を使うと約32%程の使用率です。

3700VCよりグラフが少ないし、専用RAMもないようです。

Meteor LakeのNPUは約11TOPSと言われており、3700VCも恐らく同程度の処理性能と考えられます。決して性能が高い訳ではないですがAI機能にさほど興味がない筆者としては背景ぼかしが低リソースで使用できる点、メリットは感じています。(割とCPU食ってるように見えますが。)

 

ディスプレイ品質は基本高め

14.4インチのPixelSense Flowタッチディスプレイだそうです。

タッチ機能としては10ポイントタッチとMPPでのペン入力に対応。
恐らくIPS液晶で、2400×1600という地味にQHDが入らない微妙な解像度。

リフレッシュレートは120Hz対応で、15~120Hzの可変レートにも対応しています。

特徴として、DisplayHDR 400認定を取得しています。DisplayHDR 400認証自体結構ガバいのと、パネル自体の色域がDCI-P3で7~8割程度なので厳密に色を扱う用途には向きませんが、Windowsノートの内蔵ディスプレイとしては相当良い方だと思います。明らかに発色がアレなPCとか、HDRは使えるけど暗所を潰したり高輝度が潰れるとか、OLEDを採用していたりとかでほぼ使い物にならないノートPCは結構あります。
その点Surface Laptop Studio 2のディスプレイはSDRを潰すことなくHDRの高輝度部分をそれなりに適切に表現できるので、ポン付けディスプレイとしては優秀と評価しています。

Windowsノートではマシという評価止まりなのは、まずMacBook ProのミニLED機には色域も輝度も到底敵わないという点、内蔵ディスプレイの輝度を上げすぎると白飛びする点が挙げられます。あくまでFALDではないので、普通の液晶パネルの限界といったところでしょう。

もう1点このディスプレイには欠点があり、HDRをオンにしたときの応答時間が最悪です。120Hz対応ですがスクロール時は目に見えて残像感があります。
で、このHDRをオンにすると残像が目立つという悪癖には覚えがあり、DELLのXPS 13 9350も全く同じ課題を抱えていました。この違和感と既視感は勘違いではないようで、今回のSurface Laptop Studio 2はSHARP製のLQ144P1JX01を採用していて、XPSもSHARP製の液晶を搭載していました。
SHARPのノートPC向けパネルはHDR有効時の応答時間に課題があるのかもしれません。

 

Wi-Fi 6Eに対応

見出し通りです。
自宅のWi-Fi 7ルーターと6GHz帯で通信していることも確認できました。

一つ謎なのが、CNVio2であるAX211ではなくPCIe+USBであるAX210を採用している点です。機能的には同じなので使用者的にはまあどっちを採用しても構わないのですが、AX211はチップセット側の機能を活用する分安く調達できる...はずなので、あえてAX210を選択している理由はよくわかりません。
補足として、Raptor Lake-HがCNVio2に対応していない訳ではありません。何故そう言い切れるかというと、HP ZBook Power G10でCore i7-13700H + AX211の採用事例があるためです。

 

多機能なUSB Type-C端子×2

左側面に機能が同じUSB-C端子を2つ備えています。

このポートはThunderbolt 4に対応しており、DisplayPortやUSBを内包しています。
この辺りは後述したいので、これだけで。

 

普通なUSB Std-A端子

左側面の一番奥にUSB Standard-A端子が1つ。

公式ではUSB-A 3.1とだけ書かれているのですが、適当に外付けSSD挿して確認したところまさかのUSB 5Gbpsでした。

速度含め普通です。

しかしこのポート、使えるかもしれません。

 

右側面にSurface Connectポート

このセクションで急に言いますが、Surfaceは過小評価されています。特に、USB端子の少なさだけで一蹴されているのであれば、それはSurfaceの表面(Surfaceだけに)しか見ていません。

Surfaceで最も見落とされている魅力がこのSurface Connectポートです。基本的に充電用ポートとして認知されており、実際に付属する充電器もSurface Connect端子のものです。
Microsoftも積極的にアピールしていないのであまり知られていませんが、Surface Connectポートは電源入力だけでなく、USB 10Gbps、DisplayPortの信号線を流すことができます。
このSurface ConnectポートのUSBとDisplayPortの信号線、世界に散っている99%のSurfaceで活用されていないのではないかと思いますので、1%以下のユーザーのためにUSBとDisplayPortの信号線伸ばして設計していると考えると泣けます。

 

その他右側面

イヤホンジャックとMicroSDスロットがついてます。

イヤホンジャックは内蔵スピーカーとジャック側で別デバイス扱いつまり音量を分けて管理できる仕様です。

MicroSD、イヤホンジャックともに最近は非搭載の機器が多く、筆者としてはこれらが搭載されている前提でもう立ち回っていないので、搭載されていても使わないというか、存在を忘れています。

 

生体認証は顔認証のみ

見出しの通りで、生体認証は顔認証のみで指紋認証センサーは搭載していません。
Surfaceシリーズは基本的に顔認証を推している印象で、Surface Proシリーズも筆者は指紋センサー搭載のキーボードを購入しているので指紋認証に対応していますが、ほとんどの製品は顔認証のみです。

一応Windows Helloの顔認証は赤外線で深度をキャプチャしているため、写真どころか他人の顔でも開くFARがガバッガバなAndroidスマホの顔認証なんかと比べると相当マシな作りになっていますが、AppleのFace IDには劣ります。

しかしFRRを恐れてかデフォルトでスプーフィング対策がオフになっているので有効化することを推奨します。ただ、有効にすると暗所で顔認証できなくなります。

 

内蔵カメラはUSBカメラ

内蔵なのにUSBというのはどういうことかというそもそもの前提の話をしておくと、ノートPCのWebカメラというのは内部的には基本USBプロトコルで接続されています。
そんな中特殊なケースでMIPI CSI-2というUSBではなくiGPUの専用線に直接接続している設計をとったノートPCが一部存在し、この設計の機種はカメラのフレームレートが高かったり、ノイズが少なかったり、端的に言えば画質が良かったりします。
Surface Pro 9や10シリーズはまさにMIPI CSI-2を採用していたのでSurface Laptop Studio 2もこれだろうと考えていたのですが、まさかのUSBでした。

まあ、カメラが良くても結局被写体が微妙なら微妙ですし、使う機会も無いので良いんですけどね。
ほぼ最上位と扱われるSurface Laptop Studioでも、全部入りではないということです。

 

ゲーミングに耐えうるのか

わざわざdGPU付きのPCを買ったわけですが、そもそもゲームができるのかという話です。
懸念点は2つで、①Quadro系譜で本当に大丈夫なのか?と、②Surface Laptop Studio 2自体ゲーミング用途で使用して良いのか?です。

 

FFXVベンチマーク

ということで、とりあえずFFXVベンチを回してみました。

まあいけそうです。
高品質だと7000台まで落ちました。

このスコアはデスクトップ版dGPUと比較すると、GTX1660TiやRTX3050よりもマシで、RTX4060は超えられないという程度です。
流石に現行のハイエンドGPUには遠く及びませんが、ノートPCでGTX1070~1080程度のスコアが出せるというのは技術の進歩を感じます。

他方ノートPCらしい動きもしており、フレームレート自体は出ている印象でしたがフレームスキップは多めです。
ベンチマーク中の温度も高く、室温25℃程度の部屋で回したところdGPU側が80℃を超えてサーマルスロットリングが働き、70℃前後をうろうろする、というような挙動をしていました。

もう1点気になるのが、CPU側の挙動です。
Surface Pro 10にRX7600M XTのeGPUを繋いだときはCPUが100%に張り付いて明らかにCPUがボトルネックになっていたのですが、Core i7-13700Hは流石に性能が高く、ベンチマーク中は30%前後を推移していました。
これ自体は良いのですが、処理がPコアとEコアを行き来している瞬間があり、このタイミングでGPU側の使用率が下がる、つまりCPUコアの切り替えの瞬間でロスが発生しています。

これはベンチマーク中に記録したタスクマネージャーなのですが、恐らくグラフ左上から右に向かう順番でPコアの6C12T、残りのグラフがEコアの8Cだと思うのですが、処理がほぼEコアのうちの4コアに行ってしまっており、クロックもかなり落ち込んでいます。結果的にGPU側の使用率も大きく落ち込んでいます。
Alder Lake以降のbig.LITTLE構成はゲームとの相性が悪いとは登場時から言われていたのでまあそういうものだろうとは思いますが、処理をPコア側だけに振ることができればもう少しスコアが伸びそうです。
スロットリングでこうなっている可能性もありますが、これであればどうしようもありません。

あとはHDRをオンにしているのでこの辺りも切ればスコアを詰められそうではあります。

 

実ゲームを試す

筆者が持っているゲームで試していきます。

まずGTA V Enhancedですが、FHDでグラフィック設定をかなり高めにしても130FPSほど出る程度には安定していました。

GPU使用率も最大で60%程度と余力があります。DLSS 4に対応していることもあってかフレームレートは稼げている印象です。

 

次にProject DIVA Mega39's+をプレイしてみました。こちらもFHDで最高設定にしてプレイしたところ、フレームレートが50FPS台で安定しており、何故か60FPS出ません。

Mega39's+は60FPSのフレームレート制限があるので60PFSよりも高い値が出ることは基本的にありませんが、50FPS前半で安定するというのはちょっと納得がいきません。
CPU、GPUともに使用率は40%以下であり、ハードスペック的には余力があります。
加えてフレームスキップが1分に1回程度の頻度で発生していて動作が安定しません。
フレームレートが出ない理由は不明ですが、この辺りがQuadro系譜の呪いなのかもしれません。

補足しておくと、スクリーンキャプチャーしていることはフレームレートの低下にあまり関与していないと考えられます。
スクリーンキャプチャーしていなくても50FPS台前半で安定していて、何なら負荷が軽いであろうメニュー画面でも同じような傾向でした。
そしてスクリーンキャプチャーはIris Xe Graphics側が処理を担っているようなので、多少の影響はあれど、これが原因で劇的にフレームレートが下がっているとは考えにくいです。

 

SurfaceはゲーミングPCとして使えるのか

残る問題が「Surfaceというデザイン重視端末をゲーミングPCとして使って良いのか?」という問題ですが、答えは「おそらくOK」です。
Surface Laptop Studio 2の公式製品ページには下記の通り記載があります。

AI で強化された圧巻のグラフィックスを体験する
NVIDIA® GeForce RTX™ 4050 and 4060で、より高速に最新のゲームをプレイし、コンテンツを作成しましょう。NVIDIA® RTX™ 2000 Ada Generation Laptop GPU で、次のプロジェクトの設計、エンジニアリング、レンダリングを楽しもう。10 Studio ドライバーと専用ツールをプリインストールした NVIDIA Studio 検証済みノート PC なら、プロフェッショナルなワークフローも、クリエイティブなワークフローもすべてスピーディーにこなせます。

Surface Laptop Studio 2 を購入(スペック、価格、14.4インチ タッチスクリーンを見る) - Microsoft Store

つまりMicrosoft的には、少なくともGeForce系dGPU搭載機ではゲームをするということは想定しているという訳です。ゲームができると触れ込んでおいて、ゲームしてはいけませんということは無いでしょう。

公式の立場が分かったところで、次にハード的な面で見ていきます。
本当は実機分解して直視した方が確実なのですが今回は分解する理由が他になく、設計上分解するデメリットがデカいので資料から見ていきます。
Surface Laptop Service Guideによるとデュアルファン構成で冷却を行っており、さらにiFixitのメインボード販売ページを見ると、ヒートパイプが最終的には同じ場所につながっているように見えます。
で、前作Surface Laptop Studioでは左側のヒートパイプがCPUに、右側のヒートパイプがCPUとdGPUに重なるように配置されており、この設計が変わっていなければ主に右側 (Surface Connect) のファンがdGPUの排熱を担っていることになります。
吸気、廃棄用スリットは大きめで本体も上面底面ともにアルミ筐体、ファンも大きめのデュアルファンなので冷却についてはゲーミングノートには及ばないとしても比較的優秀といえると思います。

実際にゲームせずに事務用途に使っているときはほぼ発熱せず、ゲーム中こそ発熱してファンの音も大きめですが、ゲームを閉じれば数分でファンが静かになります。

 

上記より筆者が導き出した結論は、数日に1回、数時間のゲームプレイであれば性能も耐久性も問題ないと判断しています。

 

ユーザーが冷却性能の割を食う

2-in-1としては優秀な冷却性能ですが、ユーザーが割を食います。

もう一度本体構成図を見てもらうとわかるのですが、ヒートパイプが本体のパームレスト部分に伸びており、それぞれ外側に排気しています。
つまりたいていの人間が使用時に腕を置くであろうパームレストが熱を帯びる上に、その熱が大抵の人間がマウス操作をしているであろう右手前側面に向かって排出されるという、ユーザーを低温やけどさせる気満々の設計をしています。

実際に高負荷時はパームレストにもマウスにも手を置いていたくないレベルの熱が来て、設計上仕方なかったのかもしれませんがもう少しどうにかならなかったのかとは思う作りです。

 

アルミ筐体のもう一つの欠点

アルミ筐体であることの欠点がもう1つあり、タッチカレントが発生します。
タッチカレントとは何か?というと端的に言えば人体に害はない程度の漏電で、知覚が可能なものです。これは本機に限らずMacBookとかの本体に金属を使用している端末ではよくあることなのですが、本体を指で撫でるとぶるぶる震えているような、何とも言えない感触がします。
ACアダプターで充電中かつ、バッテリー残量が最大等で充電が停止して給電のみの状態で良く起こります。

最近はSurface Pro 10のアルカンターラ、XPS 13 9350のプラスチックなどパームレストは金属ではないPCばかり触っていたのであまり体感することがなかったのですが、本機でも起こるということを書いておきます。

あとアルミ筐体の端末は夏場は良いけど冬場は冷たくてつらいという問題もありますね。

 

USB Type-Cポートの仕様

先述の通りUSB Type-C端子はThunderbolt 4に対応しているのですが、Thunderbolt 4の特徴として、最低要件とオプションの幅が小さく、機能がほぼ統一されていることが挙げられます。

そのあたりを検証していこうという話です。

 

USB 3.2 Gen2×2に対応しているか

Thunderbolt 4ではUSB 3.2 Gen2 (USB 10Gbps) とUSB 40Gbps (USB4) のサポートは必須ですが、USB 3.2 Gen2×2はオプションです。

Raptor LakeではリタイマーをHayden Bridgeという新しいものとBurnside Bridgeという古いものから選ぶことができるらしく、前者ではUSB 3.2 Gen2×2をサポートしています。
USB 3.2 Gen2×2は筆者が使用したPCではAlder Lake-UのSurface Pro 9では非対応、Meteor Lake-UのSurface Pro 10は対応でした。
そうなると気になるのが間の世代であるRaptor LakeのSurface Laptop Studio 2は対応しているのか?ですが、結論を書くと対応していませんでした。

実のところRaptor LakeでUSB 3.2 Gen2×2に対応している端末は聞いたことがなかったのであまり期待はしていなかったのですが、まあ予想通りといったところですかね。

 

PCIe 4.0x4に対応しているか

Thunderbolt 4ではPCIeトンネリングの帯域にPCIe 3.0x4の32Gbpsという要件を設定しています。
これはThunderbolt 4のオプションというよりはPCIe 4.0が熟れてきて対応機器が増えて結果的にそうなったという流れではあるのですが、Thunderbolt 4対応機器には要件通りPCIe 3.0x4を内包している機器と、PCIe 4.0x4を内包している機器が存在します。
前者PCIe 3.0x4を内包している機器ではおよそ3,000MB/sで頭打ちで、後者PCIe 4.0は16Gbps×4レーンの64Gbps出るかというとそうではなく、だいたい4,000MB/s弱で頭打ちになります。
正直誤差といわれると誤差程度の違いなのですが、一応確認しました。

Read側が4,000MB/s近く出ており、PCIe 4.0x4と考えられます。
実のところPCIe 4.0x4の対応はAlder Lake-UのSurface Pro 9で確認ができていたので、特に意外性はないですね。

 

電力供給が弱い可能性がある

これは上記検証中に当たった問題なのですが、ASM2464PDとSN7100の組み合わせが電力不足で動作しないことがありました。

別のASM2464PD搭載ケースに交換することで回避したものの、実のところASM2464PDはともかくSN7100はSSDの中ではかなり省エネな部類なので、これが動かないとなると大抵のSSDは動かないということになります。

Surfaceシリーズは全体的にUSBポートの電力供給が弱く規格値の最低限しか出さない傾向があるようで、それでもSurface Pro 10とかでも動いていた組み合わせが本機で動かなかったのは少々引っ掛かりました。

とはいえASM2464PDでNVMe SSDを外出しする使い方自体が特殊ケースではあり、エンクロージャー側の不具合や相性不良の可能性もあるので、電力供給が弱い可能性がある、くらいに留めておきます。

 

Surface Connectでの充電

Surface Connectから充電できる

できるというか、Surfaceシリーズ自体はこの設計を基本としています。

本体に付属するSurface Connectの充電器は表記上127W、このうち7.5WはACアダプター側の正直要らないUSB Std-Aポートの給電用であり、残る約120WがSurface側に供給される電力です。

Surfaceシリーズには「最低限必要な電力」と、「(高速充電を考慮すると)推奨される電力」の2種類があります。
この情報は公式ページで閲覧することができ、例えば筆者が愛用しているSurface Pro 10は前者が39W、後者が45Wと、13インチのSurface Proシリーズ全体では最も少ない電力です。
話をSurface Laptop Studio 2に戻してこちらがどうかというと、前者も後者も120Wが必要です。
この120Wという値はSurface Connectで給電する機種の中ではシリーズ最大です。

では120Wを下回るACアダプターを使うとどうなるかというと、こういう通知が届きます。

充電できなくはないが低速充電になる、というスタンスですが実はこの表示には若干の嘘があります。

最低電力と推奨電力がイコールなことから察しが付く人もいるかもしれませんが、そもそも120Wを下回った時点で動作に必要な電力が足りていません。この状態で負荷をかけるとどうなるかというと、不足した電力をバッテリー側から補います。当然バッテリーに負荷がかかりますし、ACアダプター側も常にフルで給電することになってどのパーツも得をしないので、120Wの要件は守ることをお勧めします。

 

120Wの純正充電器は存在しない

120Wが必要と公式で言っている割には120Wピッタリの純正ACアダプターというのは存在しません。
Surface Laptop Studio 2のACアダプターを用意する場合は上記で出てきた127Wの充電器を用意する必要があります。

www.microsoft.com

公式だと在庫ありません。やる気ゼロ。

これよりも出力が下の純正充電器は102Wであり、これもUSB Std-Aに吸われる量を考慮すると実際PCに供給されるのは95W程度、つまり足りません。

純正ACアダプターは在庫なしの127W一択です。
ちなみに新品定価は2万円越えでかなり高級、そもそも在庫がないので適当に中古を狩ることをお勧めします。量販店とかだとチラホラ新品でも残っているっぽいです。

 

USB PDを嫌う企業にはお勧めしない

USB PDが主流となってきた今、一見使用者にメリットのない独自規格の充電端子が存続している理由があります。そのうちの一つが、USB PDはUSB Type-Cを使用する→(つまり)→USB Type-Cはデータ転送に対応しているためセキュリティのリスクがある、という理由で主に企業が嫌っているというものです。
この主張自体は同意する一方で、その解決策にSurfaceを導入するのはおすすめできません。Surface ConnectもUSBの信号線を備えているからです。
ちなみに純正ACアダプターについているUSB端子は通信非対応で充電専用です。あれほんとなんでついてるんですかね。

 

USB PDでの充電

Thunderbolt 4の要件の中に、USB PD対応が原則必要というものがあります。
そのあたりをチェックしていきます。

一応書いておくと、すべて240Wケーブルを使用しているのでケーブルがボトルネックになることはありません。

 

65W~100W USB PD充電器

筆者宅にあるUSB PD充電器をいくつか試しました。

・ELECOM MPA-ACCP43 65W

・Apple A2166 96W

・ELECOM EC-AC67150BK 100W

120Wに届いていない時点で察しはつくと思いますが、これらはすべて低電力充電扱いでした。

 

140W USB PD充電器を調達

ELECOMのEC-AC96140を購入。

使ってみたのですが、低速充電通知がきます。
ケーブルはもちろん240Wケーブルです。

何度試しても同じで、ここで筆者はあることを思い出しました。

 

USB PDでは100W以上受電しない説

Thunderbolt 4は先述の通りUSB PDでの充電を原則必須としていますが、原則ということは例外があります。
①必要電力が100Wを超える場合
②Thunderbolt 4ポートが複数あり、いずれか1つが対応している場合
Surface Laptop Studio 2は①と②どちらも該当しますが、今回引っ掛かるのは①の方です。補足として書いておくと、本機のUSB Type-Cポートは両方とも機能が同じですので②については気にしなくて問題ありません。

話を戻して、これもThunderbolt 4のオプションというよりはThunderbolt 4の規格策定時はこれが最大要件だったという話なのですが、USB PDで100Wを超えて給電できるようになったのはThunderbolt 4が策定された後の話です。
USB PD EPRの規格策定がSurface Laptop Studio 2よりも前だったので完全に油断していた、というかこの例外を忘れていたのですが、USB PD充電器を購入して繋いでから思い出しました。

 

テスターで見てみる

USBテスターを使ってどういうやり取りをしているのか見てみました。テスターは2種類使用していますが、どちらも100Wを超える規格に対応しています。
USB PDでは供給側と受電側がやり取りを行い適切な電力を決める訳ですが、充電器側はしっかり140Wまで対応していることを通知していました。

 

一方でSurface Laptop Studio 2側が100Wまでしか引かないような挙動をしていました。

テスターでの測定値だけだと薄いのでSurface Laptop Studio 2と充電器の間に挟んでパケットキャプチャーしてみても、やはり100Wまでしか要求していませんでした。

つまり、Surface Laptop Studio 2はUSB PDに対応はしているもののあくまでオマケであり、実使用ではSurface Connectから120W給電することが望ましいということです。

 

USB PDのバグ?

検証中に、実はUSB PDでも低電力通知が出ない組み合わせがありました。

それはBelkin Thunderbolt 4 Dock INC013qcSGYで、最大96W出力です。何故低電力扱いにならないのかは不明ですが、ベンチマーク等で負荷をかけたら普通にバッテリーが減ったので電力供給が足りているわけではなさそうです。

 

バッテリー周り

持続時間が微妙

バッテリー持続時間は公称値で18時間、容量は58Whです。
今回購入した個体は中古ですが、Battery Report読みでは容量は99%ほどでした。

バッテリー残量80%から室内でYouTube流しながらブラウジングをする、という使い方を2時間してみたところ40%程減りました。この使い方では最大でも8時間程度しか持たない計算になり、公称値に遠く及びません。
Microsoft公式の算出方法と大きな乖離があるかというとそうでもなさそうで、18時間持続という表記には疑問を持たざるを得ません。

根本的に58Whという容量はSurface Laptop Studio 2 の構成を考えると少ないです。55Wh前後というのは最近はその辺のノートPCでも満たしているものが多いほか、MacBook Proの14インチに至っては72.4Whのバッテリーを搭載しています。

もう一つ、本機はディスプレイがすべてiGPUに結線されているため、dGPU使用時のバッテリー持続時間はさらに悪化するというのは容易に想像がつきます。
NVIDIA OptimusでdGPU側が非使用の場合はdGPU側の消費電力は0Wですので、iGPUでこのバッテリー持ちの悪さだと、外で使うのは厳しいという判断をせざるを得ません。

とはいえ、大きさ、重さの時点でコイツを持ち出しようにする気は全くなく、加えて127W ACアダプターもセットで持ち歩くのは現実的ではありません。

Surface Laptop Studio 2は据え置きノートPCとして扱うべき機器です。

 

一応バッテリー保護機能がある

充電量を80%まで抑えることでバッテリー劣化を防ぐ機能があるのですが、この制御が完全に端末側の自動制御なので、ユーザーからはこの保護機能をオフにするか、機器に委ねるかの選択しかできません。

80%上限になるのもしばらくACアダプターで運用し続ける必要があり、何かの拍子にバッテリー消費すると100%まで充電されがちです。

加えて充電保護が再度働くと、100%あった残量をAC駆動時でも積極的にバッテリーから使って無理やり80%まで減らしていく...という正直頭の悪い挙動をします。

DELLとかみたいに完全にユーザーに制御させてほしいんですけどね。お隣のAppleですらユーザーでコントロールできる時代なのですから。

 

Surface Dock 2との相性が良い

Surface Dock 2という純正周辺機器があります。

Surface Connectポートに接続することで、USB Type-C (USB 10Gbps / DisplayPort 1.4a / 7.5W給電)×2、USB Type-C (USB 10Gbps / 15W給電)×2、USB Std-A (USB 10Gbps / 7.5W給電)×2、GbE、イヤホンジャックを増設しつつ、本体に120W給電ができるという結構ゴツい仕様をしていて、Surface周辺機器としては最強格だと思います。
詳細な仕様は公式にも載っています。

learn.microsoft.com

純正127W ACアダプターを除くと恐らく唯一120W出力できる周辺機器で、ぶっちゃけ中古でも6000円とかする127W ACアダプター買うんだったらSurface Dock 2を中古で買った方が良いのではないかとも思います。Surface Laptop Studio 2でなくてもUSBを大幅に増設できるのでぜひおすすめしたい周辺機器です。

欠点はケーブルのストレインリリーフ部分がかなりやる気のない設計ですぐ壊れそうなことと、固定がマグネットなのでよく接続断が発生することです。

 

指紋認証に対応させる

筆者の指にはAdministrator権限がついている指とそうでない指があります。そして筆者の顔はAdministrator権限がついておりませんので、指紋認証ができないWindows PCというのは少々手間がかかるのです。
本体左側面に良い感じにUSB Std-Aポートがついているので、Windows Hello対応の適当なUSB指紋リーダーを購入することにしました。新品だと5000円前後する製品が多いですが、中古だと1000円くらいで買えます。

様々なメーカーが出していますがどれも大差ないので、適当に中古ショップでUSB指紋リーダーを購入して挿しっぱなしにします。

本体の一番奥にUSB Std-Aがあるので手前のUSB Type-Cポートに何かささっていると指紋認証しにくいというデメリットはありましたが、パスワード打つよりは楽なのでまあ良いです。

 

その他使い勝手

キーボードの使い勝手は良好

キーピッチ、キーストロークともに最近のノートPCらしい、普通のパンダグラフ式キーボードです。
テンキーレスでキーバックライトつき、MacBookのパクりと思われるスペースキー横のIMEオン、オフボタン、CopilotキーはなくRAltキーがあるほぼ完璧な配列です。JIS配列しか国内では手に入らないのが残念ではありますが、ここは妥協。電源ボタンがDelキーの左にあるので、人によっては気に入らないかもしれません。

筆者の不満は別にあり、メディアコントロールキーがありません。Fnキー裏にある再生/一時停止ボタンのことですが、マイクミュートが追加されたことにより無くなったようです。

あと打鍵音がまあまあうるさいです。気を付けて静かめに打とうとすれば多少は静かになるのですが、Enterキーは設計が悪いのかどう頑張っても「パチン」という音がします。多少静かな空間であれば、ああコイツEnterキー押したなというのが周りからわかります。

 

タッチパッドは電動式

MacBookと同じ仕組みで物理的な押し込みはできず、モーターでフィードバックするタイプのタッチパッドです。
筆者的にはこれをかなり評価していて、ボタンの設置位置によって押し込み具合が左右されずにどこでも押し込めるので使いやすいです。

ただコイツもキーボードに似て物理駆動しないクセに何故か駆動音がうるさいです。恐らく触覚フィードバック用モーターの音だと思うのですが、これはもう少し静かにできたでしょう。

 

ペンは未購入

Surface Slim Pen 2とかのMPPペンに対応しています。
本体手前側にSurface Slim Pen 2を磁器吸着できるエリアがあるのですが、この端末でペン入力する予定が無いので今のところ購入していません。安く手に入る機会があればまあ、くらいに考えています。

 

保護フィルムを貼る

少々悩みましたがタッチパッドとディスプレイに保護フィルムを貼りました。
悩んだ理由は本機がディスプレイを閉じたときにあまり余裕がある設計ではないようで、こういう機器に保護フィルムを貼るとディスプレイが割れる可能性があるためです。
しかしタッチパッドとタッチパネルはよく指で触れる部分で傷がつくリスクの方が高いと判断し両方フィルムを貼ることにしました。

どちらもPET素材のペーパーライクフィルムをチョイス。画面側はガラスにしようかと思いましたが、厚みがあると割れそうなので諦めた。

 

音が飛ぶことがある

これは完全に原因不明なのですが、B&W Px8と直接USB接続した際に20秒に一回程度の頻度で音飛びが発生します。
他のPCとPx8の組み合わせでは発生しないほか、Surface Laptop Studio 2とPx8以外のオーディオ機器だと問題が無いので完全に謎。

 

総評

デザインの良いゲーミングノートです。

筆者はゲーミングノートのゴツいデザインが嫌いで購入してこなかったという経緯もあるので、Surface Laptop Studio 2は筆者が購入できる数少ないdGPU搭載でゲームのできるノートPCです。どういう形であれ2-in-1でゲームも多少できるPCでデザイン的にもシンプルとなるとほぼ唯一の選択肢といえます。

とはいえゲームをやりこむにはやや物足りないGPU、冷却、ディスプレイ性能、2-in-1ながら持ち出しには全く向かない、悪く言えば中途半端なPCです。

据え置きPCとしては今のところ大きな不満はないので、しばらく使ってどうなるかですかね。

AirPods Pro 2を修理した話

Genius Barの人たちの話ってどこまでがマニュアルなんですかね

 

購入時からやや調子が悪い

AirPods Pro 2を購入したのは2024年の年末です。

rorica.hatenablog.com

購入当初からたまに左から異音がするという症状がありました。

筆者の骨が歪んでいて異音を出す→マイクが拾ってAirPodsから異音がする可能性もあるのと、単純に修理に出すのが面倒だったので無視していました。

 

Apple Care+に入っていた

AirPodsのイヤホン側はバッテリー劣化しやすいことと、AirPods向けのApple Care+はそこまで高額ではないという理由で購入時にApple Care+をつけていました。
購入から1年半経過してApple Care+の期限も迫ってきましたし、Care+代払っておいて故障をスルーするというのは保証を付けている意味が無いので修理してみようと思い立ちました。

 

事前に初期化する

これは修理時に初期化が必要な訳ではなく、動作不良時の切り分けとして初期化を試すよう案内されることが多いので先にやっておいたという話です。

やり方は公式で書いてあります。

support.apple.com

試しましたが復旧しませんでした。

 

チャットで問い合わせる

症状が間欠となると修理時に現象不再現とかで突っぱねられると面倒なので、チャットサポートから入ることで修理を確約させられないかと考えました。
やり取りを一言一句書いても仕方が無いので結論を書くと、修理の確約はできずGenius Barに持ち込んでくれという話になりました。Apple Care+ for HeadphonesにはERS (エクスプレス交換サービス) が付帯しているので「え?」という感じではあるのですが、遠隔での診断で問題が無く、故障個所無しとなると修理なしでの返送になる可能性がある、ということらしいです。
AirPodsの修理はほぼ間違いなく本体交換になるので、Apple的には適当な理由をつけて新品交換されるのを避けたいのでしょう。実際チャットサポートだと相手の温度感が伝わってきにくいこともあってか、修理対応にしたくなさそうな応対をしている印象を受けました。

ちなみにチャットではイヤーピースを左右で入れ替えるよう指示を受け、入れ替え後も症状は発生しました。
その旨伝えると修理が必要だが今回は店舗での修理が必要なので出向いてくれ、と案内されたわけです。症状も軽微なので修理されない可能性があるなら出向くだけ無駄だと判断し、一応持ち込んだら確実に修理してくれるのか?を質問。それは現地修理サポートが判断することなのでわからないという、まあそうだろうなという回答でした。

 

店舗に行く

正直面倒だし行くか迷いましたが、予約していくなら大して待たされることもないかと考え適当に予約して来店。

予約時間から十数分待たされた後に症状のヒアリング等をされ、店舗でしかできない診断項目があるので本体を預かりたいということで10分弱ほど本体を預けました。

 

診断結果

診断結果は意外なもので、左右両方のスピーカー、マイクが故障しているとのこと。てっきり左だけかと思っていたのですが、まさかの両方NG。これが本当だとすると筆者は今まで何を聞いていたんだ?というのと、真に診断をかけた方が良いのは自身の耳なのではないかと思いました。

 

本体の無償交換

対応は左右イヤホンの無償交換で、ケースはそのまま。
イヤホンが交換になるとイヤーピースもついてくるようで、全サイズ分無償でもらえました。
よくよく見ると1年半使用したイヤーピースは変色しているのでありがたくいただくことに。

イヤホン本体も新品なのかリフレッシュ品なのかに交換され、なんか今までのは表面劣化してたんだなと一発でわかる手触りがしました。持った時に滑りにくいというか。
若干イヤホンに傷がついており修理明細を見たところその旨記載されていたのですが、無償交換扱いでした。

 

再ペアリングが必要

AirPodsの魂的なものはケースではなくイヤホン側にあるようで、iPhoneから再設定が必要でした。

スタッフの人の案内では、イヤホンをケースに入れて10分ほど充電した後、iPhoneをWi-Fiにつないだ状態でAirPodsと接続してほしいとのこと。

特にこれを守らない理由も無いので指示通りに作業して問題なく接続。

 

症状は直ったのか

確かに異音はしなくなった気がします。気がします、というのは症状が間欠なのでしばらく使わないとわからないためです。
ただ左右交換して全体的に音質やノイズキャンセル性能が上がったかというとそうでもないので、本当に左右のスピーカーとマイクが壊れていたのか?はわかりませんでした。

 

Apple Care+には入るべきか

今回の修理を受けての感想ですが、1年を超えて使うのであれば入るべきです。

Apple Care+は本体価格に対する割合換算だと高いというか他のApple製品と大差ありませんが数千円程度とそこまで痛くはない出費です。
AirPodsは消耗品で2年前後で故障する確率がまあまあ高いので、数千円で2年雑に扱えると考えるとつけていたほうが精神衛生的にも良いと思います。