roricaの殴り書き板。

メモ用紙みたいな

小型なUSB4 SSDを買ってみた

最近新品SSDの価格高すぎません?

 

経緯

USBメモリだと遅かったり、容量が足りなかったりという感じなので、筆者は端末間のデータ移動の際は大抵SSDを使用しています。
ただSSDは高速大容量な分消費電力が高く、iPhone等のバスパワーが非力な端末だと動かないことや安定しないことがあります。
また、M.2 2280 SSDを丸ごと外付け用USBケースに入れるのでまあまあデカいという物理的問題もありました。

 

現状

WindowsだけでなくMacやiPhoneともデータをやり取りする都合上、高速かつ省エネという観点に力を入れてSSDとケース選びをしていました。
その中で筆者が導き出した最適解はSSD側にDRAMレスでPCIe 4.0に対応するWD SN7100、ケース側にUSB 40Gbps対応しつつUSB 3.x以下との互換性も確保したASM2464PD搭載製品を組み合わせたものでした。
この構成は、PCでは3,600MB/sという高速転送ができながらiPhoneのバスパワーでも動作できるという最適解に近い構成ではありましたが、M.2 2280が丸々入っているのと、高速転送時の発熱対策でケース側にファンが搭載されているため物理的に大きく持ち運びに向かないという課題がありました。
最終的にケース側をより小型なものにすることである程度解消はしましたが、それでもUSBメモリやスティックSSDと比べるとどうしても嵩張るというのが実状でした。

 

M.2 2230採用で緩和を狙う

M.2 2230 SSD採用により小型化を狙う計画を立てたこともありますが、2230 SSDも2230ケースもほぼ流通していないという分かりやすい理由によりこの計画は頓挫します。
SSD側はSN7100の2230版が流通する気配が無く、OEM向けのSN7100Sはラインナップとして存在はしているものの結局実物は流れてきませんでした。1世代前のSN770Mは流通数もまあまああり筆者の手元にもありましたが、SN770(M)は思いの外消費電力が大きくiPhoneでの使用に懸念が残ります。

WD以外に目を向けてもM.2 2230は需要が細いらしく碌なのがありません。
ケース側も2230のものはほとんどなく、ASM2464PD搭載品はさらに限られるのでした。

 

小さなUSB4 SSDが発売されるらしい

少し前にSUNEASTというところからEclipse E40という、USB4対応の小型USB4 SSDが発売されるらしいという情報をみかけました。

suneast.co.jp

商品画像を見る限りはiPhoneのMagSafeに装着できるサイズ感で、実際にiPhoneでも動かせるらしいのです。
イメージ画像を見る限り、M.2 2230 SSDがちょうど入りそうなサイズ感です。しかもUSB4で、約4,000MB/s程度で転送できるとのこと。
SUNEASTに限らずNANDが内製できないメーカーのSSDは信頼性が微妙ですが、M.2 2230 SSDは頑張れば別で入手できないこともないのでこれを買って中のSSDを交換する作戦でいくことにしました。

当時の筆者は USB 40Gbps SSD = ASM2464PD搭載 と短絡的に考えていましたが、後にこれが間違っていることに気付きます。

 

買った

SUNEAST製なら安いんじゃないかと期待していましたがEclipse E40は思いの外高く、1TBでも2万円後半でした。ASM2464PD搭載ケースは5000~10000円程、Gen4の2280 1TB SSDが1万円強で手に入ることを考えると割と強気な価格設定と言えます。
実はEclipse E40の存在を知ってから暫く、この製品の存在を忘れていたので思い出して今更購入しています。

 

開封

金色のパッケージに包まれていました。

 

中身はSSD本体とUSB4ケーブルです。
iPhoneとの接続ができることをウリにしているようで、SSD側にMagSafeが付いているのと、USB4ケーブルも邪魔にならないよう短め、薄型のものが同梱されています。そんな訳でケーブルがどこまで信頼に足るかはわかりません。

SE-PS001T2LEL1WFという型番のようです。

MagSafeにくっつくのでiPhone 17 Proにつけてみました。

 

Windowsに繋いでみる

どうせASM2464PDに変なSSDが載ってるだけでしょはいはいと思いながらDELL XPS 13 9350のThunderbolt 4ポートに繋いでみたところ、なんか様子がおかしいです。

通常、ASM2464PDにSSDを載せてUSB4以上のポートに接続すると、CDI上ではSSD側のPCIeプロトコルが表示されます。例えば、Gen4対応SSDならPCIe 4.0x4と表示されます。
↓参考

が、対応転送モードが現在のモードがPCIe 1.0 x1、対応転送モードがPCIe 4.0x1と表示されています。過去にもSSDの組み合わせやThunderboltハブの接続状況次第でワーストケースでPCIe 3.0 x2とかになることはありました。しかしSSDでPCIe 1.0やx1は見たことがありません。

では速度はPCIe 1.0x1 (2.5GT/s)しか出ないのか?と思いベンチマークをしてみたところなんと4,000MB/s出ます。

 

Windowsの設定からUSBのリンク状況を見たところ、こちらはGen3×2つまりUSB 40Gbpsでリンクしているという表示でした。

付属のペラいケーブルがダメなのかと思いApple Thunderbolt 4 Proに変えてみましたが結果変わらず。

 

Macに繋いでみる

手持ち機器でUSB4に対応しているのは何もWindowsだけではなく、M5 MacBook Proも対応しています。

OS標準機能で考えた時、実はmacOSの方がぶっこ抜ける情報が多いです。
製造元がPhisonというのも気になりますし、やはりPCIeは2.5GT/sでx1なのでPCIe 1.0x1のようです。しかしUSB側は40Gbpsでリンクしており、実際にUSB 40Gbpsらしいスピードて転送ができます。

 

解体してみる

こうなると画面だけで情報収集するよりは、手元にある実物を解体した方が早い訳です。例によって側面からこじ開けた結果がこちら。

 

2230 SSDは入っておらず、何ならNAND 2枚とコントローラー1枚しかコンポーネントが載っていないという超シンプル構造です。何だこれ?

 

NAND

まずNANDですがT27HGA5A1Vというものが2枚載っていて、調べたところKIOXIA BiCS6 TLC NANDのようです。
選別落ち品とかで無いと信じるのであればかなり良いものが乗っています。
さっきの画像の通り片面にしかコンポーネントが実装されていませんが、裏面にもNAND載せられそうな見た目をしているので容量がデカい製品だとNANDが増えるのかもしれません。

 

コントローラー

こちらはPhison 製のPS2251-21 (U21)というコントローラーで、ASM2464PDのようにNVMe SSDを変換するものではなく、USB4ネイティブでデータ転送可能なSSDコントローラーのようです。CDIの表示がおかしかったのもこの辺りの理由でしょう。
USB4ネイティブなので高効率で発熱や消費電力が少なく高性能で、PCやiPhoneでもがっつり使用できる製品に仕上がっていたようです。
つまり、SSDの換装なんてできません。

 

OEM品っぽい

さらに調べていくと、どうもEclipse E40はPhisonのTalos Pro-Mという製品のOEM品であろうということがわかりました。つまり、ロゴ載っけて売ってるだけなのでSSDとしては信用に足る可能性が高いということです。
何社かロゴだけ書き換えて売っているようで、例えばNextorageからはNX-P4MGシリーズ、CorsairからはEX400Uシリーズとしてめちゃくちゃ見た目が似ている製品が販売されています。外装も貼り替えているのだとMSIのDATAMAG 40Gbpsあたりも恐らく中身は同じです。
中身は同じということで、価格も同じような感じなので個人的には保証期間が3年で在庫もありそうなEX400Uがおすすめです。DATAMAGは5年保証ですが在庫がない、というかPS2251-21自体やる気が無くなったのか全体的に品薄です。

M.2 SSDを載せ替えて使用するという野望は頓挫しましたが、結果的に割と良いものであるということに気付けました。

 

4TB版も入手してみる

こんなオールラウンダーSSDは欲しいというのと、たまたま中古で安いのがあった(こっちのが理由としてはデカい)ので、多分物としては同じ4TB版をハンティングしてきました。

 
しかしこれ型番どころかロゴすら書いてないですね。売却者は何処から手に入れた?

 

分解

 

4TB版も一応中身を見ておきます。
コントローラーは1TBと同じくPhison PS2252-21。
NAND(T28IGA5A1V)は容量が増え枚数も2→4枚に増加しているものの、1TB版同様KIOXIA BiCS6と思われます。思われます、というのはNANDにプリントされた印字をそのまま調べても情報が出てこない為です。似た型番のNAND(T2BIGA5A1V)があるので多分それだろうとは思いますが、例えば選別落ち品とかの可能性も無くはないのでこの記事では結論は出しません。

ところでこのシンプルな作りはUSBメモリみたいですね。

 

PS2251-21の弱点

省エネかつ高速かつコンパクトで、PCでもスマホでも行けるオールラウンダーSSDですが、実はわかりやすい弱点が存在します。

 

Thunderbolt 3端子では速度が出ない

PS2251-21はUSB4製品であり40Gbpsの速度が出ますが、Thunderbolt機器ではありません。公式には下記転送規格に対応しています。

・USB 40Gbps (Gen 3×2)
・USB 3.2 Gen 2×2 (20Gbps)
・USB 3.2 Gen 2 (10Gbps)
・USB 3.2 Gen 1 (5Gbps)
・USB 2.0 (480Mbps)

参考:ProductBrochure_Consumer_PS2251-21_070325.pdf

Thunderbolt 3について明記していないあたりから大方察しはつきますが、Thunderbolt 3には対応していません。USB4とThunderbolt 3は同じと言っている人がたまにいますが、技術的に似ているだけで別の規格であり、必ずしも互換性があるとは限りません。

で、実際にThunderbolt 3端子を備えるDELL XPS 13 7390 2-in-1に繋いでみました。

最近のWindowsはまあまあ優秀で、繋がれた機器に対してPCの端子が力不足であることに気付くと通知してくることがあります。

 

転送レートがUASPになっていることからもわかる通り、USB 10Gbpsでリンクしています。(DELL XPS 13 7390 2-in-1はUSB 3.2 Gen 2×2には非対応)

 

Thunderboltコントロールセンターで認識されていないので、USB 3.x以下のプロトコルでリンクしていると判断できます。Belkin以下略とShenzhen以下略はTBT4ドックとTBT3 SFP+アダプターなので関係ありません。

 

ASM2464PDも同様にUSB4対応のSSD向けコントローラーで、USB 40GbpsからUSB 2.0までカバーしています。
相性不良を嫌ってか公言している搭載製品は少ないですが、実はThunderbolt 3にも対応しています。

 

USBに加えてThunderbolt 3端末でも速度を出せる点がASM2464PDの強みです。

 

信頼性はPhison次第

今のところPS2251-21搭載製品はPhison製のものしか流通していないように見えるので、Phisonが闇落ちした場合は一撃でアウトです。
ASM2464PD搭載ケースでは、とりあえずSSD側はこちらで選定できるので、信頼性に振るのか、保証の長さに振るのか等柔軟性があります。容量の調整等含め融通が利くのもASM2464PDの強みです。

あと、ASM2464PDは結局のところPCIe x4の外出しなので、面倒ですが頑張るとdGPU繋ぐとかもできます。

 

USB 20Gbpsには対応している

 Phisonの資料上には明記されていませんが、USB4の20Gbpsにも対応しています。

 

総評:ほとんどケースで外付けSSDの最適解

Thunderbolt 3以外の機器ではスマホ含め高速転送ができ、Thunderbolt 3端末でも10Gbpsで通信できることから致命傷にはならず、安定性やサイズ等トータルで考えるとASM2464PDよりも利点の多いSSDです。Phisonの信用に委ねられているという懸念点以外、これといった重大なデメリットも見当たりません。

流通数の少なさと価格面でも手を出しにくさがありますが、この辺りの事情はASM2464PDと大差がないので、USB 40Gbpsの外付けSSDにフォーカスするとこの上ない選択肢といえると思います。

I-O DATAのWi-Fi 7ルーターを買ってみた

Wi-Fi Certified 7なルーターって少ないですよね

 

経緯

筆者宅にはAterm WX3600HPという無線ルーターがあり、これをAPとして使用しています。

特にこれといった不満もなく動いていたのですが

rorica.hatenablog.com

こちらの記事の通り10GbE環境を整えてNASを前提としたファイル管理をし始めました。

手持ちの機器でもWi-Fi 7対応機器が増えてきたほか、ルーター側もWi-Fi 7を謳った製品が増えてきたので興味半分でルーターを更新しようかと思ったわけです。

Wi-Fi 7ではMLOを用いて速度がどうのとかで通信速度をウリにしている製品も多いので、無線でのデータ転送の高速化も多少は期待できそうです。

WX3600HPの正確な導入時期は忘れてしまいましたが、少なくとも4年は使っていると思われるので安定を求めるなら買い替えても良い時期でしょう。

 

機器選定

MLOで速度的な恩恵を受けたいので、6GHz飛ばせることを必須としました。というか機器選定のために調べるまで6GHz飛ばせないWi-Fi 7ルーターが存在することを知らなかったので驚きました。コストカットしつつWi-Fi 7を謳えるという理由らしいですが、MLOと320MHzを要求しているWi-Fi 7の規格的にこれはOKなんですかね?
次に、2.5GbE以上のポートを最低1つ備えていることを要件にしました。無論NASとの通信速度を確保するためです。これは6GHzの要件をクリアしている機器は大抵クリアしていました。

ASUSのルーターや順当にAtermにしようと考えていたのですが、ASUSはアンテナが飛び出ていてダサいものか、有線と無線のどちらかがショボいものしかなく、Atermは機器選定当時は条件を満たす機器がありませんでした。
そんな中でI-O DATAのWN-7T94XRという機器を見つけ、見た目がシンプルで価格も安くハード面の性能も良さそうだということに気付きました。ソフト面がしょぼいという情報もありましたが、ルーター機能はRTX1210に持たせておりAPとして使うだけなので良いかなと判断。

で、ELECOMのWRC-BE94XSDという機種もI-Oの↑これと中身が一緒ということを知り、安い方を買おうと探してみた結果、I-Oの方を買うことにしました。しかしこれが地獄の始まりでした。

 

届いた

ルーターの開封なんて書くこともないので適当に。

 

開けた時の第一印象は、思ったよりデカくて重い、です。が、これはどのWi-Fi 7ルーターのレビューにも共通にみられたので、多分他もこんなもんなんでしょう。

Atermは縦横置きや壁の取り付け等色々できましたが、WN-7T94XRは縦置き限定。
デザインは、割とハードスペック盛ってる割にはかなり良い方でしょう。筆者はアンテナが飛び出ているルーターに一切の魅力を感じないので、アンテナ内蔵で白一色のシンプルなデザインは好感が持てます。

 

SSIDとかの設定用の情報は左側面に記載されています。背面はややチープな印象を受けますが、基本的に見えない部分なのでそこまで気になりません。

  

上部は廃熱用にスカスカになっています、清掃が面倒そう。

 

写真撮った奴(私だ)が下手すぎてわかりにくいですが、WX3600HPよりもひとまわり大きいです。

 

設定してみる

APとして使うだけなので書くこともないだろうと思っていたのですが、UI周りの設計が酷すぎました。
レビューにあったソフト面がしょぼいという意見は設定項目が少ないというニュアンスのものが多かったので完全に油断していたのですが、品質面もしょぼいことがわかりました。

 

問題①:動作ランプをオフにできない

Atermだと設定できた、動作ランプオフができません。が、これは設定項目がしょぼいというレビューからある程度覚悟していたので許容範囲です。

 

問題②:UIが不親切

設定画面で何か設定をした後に別のタブにそのまま移ると、設定を保存するか破棄するかを聞かれることなく変更した設定を勝手に破棄します。
6GHz対応機器の中では安価帯とはいえ2万円は超えている製品でこれはないだろうと思いメーカーに改善要望を出しましたが、改修する気はないらしくやる気のない定型文が返ってきました。

正直ここまでレベルの低いUIのルーターがこの時代に名の知れたメーカーから出ていたことは衝撃ですが、他の人のレビューからUIの程度の低さは滲み出ていたのでまあこんなものかで受け入れることにしました。

 

問題③:レスポンスが悪い

WX3600HPは設定画面のUIの完成度が高くレスポンスについて気になったことがなかったのですが、これはマジで遅いです。国内メーカー製の個人向けNASを使ったことがある方なら伝わるかも知れませんが、一操作する度に数秒数十秒いちいち待たされるイメージです。

せっかちな筆者としてはこの時点で相当イライラしていましたが、レビューを読んで覚悟して購入していたのでここまではギリギリ受け入れていました。

 

問題④:設定した管理者パスワードで入れない

ここまでは前菜で、真の問題はここからです。

本機は管理者ユーザー名とそのパスワードを変更することができます。筆者としてはパスワードはパスワード管理ツールに記憶させた方がセキュリティ的には良いと考えているので、今回も管理ツールでパスワードを生成して覚えさせていました。これはつまり、基本的にパスワード入力誤りは発生しないということを意味します。

が、ルーターに再ログインしようとするとなんと設定したはずのパスワードで入れないのです。どうにかこの締め出しから脱却できないかといろいろ試していたところ、もしかしてパスワードの一定文字数以降は破棄しているのではないか?と思い1文字ずつ削ったところ、ログインできたタイミングがありました。
説明書にしか書かれておらずUI側に説明がなかったので完全に見落としていましたが、本機はパスワードに12文字の字数制限があるようです。説明書に記載があった点筆者の落ち度ではあるのですが、とはいえ画面上に説明が無いのは不親切です。そして何より、パスワードをユーザーに対して何の断りもなく、リジェクトもせず勝手に変えて保存するのは問題です。ベリファイくらい実装しろという話で、これはソフトがショボいとかではなく欠陥の域です。
あとしれっと書かれていますが12桁は少なすぎです。参考までに、WX3600HPは64桁まで設定できます。12桁とか電卓か?

これもサポートに改善要求を送ったのですが、先述の通り全く問題視していないようです。

 

問題⑤:暗号キーで使用できるはずの記号でバグる

説明書によると「! # $ % & ( ) * + - . / : ; = ? @ ] [ _ { } ~」は使えるらしいです。のでこれらの記号を使用した暗号キーを設定していたのですが、設定したはずのキーをiPhoneはじめその他機器で入力しても接続できないという症状が起きました。これがまあ調査に時間を食ったのですが、最終的には設定変更前の暗号キーで接続できることに気付いた。
まさかなーと思い記号を1文字ずつ片っ端から入れて設定してみた結果、「&();」の4文字が入っていると設定が保存されないことがわかりました。UI上設定が反映されたと表示されますが実際には設定されておらず、別画面に遷移してから戻ると、暗号化キーの項目が設定前の文字列に戻ります。
これらの記号はルーター側でプログラム的に意味を持つ記号として処理されてしまっている可能性があるということです。ルーターというセキュリティが重要な製品でこれはアウトでしょう。しかもこれ、内部でどういう動きしてるのかわかったもんじゃないです。
あとこれは勝手に筆者がやった上での勝手な私怨なのですが、一文字ずつパスワード変えて設定を保存し設定の繁栄に毎回2分程待ち...を繰り返し検証した1時間は、今年最も無駄な1時間でした。

 

問題⑥:オフにしたSSIDをオンにできなくなる

これはトラブル頻発で初期化しまくっていたうちのどこかで発生して、初期化後発生しなくなったので再現性がないのですが、メインSSIDを一度オフにしたところ再有効化できなくなりました。MLO用として電波は飛ばしていますしゲストSSIDはオンにできるので完全に原因不明。

 

問題⑤はファームウェア更新で修正

このルーターを導入したのは1月半ばで、不具合祭りの対応時に本体のファームウェア更新機能でアップデートが無いらしいことを確認していました。当時のバージョンは2.1.3か何かだったとは思いますが、スクショ紛失したので見つけたら正確なバージョン記載しておきます。

上記の問題は併せて1月終わり頃にサポートに送っていたのですが、サポートからの回答は「Ver.2.2.5が出ているから試してくれ」でした。改めて調べてみると1/13にVer.2.2.5というファームウェアが公開されていました。
では何故ルーター本体の更新機能で最新と表示されたのかという疑問が湧くわけですが、サポートによると段階的な配信を行なっているそうです。
言いたいことは色々ありますが、せっかく教えてもらったのでVer.2.2.5に上げてみたところ問題⑤は解消、①②③④は残留、⑥は不明という感じでした。段階配信ではなくさっさと配ってくれればパスワードに一文字ずつ記号を設定して反映する無駄な時間を過ごさずに済んだのに。。。

変更履歴には何と書かれているのか見てみましたが「その他軽微な修正」で片付けられていました。

 

使ってみる

ここまでで相当うんざりでしたが、とりあえず致命的な問題は解消されたらしいので使い始めてみました。

 

iPhoneとの接続が安定しない

これはルーターが悪いのかiPhoneが悪いのか判断がつかなかったのであまり感情を交えずに書くのですが、MLO SSIDに繋ぐと全く安定しません。

とにかく安定しないのはiPhone 17 Proで、こいつはそもそも正しいパスワードを入力しても接続すらできませんでした。Galaxy S25で先に繋いでからそちらでWi-Fi接続用のQRコードを表示させてそちらから行くと接続できるという、なんとも不便な不具合。
繋いだら安心かと思えばそうではなく勝手に通信断になっていることがかなりの頻度であり、それに気付いたのは5Gで散々YouTubeやらを流した後という。
その後すんなり繋がれば良い方で、酷いとパスワードが違うとかエラーを吐いてきます。一応パスワード入力画面をキャンセルで抜けて再度接続試行するとそのまま接続できます。
調べてみると、iPhoneとWi-Fi 7 MLOの組み合わせで安定しないという話はちらほら出ているようです。

Apple N1が悪いのかと思っていましたが、iPhone 16 Pro系(恐らくUSI製Wi-Fiモジュール)でも不安定みたいな話もあったので何が悪いのかはよくわかりません。

 

FW更新でiPadの接続も安定しなくなる

Ver 2.2.5更新以降、iPhoneの接続断は多少改善された気がするのですが、M2 iPad Pro (たぶんUSI製Wi-Fi 6E)が使用中に2分に1回くらいのペースで切れるようになりました。
iPad ProからNASを見に行く運用をしている筆者にとってはこの症状が最悪で、iPadOSのファイラーの出来の悪さと相まってNASから締め出されることもありかなり迷惑しています。
ファームウェアアップデートのせいなのか、おま環なのかはわかりません。が、観察していると5GHz帯が途切れまくっているように見えます。

 

逆にいえば他は多少安定している

まずすんなり行ったのがSurface Pro 10 with 5Gです。
こいつはWindowsとしては割と早い段階でWi-Fi 7に対応していた製品で、Qualcomm FastConnect 7800を搭載しています。蛇足ですが技適の問題で320MHz帯が使えないらしいです。設定から接続まで、特に問題なくいきました。唯一、先述のパスワード一文字ずつ以下略検証をしていたときに接続断を繰り返していたらバグって繋がらなくなる時がありましたが、これは使い方が悪いのでノーカウント。

同じく安定していたのはGalaxy S25です。これも問題なく設定、接続維持ができていました。後から調べて知ったのですが、こちらもQualcomm FastConnect 7800を搭載しているようです。統計が少ないですが、Qualcomm製品との相性は良いのかも知れません。

XPS 13 9350も特に問題ありません。こちらはIntel Killer 1750i (BE201)を搭載しており、特に接続断とかの症状もありません。
ただ、SurfaceやXPSといったWindowsノートは基本的に有線LANで繋いでいるので長期的な統計はありません。

そしておそらくM2 iPad Proと同じようなモジュールを積んでいるであろうM5 MacBook Proも特に問題なし。こちらは基本常時Wi-Fi運用ですが、途切れる症状はありませんでした。

雑感ですが、Wi-Fi 7自体があまりこなれていないので安定性を求めるとなかなか厳しい気がします。これもかなり適当な邪推ですが、WN-7T94XRはQualcomm製のモジュールを採用しているので、Qualcomm製のWi-Fiモジュール搭載製品との相性は多少良いかもしれません。知らんけど。

 

良いところ

散々文句を言ったのでこの製品の良いところも触れておきます。

 

有線LANは優秀

Wi-Fi 7ルーターを謳いながら無線機能は酷い出来ですが、他方有線LANハブとしては優秀です。
前提として筆者は無線ルーターをスイッチングハブ機能付きのAPとして使っており、ルーター機能は止めています。ルーター機能はYAMAHA RTX1210に任せています。

WN-7T94XRはLAN側に2.5GbEポートを3つ、WAN側に10GbEポートを備えます。APモード時はWANポート含めスイッチングハブとして利用可能です。ので、2.5GbEポート側に1GbEであるRTX1210との接続や2.5GbEのUSB NICとの接続、10GbEにNASがぶら下がっている10GbEスイッチとの接続に使用して速度を稼いでいました。
有線LANは10GbE含めかなり安定しており、発熱もそこまでないので10GbEや2.5GbE対応機器としてはまあまあ扱いやすいです。

スイッチングハブとして使うだけなら別に大した設定も要らないので設定画面がショボくても問題ありません。強いて言えばAPモードで使用している筆者には関係ありませんが、WANポートとLANポートの入れ替え機能が無いことが気になるくらいですかね。例えばWAN側は1GbE、NASが10GbEという場合にWN-7T94XRだけでフル機能を活かすことができなくなります。

 

ハードスペックを考えるとかなり安い

この製品は新品が実売で2万円台と元から競合製品よりもやや安く、上記のような問題もあってか中古で低くない頻度で投げ売りされており、Wi-Fi 7ルーターながら1万円くらいで購入できることがあります。
まず2.5GbE×3、10GbEのハブ機能を備えているという点で、同価格帯の他社製品よりもコスパが良いです。他社製品だとLANポートがこれよりも少なかったり、1GbEに格下げされていたりします。

無線側も安定しないという致命的な欠点はあるものの、逆に今後のアプデで安定さえすればかなりコスパの良い製品に化けるポテンシャルは備えています。
Wi-Fi 7の目玉機能としてMLOがあり、各社高速化の根拠としてアピールしています。しかしMLOは複数の周波数帯を同時接続して高速化するSTR-MLMRとは別に、接続自体は複数周波数帯で行いつつ実際の通信はいずれか1つの周波数帯しか使用しないEMLSRというものがあり、これにしか対応していないふざけた製品が存在します。EMLSR自体は接続安定性や省電力が見込めるので必ずしも悪ではありませんが、速度に期待して購入を検討していも対応機能が分かりにくいという問題があります。
WN-7T94XRは一応MLOの同時接続で高速化される旨謳われており、恐らく同時接続に対応しているものと思われます。実際に通信させてみても、同時接続に対応しているであろう挙動をします。

ただ、I-Oに限らずWi-Fiの規格に完全に則っている機器はほとんどないようなので、結局のところ相性含め運次第というなかなか酷い市場だなとは思います。

www.rtings.com

 

総評:APとして買うならやめたほうが良い

興味半分でWi-Fi 7つまり電波部分に期待して購入しましたが、肝心の部分が最低という結果でした。単純にWi-Fi 7のAPが欲しいだけなら、これじゃなくて中古SoftBank Air ターミナル6の購入をお勧めします。何言ってんの?って思われるかもしれませんが、ターミナル6はWi-Fi 7対応のホームルーターで、非公式の使い方ではありますがSIMなしでAPとして活用可能だそうです。特筆すべきは中古価格で、Wi-Fi 7ながら3000円前後で手に入ります。

関係ない話はさておき、WN-7T94XRはハードスペックと価格に惹かれて購入すると痛い目に遭います。ただこれはソフトウェアが未熟だという話であり、ハード的には良いものを装備しているのでI-Oのやる気次第では化ける可能性はある製品です。
ただ、サポートからの返信を見るに、金かけてないこともあってか相当やる気なさそうなので非常に勿体ないですね。

そんな訳で改善はあまり期待できなさそうなのでWN-7T94XRは3か月足らずで買い替えを検討しています。Wi-Fiが途切れる点が致命的過ぎて運用に支障が出ており、WX3600HPを処分したことを後悔しています。
せめて使い物になるソフトウェアの開発をお願いしたいです。

 

で、Wi-Fi 7で速くなったの?

元の目的を完全に忘れていました。
WX3600HPで測定し忘れていたので特に計測もしていないですが、体感別に変わりません。
もともとWAN側はVDSLで100Mですし、NASとの通信も所詮は無線なので速度が安定しません。
速度はともかく、接続断が頻発してエラー率が上がったという観点から、遅くなったといえるかもしれません。

M5 MacBook Proをカスタムして買ってみた

Appleの数少ない値引きイベント

 

 

16GBのPCの処分を進めていた

筆者は2025年メモリ増量に力を入れ、スマホは8GB→12GB、iPadは8GB→16GB、Windows PCは16GB→32GBと順当に進んでいました。
そんな中、2026年までめり込んだのが14インチM2 Pro MacBook Proです。2024年に整備品として購入したものですが、当時はケチる方向に全振りしていたので、メモリ16GBかつ筆者宅ではほぼ唯一のJIS配列PCという、正直使い道が全くなく実際ほぼ使われることのない端末となっていました。

そういう訳で買い替えはかなり前の段階から検討はしていて、買い替えのタイミングを伺っていました。噂されているM5 Proの仕様も気になりますし、そもそも使用頻度低いんだからM4 Proの中古でも良いんじゃねとか思いついては計画が消えを繰り返し、使い道のないM2 Pro MBPはバッテリー切れで埃をかぶっていました。

そんなことをしていたらメモリ価格の高騰とかいうしょうもない祭りが始まり、他方Appleが2026年の初売りで14インチMacBook Proも対象製品に含めるという素晴らしいお祭りの話も入ってきました(確か2025年の初売りは14MBPは非対象でした)。年末年始はXPSの購入やデスクトップPCのパーツ購入で正直予算オーバーなのですが、この機会で買わないと後悔しそうな気がしたので買うことにしました。

 

M5かM4 Proか悩んだ

元々はM5 Proの発表を待つ予定だったので、ここが最高に悩みました。

M4 ProはThunderbolt 5に対応しておりメモリの最低容量が24GBですが、もう1段メモリ容量を増やそうとすると48GBになるという意味不明なラインナップです。24GBだと足りない一方で48GBは要りません。36GBにしようとするとM4 Maxにする必要があり、結構厄介です。なんとも姑息な売り方です。
M5はM2 Pro比でメモリ帯域幅が低い等の弱体化は発生しますが、M3の時のような手抜き具合は払拭されており、M2 Pro比で性能も遜色ありません。

最終的には無難にM5にすることにしました。決め手は上記のメモリのラインナップの問題と、SSDの速度です。
M4系以前はPCIe 3.0x4ベースのSSDを採用していたようでSSDの速度が3,500MB/s前後と進化が無かったのですが、M5では7,000MB/s出せるようになっています。単純に考えればPCIe 4.0x4ベースに切り替わったと思われます。

SSDはかなり良い水準ですし、M5よりも高い金払ってメモリがショボいのは如何なものか?と思いM4 ProではなくM5にしました。

 

カスタマイズする

標準のM5 MacBook Proは使う気が起きないので下記の通りカスタマイズしました。

 

メモリ

32GBユニファイドメモリに変更。標準の16GBじゃあ足りません。というかmacOS Tahoe立ち上げただけで8GBくらい食ってるんですが16GBなんてラインナップ許されるんですかね?

 

電源アダプタ

96Wに変更。標準の70Wでも良いんですが正直使い道がありません。使い道のない付属ACが、2000円払えば多少使い道のあるACになるので。MacBook Proは96W以上のACアダプターを使用すると急速充電扱いです。

 

キーボードの言語

英語(US)に変更。M2 Proの時は整備品なのでカスタムできず、ようやくキーボードのUS配列統一が叶いました。
US配列にしている理由は見た目の良さとかEnterキーが押しやすいとか記号キーの使いやすさとか慣れの問題とかもあるのですが、MacのJISはCapsの位置がおかしくて使うたびに腹が立つというのもあります。

 

買った

初売り初日である1/2になった瞬間に↑の通りカスタムして購入しました。

即ポチってテンションうっきうきで購入履歴を見返していると、シルバーを買うつもりでスペースブラックを購入しているという致命的なミスをしていることに気付きました。

まじで何してんですかね。
しかし色々購入処理が進んでしまっていてキャンセルすると面倒なことになりそうだということで、テンションだだ下がりで現実を受け入れることにしました。

カスタマイズページにカラーの選択肢ないのあれおかしくないですか。iPadとかiPhoneはあのページでカラー選ぶのになんでMacはその手前なんですかわかりにくいですよね。(八つ当たり兼責任転嫁)

ちなみにこの記事を下書きに寝かせている間にMacの購入ページが改良されたらしく、iPhone同様カスタム画面でカラーを選択できるようになったようです。やり場のない怒り。

 

届いた

1週間ほどで誤発注MacBook Proが届きました。

DELLでノートPC買った時は海上輸送だったぽくて到着に時間がかかったので今回もそのつもりでいたのですが、普通に空輸だったらしくすぐ届きました。
Appleは環境配慮をアピールはしつつ化粧箱は死守したいらしく、相変わらず段ボールの中に化粧箱が入っています。

 

MagSafeケーブルは本体色に合わせてブラック、充電器はホワイト固定のようです。過去にMagSafeケーブルはMagSafeとケーブル部分は色付きでUSB-C側のみホワイトという信じ難いデザインのものが存在したのでそれが来ないか不安でしたがセーフでした。

 

M3では一度削られた右側面Thunderbolt 4ポートはしっかり戻ってきています。というかM3 MacBook Proとかいう手抜きモデルあれなんだったんですかね。

待望のUS配列です。MacBookユーザーはUS配列が多いのかと思えば案外そうでもなく、中古流通は大半がJIS配列な印象。

 

M2 Proとかとの比較

もともと使っていたMacがM2 Proだったので主にそことの比較です。

 

CPU、GPU性能は同じくらい

今まで使っていたM2 ProではCPUが6P4Eの10コア、GPUは16コアです。
今回のM5はCPUが4P6Eの10コア、GPUは10コアでCPUがコアの構成が変わっていてGPUはコア数減です。

これを性能比較するとどうなるのかというと、ベンチマークにもよりますが性能はほぼ互角らしいです。ワットパフォーマンスが向上している分M5が有利です。

ちなみにM2(Pro)はA15 Bionicベースで、M5はA19ベースですので、世代的には4世代上がっています。

 

メモリ帯域幅は目を瞑ることに

M5ではLPDDR5x-9600のユニファイドメモリを採用しており、153GB/sの帯域幅です。これはM4の120GB/sから向上しており、M3 Proの150GB/sを上回ります。

ではM2 Proも上回っているかというとそうでもなく、実はM2 Proは200GB/sだったのでここは以前使っていた端末から明確にダウングレードしたポイントです。ぶっちゃけメモリ帯域幅が上がったとしてもiGPUの性能が改善されるくらいだと思っているのでここは妥協して良いと思っています。筆者の使い方だとMacでGPU性能を求める機会もあまりないので。

そんなことよりメモリ容量です。今までは明らかにメモリ不足でブラウジング中にブラウザが操作受け付けなくなるとかが起きていたので快適性が段違いになりました。これなら普段使い枠に戻せそうです。

ちなみに今回の買い替えでダウングレードとなったのはメモリ帯域幅くらいで、あとは改善されたか変わらないかです。

 

SSDはSEQの速度が倍

内蔵SSDはM2 Proでは3500MB/s程度というPCIe 3.0x4っぽい速度でした。M5では7,000MB/s近くまで速度が改善されていることを実機で確認できました。

ちなみに容量は512GBで据え置きました。データはNASか外付けSSDに放り込む想定なので問題ありません。

 

ディスプレイにも若干テコ入れあり

14インチMacBook ProはM1 Pro系が出てからほとんど設計が変わっていない所謂手抜きラインナップなのですが、Appleの気まぐれでSSDのように度々目立たないところで改良が入っています。

それ系の1つで、これはM5というよりはM4世代で入った変更なのですが、内蔵LCDの仕様が若干変わっています。具体的にはKSF蛍光体フィルムから量子ドットフィルムに変更されています。また、SDR輝度が1,000nitsまで大幅に改善しています。

筆者はProMotionとミニLED液晶目当てでわざわざ14インチMacBook Proを購入しているので、ディスプレイの改良はありがたいです。

次期MacBook ProではOLEDパネルを採用するそうなので、もしかしたら14インチMacBook Proを購入するのは最後になるかもしれません。

 

良いところ

使ってみて良いと感じたところ...なのですがぶっちゃけM2 ProのMacとほぼ変わらない。

 

ディスプレイ品質が高い

ミニLEDを採用しているのでノートPCとしては最高クラスのディスプレイです。14インチで薄型のディスプレイながら、HDR輝度は1,600nitsで、下手なHDRディスプレイを余裕で打ち負かします。

 

インターフェースが過去のProと同等

M5はiPadにも搭載されるような標準グレードのチップですが、インターフェースはM2 Proと同等のものを備えています。

M4 Proで対応していたThunderbolt 5に対応していないのが非常に残念ですが、Thunderbolt 5機器が流行る頃には端末買い替えだろうと踏んで妥協しています。

 

バッテリー持ちが良い

ケチなチップは必ずしも悪かというとそうでもなく、省エネなのでバッテリー持ちが良いです。バッテリー容量自体増えていることもあって、M2 Pro比公称で4〜6時間ほど伸びています。

 

バッテリー駆動でも快適

これは今回のM5に限らずApple SiliconのMacはこの傾向なのですが、電源に繋いでいてもバッテリー駆動でもほぼ同じパフォーマンスが得られます。ベースにしているパーツがスマホ用ということもあり、ここはMacの明確な強みです。

Intelも最近はこれに対抗してevo editionを出してきていますが、この辺りの完成度は未だにMacBookが上です。

 

ダメなところ

ノッチが大きい

明らかに、やろうと思えばとっくに小型化できるであろうパーツにもかかわらず5年にも渡り放置されています。(手抜き要素①)
メニューバーの太さが極太ノッチを前提としており、その他UIもメニューバーの太さに合わせて設計されているのでこれのせいで全体的にUIがデカめです。QHDが収まる高解像度なディスプレイを備えていながら、スケーリングに振られすぎていて、QHDなWindows PCと比べても作業スペースが狭いです。

筆者のような、とりあえず買うみたいな人間がどうせ買うので手抜きでも良いと思っているのかもしれませんが、ベースモデルでも25万するPCが備えていい異物ではないです。

 

Wi-Fi 7に非対応

同世代のWindows PCがWi-Fi 7に対応していき、Apple製品でもiPhone 17やM5 iPad ProでApple N1を採用してWi-Fi 7に対応していく中、25万円のMacBook ProはWi-Fi 6E笑。(手抜き要素②)

恐らく前世代同様USI製のモジュールで、これまた恐らくM2 Proからパーツが変わってない気もします。M2の時はiPadが6E対応したらMacBookにもすぐ適用してきたのに今回は大分舐められてます。

さっきも書きましたが、25万のPCが搭載して良いパーツではないです。

 

持ち出したくない

これはM2 Proの時もそうでしたが、14インチMacBook Proは物理的に重すぎる、分厚すぎるので全く持ち出す気が起きません。Apple的にはギリ持ち出しもいけると思ってるっぽいですが、普通に嫌です。
LIFEBO⚪︎KとかVersaPr⚪︎の法人向け15インチは潔く据え置きPCと宣伝していますが、正直感覚的にはそれに近いです。

 

macOS Tahoeが手抜き

極め付けがそもそもOSが手抜きという話です。Tahoeリリース初期に比べてバグは減ってきている印象ですが、それでも特にUI面でのバグがとにかく多いので使用していてまあまあ不快な時があります。

例えば文字入力中のサジェストが、背景と文字色共に白になっていて読めないとか。

 

タッチパネルが欲しい

手持ちのWindowsノートは全てタッチパネルを導入してるので、そろそろMacにもタッチパネルが欲しいです。トラックパッドの品質が高いので許せるラインではありますが。

 

M4 Proのラインナップが不満

M4 Proが32GBまたは36GBメモリのモデルを展開していたらそっち買いたかったんですが、何故無い?

 

総評

改良する気がまるで感じられないProシリーズです。

無印Apple Mを積んだMacBook Proは元々13インチMacBook Proの血筋なのでApple的には手を抜いて良いと考えているのかもしれません。が、腐ってもProシリーズというのがそろそろ忘れられているのではないかと思います。ここまで手を抜いてこの価格?感が否めません。

そもそもApple M Pro/Max系のMacBook Proも大した改良が見られないので、シリーズ通してそろそろ価格に見合わなくなってきていると思います。M4で改良があるようにも見えますが、M3世代が酷すぎたせいで相対的にそう見えるだけで、持ち上げるほどのものでも無いというのが筆者の正直な感想です。

シリーズ全体に対して金額と中身の不釣り合いに不満はあるものの、M2 Pro世代の時点で完成度は高かったので使い勝手自体は良いです。

dポイント消化のためにUSBメモリを買ってみた

実店舗だとdポイント貯めるの面倒くさいので持ってないって嘘つきます

 

経緯

2月までで期限が切れる2500ポイント分くらいのdポイントを使いにノジマに来ました。
しかしぶっちゃけAmaz〇nで買ったほうが安いものが多く、そもそも別に欲しいものも無いという。
なんとか欲しいものがないか店内を6周くらいしたところで、WindowsのOSインストール用にUSBが欲しいことを思い出したので何か適当に買うことにしました。

 

現状

筆者宅にはいくつかUSBメモリがあるのですが下記のような状態でした。

 

Lexar JunmDrive S47 256GB

LJDS47-256という型番のやつです。
公称読込速度は250MB/sで、実際にベンチマークをとってもそのくらいでます。


こいつが真に優秀なのはSEQ ReadだけではなくWriteやRNDもまあまあいけるという点で、下手なHDD使うくらいならコイツの方がよほど使い物になります。データ量が少なければSSDとも遜色なく使えます。
小型な割にかなり速度が出るのでOSインストールに最も筆者が使用しているUSBなのですが、致命的な欠点が一つ。USB Standard-Aしか端子がないので、USB Type-Cしか備えていない端末で使用しようとすると少々面倒なのです。しかもUSB変換アダプターを噛ませると何故か認識しないことがあり、よくわかりませんが物理面で扱いにくい一台です。

 

SanDisk 128GB Ultra Dual Drive Go USB Type-C Flash Drive

SDDDC3-128G-G46という型番のやつです。型番も製品名も長い。
こいつは読込は公称値で400MB/s、実測だとそれのちょい下くらいでこちらもかなり高速な部類です。


WriteやRNDがS47よりも微妙ですが、こちらはUSB Type-CとStd-A両対応というかなり強力な利点があり、この利点故にPCとスマホのデータ転送に多用しています。つまり、何かしらデータが入っているのでOSリカバリ用に使えないという状態が続いています。

 

BUFFALO RUF3-AC64G-GY 64GB

こいつは製品名とかがなく型番のみ。
こちらは転送速度を特にウリにしていないらしく、公称値というものがありません。となると実測微妙なのかというと実は意外と速いです。


こいつの真に微妙なところは、USB-CとStd-A両対応という一見便利そうな仕様で公式もここをウリにしていながら物理面が非常に扱いにくいという点です。
スマホ、タブレットに直接接続できると謳っていますが、ほぼ100%スマホケースと干渉するのでUSB-C端子側が使い物になりません。また、Std-A側は抜取時に外装のシリコンがずっぽ抜けるというしょうもない構造欠陥を抱えており、じゃあ残った本体の金属部分(端子部分)を抜き取ろうとすると発熱していて触れないという、物理的な課題が多すぎるUSBメモリなのです。あと使用中の外装のシリコンが邪魔ということもありあまり使っていません。
どうでもいいですが、これもかつてノジマのポイント消化のために買ってた気がします。

とまあ、使えるけど若干不便みたいなラインのが多いわけです。
その他、USB Std-Aを備えた有象無象USBメモリがゴロゴロ自宅にありますが、10年前のmicroSDカードより遅くて使う気すら起きないので紹介もしません。

 

選定

話をノジマに戻しまして、USBメモリ売り場を陣取り、機種選定します。今回はUSB-C対応を必須として、転送速度も100MB/sを超えているものを選びます。しかし最近は通販が価格面で強く、比較してしまうとなかなか購入に踏み切れるものが見つかりません。そんな中で、適当な価格でECサイトではあまり流通していなさそうなやつを見つけました。

 

ELECOM MF-SPU3064GSV

これを2つ買いました。1つ2000円くらい。

 

この製品に限らないですが、企画上限値の5Gbpsを堂々と書くのどうなんですかね。
これよりもECサイトで安い競合製品はありましたが、dポイント消化目的でもあるので今回のケースでは価格面は悪くないでしょう。
USB-C端子のみなのでStd-Aのみの機器には使用できませんが、どこぞの外装構造欠陥製品と違い、スマホケース装着時の使用も考慮している考えられた製品です。
決め手は転送速度が公称値150MB/sであること、容量的なラインナップの前後の32GBと128GBよりもお得感があることです。32GBは1800円で価格差が小さい上に転送速度が120MB/sに落ち、他方128GBは3500円ほどで容量単価は良いですが転送速度は150MB/sで据え置きなので今回は数でいくことにしました。

 

開封

 

見た目は金属一色でかなりシンプルです。Std-Aを採用したLexar S47よりもデカいですが、あまり小型化されると紛失するので個人的には気にしていません。L〇gi BoltのUSB-Cレシーバーとか即失くしました。

 

転送速度

この製品に限らずUSBメモリは書き込み速度が出ない、安定しない傾向にあるので基本的に読込速度しか宣伝しないことが多いです。この製品も読込速度しか宣伝していないのでCDMにかけてみます。


最近はこの手の製品もこなれてきたのか、WriteもRNDも使い物にならない製品というのは減ってきました。

 

物理面

2023年以降発売のエレコム製ケースに全対応すると豪語しているだけあって、筆者宅にあるスマホ、タブレットではすべてケースつけたまま使えました。

他社製ケースの場合、コネクター周りに厚みがあるなど特殊な形状には対応しない場合があります。

引用元:

www.elecom.co.jp

だそうですので、このUSBが使えないケースだった方はケースが悪いということで諦めましょう。
ところで2022年以前のケースだとELECOM製でも対応しないのがあるんですかね?

物理面といえば、全体が金属なので使用直後の発熱が不安でしたが、意外と触れる程度の発熱なのでそちらも問題ありませんでした。唯一気になるのが、金属筐体で指紋がつくので長く使っているとガビガビになりそうでそこは不安ですかね。不満ではなく不安。

 

総評

dポイントの消化用でしたがなかなか良いですね。
USBメモリでスマホ対応を謳うなら、これとかSanDiskのUltra Dualみたいに段差を設けてケース装着時にも対応してから言っていただきたいものです。
外見も中身も突出して良い特徴がある訳ではありませんが、悪い面もこれといってないので、期間限定ポイントの消化に限らず割とおすすめできるUSBメモリです。

Let's noteでブータブルディスクとして認識する条件の話

UEFIと呼ぶか、BIOSと呼ぶか

 

 

何の話か

筆者宅には訳あって使用用途がなくなりその後検証機として細々と残存しているLet's note CF-SV1というPCがあるのですが、こいつでUSBからOSインストールしようとしたところBIOSから認識しないわけです。

USBが壊れているわけでもブートファイルがおかしくなっている訳でもなく、他PCでは起動ディスクとして使えます。

筆者はインストールメディアを普段Zipに圧縮してNASに放り込んでおり、必要な時に解凍してUSBに都度書き込んでいます。

一見面倒そうに見えるかもしれませんが、1台高速なUSBやSSDがあれば2分程度で用意が可能なこと、複数台USBを保管する必要がないこと、書き込みが高速なSSDはインストールも高速なことから割と理にかなった運用方法です。ので、これが通用しないのは困るわけです。

 

環境

Panasonic CF-SV1CDMQR

Lexar JumpDrive S47 256GB

↑のUSBをNTFSでフォーマットしてそこにインストールメディアをぶち込んでいました。

 

 

悩んでみる

ぱっと思いつく原因としては

・容量がデカい

NTFS

辺りです。

1つずつ削ってみます。

 

容量を削ってみる

USBごと交換して容量の小さいものにしてもよいのですが、容量の小さいUSBは基本的に転送速度が遅いので、これは最終手段としてS47をフォーマットする際に容量を削ることにしました。

比較的一般的であろう容量(筆者調べ(ただの勘))である32768MB=32GBでNTFSでフォーマット。

結果はSV1から認識しませんでした。

 

フォーマットを変えてみる

exFAT

exFATかつ32GBでフォーマット。認識しません。

ちなみに「新しいシンプルボリューム」からフォーマットすると32GB以下の場合何故かexFATが選択肢に出てこないので、適当にNTFSとかでフォーマットしてからexFATにフォーマットし直します。めんどいなあ。

 

FAT32

FAT32かつ32GBでフォーマット。

認識しました。

ということで、CF-SV1はFAT32でフォーマットされたディスクでないとブータブルディスクとして外部USBメモリを認識しないようです。めんどいなあ。

 

FAT32なら何でも良いのか?

となると、FAT32以外に認識しない要因はないのかが気になってきました。

 

FAT32かつ32GBよりも大容量

これを用意するのが意外と面倒で、Windows標準だと32GBまでしかFAT32でフォーマットできません。

ということで外部ソフトに頼るわけですが、Fat32Formatterを試したところ何故かエラーで使用できませんでした。そういう訳で、I-O DATAのハードディスクフォーマッタというソフトを使用して、S47をFAT32で256GBフォーマットしました。

結果は、SV1からブータブルディスクとして使用できました。常識的な範囲であれば容量は問題にならなそうです。

 

FAT32かつ複数パーティション

256GBを32GBで区切るのであれば、余りの領域にもう数個くらいイメージを置きたくなるものです。

FAT32で32GBのパーティションを2つ作成し、どちらにも何らかの起動イメージを配置します。

認識しました。が、ディスクラベルが表示されないのでどれだかわかりにくい。

 

FAT32かつSSD

ここまで試したのはあくまで多少高速かつ多少大容量なUSBメモリです。筆者はリカバリー用にSSDを用いることもあるので、これも試してみます。

SSDSamsung PM981a 256GBを用意。

これをFAT32で32GB分フォーマットしてそこにイメージを保管しています。

今更ですがイメージの用意にはDELL XPS 9350を使用しており、事前にケーブルとケースの相性不良等を排除するためSV1に接続するのと同じ組み合わせで動作することを確認しています。

今まではSV1のUSB Standard-A端子に接続していましたが、ここからは基本的にThunderbolt 4端子に接続します。ちなみにUSB Standard-A端子はどこに接続しても起動可能です。

 

ASM2464PD / USB 40Gbps (USB4)

ASM2464PD搭載ケースにSSDを接続し、Apple Thunderbolt 5 Proケーブルで接続してみます。

よくみると5⃣と書いてある。

結果は認識しませんでした。おや?

 

ASM2362 / USB 10Gbps (USB 3.2 Gen2)

ケースを変えてASM2362搭載のもので、その他条件は同じでいきます。

これは認識しました。SSDであることは問題ではないようです。

 

ASM2464PD / USB 10Gbps (USB 3.2 Gen2)

ケースを戻します。

ASM2464PDとの相性不良なのか、USB4 (PCIe) でリンクしているのが原因なのかを切り分けるためにやや強引な方法で切り分けます。

この環境の用意が実はやや面倒で、下記のような方法をとります。

AppleのA1632というUSB-C - USB-Aアダプタを用意し、これと適当なUSB-A to CなUSB 10Gbpsケーブルを用意してつなぎます。で、この両端はUSB-Cただし間にUSB-Aが入っているケーブルを使ってPCとSSDを接続します。と、文字で書いてもわかりにくいので、つまり↓こうします。

USB 10GbpsなUSB-Cケーブルを使えば良いところを何故こんな面倒なことをするのか?といいますとデュアルレーンでの接続を防ぐためです。実はUSB4対応機器の接続にUSB 10GbpsなUSB Type-Cケーブルを使用すると、デュアルレーンで接続されてUSB 20Gbps (USB4 Gen2x2)としてリンクします。つまり、USB4としてリンクしてしまうため今回の検証においてはダメです。USB Standard-Aを間に嚙ませることによりレーン数を制限してUSB 3.2 Gen2×1としてリンクさせる、という話です。

まあ、普通にSV1のUSB Standard-A端子に挿せば良い話ではあります。

話を戻しまして、SV1から認識しました。

つまり、ASM2464PDとの相性が問題ではないようです。

 

ASM2464PD / USB 2.0

ケーブルをApple製のUSB 2.0ケーブルに変えます。Appleのケーブル多いな。

SV1から認識しました。

 

ASM2464PD / USB 20Gbps (USB4)

ドヤ顔でUSB 20Gbpsがどうのとか言っておいて、実際のところはどうなのかという話です。そういう訳で、Cable Matters製のUSB 10Gbpsケーブルを用意。

よくみると 10 と書いてある。

ASM2464PDとXPS 9350のThunderbolt 4ポートを繋いでみました。 

御覧の通り、USB 10GbpsケーブルでもUSB 20Gbpsとしてリンクします。

この状態のWindowsから見たときの扱いですが、USB 40Gbpsの時と同様にPCIeで接続していると扱われます。そして実際に20Gbpsまで速度が出ます。

 

USB 10Gbpsケーブルとは一体...。

上記の通りUSB4でPCIeとしてリンクすることから大方察しはつくと思いますが、この組み合わせではSV1からは認識しませんでした。

 

結論

CF-SV1のBIOSからブータブルディスクとして外部USBとして認識させるには

FAT32でフォーマットされている

・USB 3.x以下でリンクされている

の2点が条件と考えられます。

 

余談:インストールディスクをファイルとして保管する方法

どちらかといえばSV1のブータブルディスクの条件よりもこちらの方が知りたい人が多そうなので一応触れておきます。

この方法を使うとWindowsのOSインストールメディアやPCの回復ディスクをファイル上で管理できます。筆者はZipに圧縮して必要な時に取り出して都度書き出しています。Zipにしているのは、バラにするとNASから引っ張るときに時間がかかるのと、誤ってファイルを編集するのを防ぐためです。

 

やり方

①ブータブルディスクを用意する

WindowsのMediaCreationToolで作ったOSインストールメディアでも、回復ドライブでも良いです。

 

エクスプローラー上でシステムファイルを表示させる

フォルダーオプションから 保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない のチェックを外して適用します。

 

③ブータブルメディアの中身をまるごとコピーする

この時に System Volume Information と ごみ箱 の2つは除外します。

ここでコピーしたファイルをまとめて管理しておけばOKです。

 

総評

もっと有用なことに休日の貴重な数時間を使おうと思いました。

DELL XPS 13 9350 (2024)を買ってみた

eXtreme Performance Systemの略らしい

 

 

経緯

筆者宅にはSurface Pro 10、EliteBook x360 1040 G8、14インチM2 Pro MacBook Proという3台のPCがあります。

どれも使い勝手が良いのですが、全台共通で保守切れなのと、デスクトップPCが無いせいでたびたびPC(というかUSBポート)が枯渇するので、新しく買おうと考えていました。

 

筆者の用件を満たすPCが無い

現在筆者はPCに下記のような条件を設けています。

Intel Core i5-1235U以上の性能
② 32GB以上のメモリ
③ 着脱可能なNVMe SSD
④ 1920×1200以上、120Hz駆動液晶タッチパネル
⑤ USキーボード
⑥ 2-in-1
⑦ Thunderbolt 4ポート搭載

探してみると、というか探さずともわかりますがこの条件にマッチするPCはかなり少ないです。中でもネックなのがUSキーボードと120Hz駆動液晶です。

まず、USキーボードは一部製品を除いて国内ではCTOでないと入手できないので、この時点で幅がかなり狭まります。そして最近のPCはやたらとOLEDを搭載したがるので、液晶かつ120Hz駆動となるとこれもまた機種が限定されます。正直、上記①~⑦をきれいに満たせるのはSurface Pro 9と10くらいしかないと思います。

 

妥協する

ということで妥協します。

今回Surface Pro 10は続投する予定なので、持ち出し用途のために規定している2-in-1の要件は外します。その他の要件は外すくらいなら買わない方がマシなので譲りません。

これでいくとタイトルの通りDELL XPS 13 9350(2024)が良い感じに要件を満たしていました。個性的で個人的には欲しいと思えるデザインです。しかしXPSシリーズは上位モデル扱いで価格も高いので、安くなるのを待っているうちに「別に買わなくても良くね?」という気分になってきました。Panther Lake搭載製品の登場を待ってから買うか~という気分になっていたところ、メモリぼったくり祭りが始まり、Panther LakeはThunderbolt 5コントローラーを内蔵しないなんていう話も出てきたので、ぼったくられる前にLunar Lakeを狩っておこうという判断になりました。

ちなみに手持ち端末が先述の条件を満たしているかというと、Surface Pro 10以外は満たしていません。努力義務程度のいい加減な要件です。

  Surface EliteBook MacBook XPS
CPU
メモリ ×
SSD ×
画面 ×
キー ×
形態 × ×
TBT4

 

買った

購入時はブラックフライデーセール扱いで安くなっていました。元々このモデルは発売当初ベースモデルが260,000円で販売されていたのですが、販売から時間が経ったこともあり235,000円まで落ちていました。セールはその落ちた価格に対して適用されるので、最終的にカスタムをしてもベースモデルの価格くらいに落ち着きました。まあこの手のPCは割引価格が正規価格みたいなところはあります。

こんな感じでカスタムしました↓

 

プロセッサー:Core Ultra 7 258V

これはXPS 9350で選択可能なCPUのうち、Core Ultra 5 226VだとArc 130Vに落ちてiGPUの実行ユニット数が減るためというのと、XPS 9350に228Vがラインナップされていないせいで32GBメモリにできないためです。

 

モリー:32GB

Lunar LakeはApple MのユニファイドメモリのようにCPU統合のメモリを採用しています。ので、CPUに左右されます。Lunar Lakeの特徴ではありますがこのブログ的には特に書くことないです。

 

OS:Windows 11 Pro

DELLのPCはセール時にHome→Proが+3~4,000円くらいでできることがあります。BitLockerとか使うのと、後から買うより安いのでここでProにしておきます。

 

ディスプレイ:タッチ2.5K 30-120Hz 500nits(つまるところ液晶)

デフォルトでは非タッチ液晶です。タッチパネルは意外と使うのでつけておきます。あとDELL的には宣伝や試供機ではOLED端末を推しているようですが、ただでさえOLEDな時点で使う気が起きないのに60Hzなので選択する理由がありません。

 

キーボード:英語バックライトキーボード

デザイン重視の端末でJIS配列は無いというのと、他の手持ち端末もMacBook以外はUS配列です。Macも次買い替えるタイミングでUS配列にする予定なので、今更JISを選ぶ理由もないです。

 

届いた

2週間くらいで届き、予定よりも2日早かったです。開封します。

 

デザインはアルミで統一されていて、端子類もUSB Type-Cのみでかなりシンプルです。

 

ACアダプタは60Wで、USB Type-C端子が搭載されていてUSB Type-Cケーブルを接続するタイプです。ACケーブルもUSB Type-Cケーブルも付属の物はごつくて取り回しが悪いので別のを使いたいラインです。

蛇足ですがDELLのナンバリングセンスは微妙で、XPS 9350という同じ名前のモデルが過去に存在します。

 

使う前に

本格的に使う前に、ちょっと弄ります。

 

フィルムを貼る

天板、ディスプレイ、パームレスト、Fnキーにアンチグレアフィルムを貼りました。この時にパームレストのCore Ultraシールが邪魔になるので、剥がして底面に移動しました。見栄え的にも邪魔だったのでちょうど良いです。

ディスプレイは閉じたときにあまり隙間がない設計なので、あまりフィルムは貼ってほしくなさそうでした。

今回フィルムはPDA工房のものを購入しました。①タッチなし液晶、②タッチOLEDの2モデル向けのフィルムは販売されていたのですが、タッチ液晶向けとして売られているものがありませんでした。適当に①タッチなし液晶向けのものを購入してたところ特に問題なく使えました。

 

回復ドライブを作る

確か32GBで足ります。普段他のPCだと2時間くらいかかるときもあるのに今回は30分くらいで終わりました。

この回復ドライブの作成機能ですが、実は回復パーティションをコピーしている訳ではなく、動作中のWindowsから必要なファイルをかき集めてUSBに書き出しているらしいです。本当かは知らない。

 

SSDを交換する

購入時にSSDを512GBのままにした理由は、どうも自力で交換できそうだと思っていたからです。というわけで早速。

バッテリーが内部の半分ほどを占めており、デュアルファンで冷やす構成です。Wi-Fiモジュールはオンボードで交換不可のため、ユーザー側で弄れるのはSSDくらいです。

SSDは新品を用意するつもりでしたがメモリにつられて高騰しているので、自宅で余っていたWD SN7100の1TBに換装。一応薄型のヒートシンクを付けておきました。

元から載っているPM9C1bは2230ですが、XPS 9310の構造的には2280も入ります。ただし、2280だと本体に元からついているヒートシンク?は使用できないので注意。

 

相変わらずSN7100は優秀ですね。

BitLockerをかけているので若干スコアの伸びが悪いですが、それでも薄型ノートPCとしてはかなり優秀な部類でしょう。

 

良いところ

多分ワッパが良い

一発目から「多分」とか適当さが滲み出ていますが。真面目にベンチマーク測定とかしていないので感覚でですが、Lunar Lake採用でワットパフォーマンスは良さそうです。Meteor Lake-UであるCore Ultra 7 165U比でも低発熱で軽快に動作している印象です。

Meteor LakeではP+E+LPEでPコアはHT対応でしたが、Lunar LakeではP+LPEでEコアとPコアのHTをバッサリ切っています。他方MTL-U比だと単純にPコアが2コア増えていたり、PコアもLPEコアも改良が入っているのでコア数減によるレスポンスの悪化とかは全くないです。むしろADL-U〜はコア数が多すぎてコアが遊んでいる傾向にあったので、無駄を切り捨てて性能向上と省電力性の両立を達成しています。

ファンが回っている時間も短いので不快感も軽減されます。ただApple Mほど発熱は低くなく、負荷がかかれば普通にファンは回ります。この辺のIntelマシンらしさは普通にあります。

 

メモリ32GBは最低限

これ以降に買うPCでメモリ16GBは無いなという感じです。他方筆者の使い方では24GBを超える場面はあまり無いので、32GBあれば当面は使えそうです。

LPDDR5x-8533を採用しています。先述の通りLunar LakeではCPU側にこれを統合しているので、ユーザーどころかPCメーカーも手を加えていないはずです。

2025年はスマホやiPadも含めて手持ち機器のメモリ増量に注力していたのですが、このメモリの価格の上がりようを見るとなかなかタイミング良かったなと感じます。

 

iGPUがまあまあいける

Iris Xe、Intel Arc(Meteor Lake-H)と期待を裏切られ続けてようやく「GTX1650」を引き合いに出しても良いのではないかというラインの性能になったと感じます。

FFベンチでは「普通」という評価ではあるものの、Core i7 1255U/Intel Iris Xe(96EUs)やCore Ultra 7 165U/Intel Graphics(64EUs)の2000点前後に対して約4000点と大きくスコアを伸ばしています。実際、フレームレートは前世代よりも出ている印象です。

他方iGPUらしさは健在で、唐突なフレームスキップは起きるほか、薄型ノートだと不安になるファンの回転が始まるのでやはりゲーム用に使うのは不適と思います。

 

唯一性の高いデザイン

タッチ式のFnキー、隙間の無いゼロラティスキーボード、境界のないタッチパッドを採用した個性的なデザインです。

INFOBARのタイルっぽいキーや、かつてEliteBookで採用していたタッチ式Quick Launchを感じるデザインで個人的にはかなり好きです。

全体的にはアルミボディで耐久性や高級感を出しつつ、パームレストはプラスチック的な素材なので冬場の金属の冷たさや、タッチカレントを感じない設計です。

 

ディスプレイも良い

WVA(多分IPS的な)液晶で解像度は2560×1600と、QHDをドットバイドットで表示できます。

リフレッシュレートは120Hz(30~120Hzの動的リフレッシュレート対応)、500nitsの輝度と色域はDCI-P3 100%という性能です。コントラスト比は2000:1と、FALD非採用の普通の液晶としては優秀です。

さて、この機種はDELL公式ではOLEDが全面推しされていますが、私としてはタッチ液晶モデル一択です。

本機の液晶モデルはOLEDに対して500nitsと輝度が高い、120Hzとリフレッシュレートが高い、最大消費電力が2W低いです。

どこを拘るかは個人の好みなのでもちろんOLEDでの利点を重視したい方もいると思いますが、筆者はこのラインナップだったら液晶一択と思います。屋外での利用の可能性を想定すると、どう考えても輝度が高く消費電力が低い方が有利です。焼き付きのリスクもありますからね。

特にHDRとかの記載は無かったので期待もしていなかったのですが、実はHDRをオンにできます。一応Dolby Vision認定があるのと10ビット対応ですが、ハード的に本当に対応しているのかは不明です。あとHDRオンにしたときはディスプレイ輝度を上げるとやや白飛びします。ので、HDR機能には期待しない方が良いです。

その他、30~120Hzの可変リフレッシュレートに対応します。ただ、体感では応答速度がかなり微妙で120Hzで使っていても残像感があります。

LCDはC71M1というもので、SHARP製のSHP158F (LQ134Z1)という型番です。この手のノートPC向けディスプレイはLG製が多いのでてっきりその辺だろうと思っていたのですが、SHARPは珍しい気がします。

色温度は低め...というかやや緑がかっています。

 

分かりにくいがコストはかかってる

その他、上位モデルだけあって手間かけてそうだなと思う箇所はポツポツあります。

左右配置のUSB Type-Cポートは、左右どちらも機能が同じで、充電やDisplayPortでの映像出力ができます。基本的にこの手のポートは横並びになっていることが多いです。理由は簡単で、遠くに配置するとその分信号線を引っ張るために手間やコストがかかるからです。XPS 9350では左右かつ本体の奥に配置しており、接続機器同士が干渉しない配慮された設計になっています。

カメラはUSBではなくMIPI CSI-2で接続されており、ノイズが少ないです。

 

evo edition準拠

Intelはこの手の宣伝が下手なのかやる気が無いのかよくわからず、積極的に情報発信しないので相変わらず「evoだから何?」状態なのですが。Lunar Lakeで要件が変わったのかどうかもよくわかりません。

かなり雑に説明するとMacBookのような快適なUXを備えたPCに付けられる称号です。つまりevoのPCは快適に使えるものが多いです。

 

気になる箇所

価格に見合っていない箇所が多い

金かかってると書いた後に手のひら返していきます。

まずクアッドスピーカー採用ですが、同じくクアッドスピーカーのEliteBook x360はおろかデュアルスピーカーのSurface Pro 10比でも明らかに音質が悪いです。WavesMaxxで調整すれば直るのか…?と思いストアアプリから落としてきて調整しましたが私の気に入った感じには落ち着きませんでした。音がスカスカしている上に波打って聞こえるんですよね。

最高に納得いかないポイントは上記の通りですが、その他にもカメラシャッターが無い、タッチパッドの反応が悪い等ここ手抜いちゃう?みたいなところがありました。

 

キーボードの使い勝手が微妙

これはデザインに振っているので納得している箇所ではあるのですが。

まずキーボードはゼロラティスキーボードを採用しており、隙間がない設計になっています。アイソレーションキーボードではないので、隣のキーの誤押下は多いです。ほかの人のレビュー記事とか読むと、割と慣れるらしいので慣れるまで使います。

タッチファンクションメディアキー採用でFnキーがタッチ式なのはそれ自体は問題無かったのですが、EscとDeleteの判定が意外と狭いのと、Fnロック時に裏のキーのLEDが消灯するのでFnキーを押すまで位置がわからないという問題があります。

あとこれはこの機種特有の問題ではないのですが、Copilotキーは使わない上に景観的にも邪魔です。

さらに電源ボタンの押し心地がかなり微妙です。キーボードに混ぜ込んでおり誤押下防止で硬めなのは良いのですが、真っ直ぐ押した心地がしない、そもそも押せているのかわからない、かと思えば「ボチ」という微妙な音がする、という最上位機でこれはどうなのか?という感触がします。

 

異様に回復キーを求められる

これはWindowsが悪いのかXPSが悪いのか判断が付かなかったのですが、他の手持ちWindows機では発生しないのでここに書きます。

BitLockerをオンにしているというのは先述の通りですが、BitLockerはTPMがキーを忘れるか、不正な起動処理を検知しない限りは通常自動で複合します。しかし今回のXPSは使用開始直後から4回に1回くらいの頻度で回復キーを求めてきます。

Thunderboltドックを使ってるから起動処理で引っかかっているのか?とも思ったのですが、それ言い出したら頻繁にドックを着脱してるSurfaceはどうなるんだって話になるのでこの機種固有の問題なのではないかと注視しています。

 

その他

余談的な。

 

充電周りの仕様

本機には60WのUSB Type-C充電器が付属しています。

では本体に60Wを超えるUSB PDアダプタを接続するとどうなるかというと、60Wまでカットして受電します。つまり、本機に60Wを超える充電器を使用したとしても特に充電が速くなるとかはありません。

付属の充電器も非常にシンプルです。USB PDの規格に則っている以外は余計なものを搭載していません。

 

ケーブル側はeMarkerを搭載していないため3Aまでの対応です。2mとはいえ、3Aしか対応しない割にゴツいです。

 

USB Type-Cポートの仕様

先述の通り、左右のUSB Type-CポートはどちらもThunderbolt 4でUSB PD、DisplayPortに対応しておりどちらも機能は同じです。

PCIe 4.0 x4を内包しています。(ただし4GB/s近くで頭打ち)

あまり使用する機会はないですが、USB 3.2 Gen 2×2に対応していることも確認できました。

 

総評

個性を持たせたSurface Laptopという印象です。こだわる方面がポート類は極限まで削ぎ落としつつ、MIPI CSI-2や電源、映像出力端子を両側に置く目立たない気遣い等Surfaceに似ています。正直に言えば、全体の完成度はまだSurfaceの方が一歩先を行っている印象はあります。

各パーツの水準が高く、デザインに振りすぎている面はあるものの基本的には使いやすい端末です。不満点を差し引くと価格と見合っていない感は否めません。非セールの初期価格では、この構成は30万円を超えていました。

ところで12/30現在XPS 9350のCTOの幅がかなり狭くなっています。後継機は現時点で出ていないはずですが、もしかしたら生産終了しているのかもしれません。
特にプラチナのUS配列キーとタッチパネル液晶の組み合わせを選択できなくなっているので、ギリギリ確保できて良かったです。

NASを増強してみた

そういえばTS-133買った記事書くの忘れてました

 

 

現環境

QNAP TS−133にIntelのD3-S4510 3.84TBを1枚入れて使っています。TS-133は1ベイ仕様なので2枚以上入りません。

このNASはあくまで直近のものかつOS跨いで共有する可能性が高いデータのみ保管する想定で、その他のファイルは転送速度や容量重視で外付けHDDやSSDに入れていました。

 

問題点

上記運用していて思ったんですが、外付けストレージってOS跨げないんですよ。

ExFATがあるでしょ?ってなりますがヤツはMicrosoftが仕様公開したのが2019年と比較的最近というのと、ジャーナリング機構が無いという2点で正直信用に値しません。

そして外付けストレージは暗号化したいのですが、WindowsのBitLocker To GoはMacやiPadで使えないですし、APFSの暗号化はiPadでは読めますがWindowsでは読めません。

ASM2464PDなケースもいい感じに増えてきたのでWindowsMacで完全にファイル管理を分けようかとも考えたのですが、これが言わずもがな不便で仕方ない。Win←→Macのデータのやり取りでわざわざNASに上げるか、exFATの非暗号化USBを使うかという二度手間もしくは本末転倒手段を取らねばならず、その上でSSDとケースを無駄に消費するという始末でした。

とまあ、「想定外だった〜汗汗」みたいな感じで書いてますが、普通に考えればわかることです。

この運用の数少ないメリットとしては、速度と整合性と機密性の観点からは最強でした。

 

改善案

個人的にexFATとかUSBメモリはデータ管理の観点からは論外なのでナシ。

となるとNASをどうにかしようとなる訳です。元々TS-133はお試しで導入したケチNASなので1ベイ1GbEと、元々10TBを超えるHDDとかUSB4なSSDでやり取りしていたデータを入れるとなると容量速度共に少々厳しいです。

ただこれ、力を入れれば相当良い方向に転ぶのではないかと思い重い腰を上げることにしました。

 

NASの条件

TS-133ではどうしようもないのでこれは機体ごと交換します。実はケチる案も検討して調べた結果USBアダプターで2.5GbEがいけるみたいな話もあったのですが、安定性とその他の拡張性を考慮するとショボすぎるので辞職してもらいます。

仕切り直して下記の条件に合うNASを迎え入れることにしました。

10GbE(実効転送速度がSEQで600MB/s以上)

SSDが使える

・4ベイ以上

10GbESSDが使えるという要件はほぼイコールです。というのは、別にSSD可を公言していない製品でも、物理的な課題さえ無ければ大抵使えるからです。ただ、認識するのとSSD本来の速度が出るというのはイコールではないので、実測600MB/s出る製品ならSSDの性能が活かせていると言えるでしょう。

4ベイ以上は文面以上の意味はありません。

 

ネットワークも見直す

筆者宅はAPとして使っているWX3600HPのWANポートが2.5GbEに対応している以外は基本的に1GbEです。WANがVDSLなので100BASEですが、今回ここはどうでも良いのでLANに絞った話。

実はLANケーブルだけは無駄にCat.6Aに統一しているので、ケーブル的には10GbEにそのまま対応するポテンシャルを備えています。これを活かしてRJ-45で既存のケーブルを流用し10GbEにしようかと考えていたのですが、RJ-45な10GbEは機器側の発熱が酷くてファン必須だの、消費電力がデカいだの、価格が高いだので碌な話が流れてきません。

調べたところSFP+で構築すれば上記問題3つがまとめて解決するようなので、RJ-45は見限って新たにSFP+で環境を整えることにしました。

 

NASの選定

10GbE化するにあたり、NAS以外のネットワーク機器は多種多様なのがゴロゴロ世の中に出ているので割とどうにかなります。ということで、流通数や要件が厳しくなりそうなNASの機種をまず決め、それからその他のネットワーク設備を整えていく方針にしました。

色々悩んだ結果、QNAPのTS-x73系が機能的にちょうど良さそうな感じでした。ただ、新品のTS-473Aは正直高いので中古で狩ることにしました。

ショップやフリマを見回った結果、中古のTS-673かTS-473AのALEXONの皮を被っている製品の2択になり、最終的にTS-673を購入しました。

TS-x73のA付と無印の違いは多々あるのですが、1GbE×4が2.5GbE×2になったところで10GbEにするので使わない、M.2 SATAがM.2 NVMeになったところでPCIe 3.0 x1なのでPCIeスロットに増設カード挿したほうが良い、Ryzen V1000は少し省エネですが電気代より本体価格の差の方が大きい。つまり、欲しければ増設できるし中古新品の価格差ほどの旨味も無いので型落ちで構いません。

TS-673はSATA 3.5インチベイを6スロット備えたNASです。6スロットも要るか?とは正直思いましたが、この時点ではSSDにするかHDDにするかすら決めかねていたので、どちらでも行けるようにと多めにしました。

根本的にTS-x73シリーズを決め打ちしていたのはPCIe 3.0 x4スロットを2本備えていたからです。10GbEはまだ一般的ではないので標準搭載だと製品が限られるほか、SFP+で行くとなるとさらに標準搭載は絶望的になってくるのでPCIeカードでいけるのであればそれが良いという判断です。同じことを考える先人はまあまあいたようで、TS-473にMellanox ConnectX-3を増設して使用しているという情報がチラホラありました。最新のQTSで塞がれる可能性は無きにしも非ずですが、ある程度動作の確認がされているのであれば多少安心して手を出せます。

蛇足ですが、TS-673のPCIeスロットは見た目上x8ですが、実際に結線されているのはx4です。

 

NASの増強品の調達

10GbEカード

写真撮るときに横着していたので余計なものが写っています。

まずはMellanox ConnectX-3を購入。OEM品らしくHPのロゴが入っていますが、特にベンダーロックとかの問題はなく認識しました。このカード自体はPCIe 3.0 x8を要求しますが、10GbEシングルポートで使うなら、x4の16Gb/sで十分でしょう。

ちなみに2ポートな理由は後々リンクアグリゲーションで遊ぼうかなーと考えたからですが、今のところそのつもりはありません。

 

メモリ

TS-673はDDR4-2400 SO-DIMMに対応しており、スロットは4本あります。そこに2GBのものが2本ささった状態で届きました。正直NAS以上の機能を求める予定はないので4GBで十分なのですが、DDR4-3200の8GB×2なら資産として腐らないだろうという意味不明な判断によりDDR4-3200の8GBを2枚買って16GBになりました。

メモリは価格が高騰するギリギリ前でしたが、DDR4の生産が薄くなってきたこともあり新品は高価でした。ので、中古で型番が同じのを2枚買いました。DDR4なので最悪ロットが違っても問題ないでしょう。

 

ストレージ

かなり悩みましたが、HDDの駆動音は不快ですし画像等の細かなデータも入れるのでSSDにしました。

本案考案当時は某中古ショップでIntelのD3-S4510 3.84TBが割と安く安定的に手に入っていたので、これを5本追加購入。手持ちのものと合わせて6本にしました。

余談ですがD3-S4510には一定時間使用すると自滅するファームウェアが一部存在するので使用する方は気を付けてください。

 

ネットワーク機器の選定

宅内すべてを10GbE化する必要は全くないので、必要な箇所だけ都度増強する作戦でいきます。最低限NASとPCを10GbEで結べれば良いです。

 

大陸製のよくわからないSFP+ 8ポートハブ

ONTIというブランドから出ている、ONT-S508CL-8Sという恐らく八丁ハブの親戚であろう製品です。ネットワーク機器なので本当はNetgearとかの多少信用できるブランドが良かったんですが、総じて高額なので諦めました。

ところで付属のACアダプターはプラグ部分に穴が開いていない電気用品安全法違反の製品です。国外の製品なのでこの法律の適用対象ではないほか、使用者側に罰則が無いのでそのまま使います。中古で売るときとかどうなるんだろう?

 

大陸以下略SFP+ 2ポートUSBアダプター

もはやブランド名すら忘れたSFP+を2ポート備えたUSB Type-Cアダプターというか、装置というか。型番はDTB3F21。Intel 82599ES搭載らしいです。これもリンクアグリゲーションで遊べるように2ポートにしていますが、たぶん使うことはないでしょう。

ところでこれ、消費電力がまあまあデカいようでSurface Pro 10のThunderbolt 4ポートに接続しても動かないんですよね。Thunderbolt 4ドック経由だと動くのと、EliteBook x360 1040G8のThunderbolt 4ポートだと動きます。何だったらEliteBook x360 1040 G6のThunderbolt 3ポートでも動くので、USB4とはいいつつ内蔵コントローラーはThunderbolt 3と思われます。

ドライバーの導入はややわかりにくいです。Intel Ethernet Adaptor Complete Driver Packをダウンロードします。ここでダウンロードしたEXEを実行してしまうと対象機器が無い的ないい加減なことを言い出します。ただ、ドライバーファイル自体はあるようで、デバイスマネージャーからドライバーの更新をして、解凍したフォルダーのパスを指定してやると入ります。ドライバーをあてると、Intel(R) Ethernet Server Adapter X520-2として認識されます。

ちなみにコイツはアリエクで買ったもので製品ページにドライバーのインストール方法が書かれているのですが、Intel公式ページ以外のドライバーを案内していてあまり信用できないのでIntel公式から入れることにしています。

 

SFP+ケーブル

SFP+の導入は初なのでケーブルも購入が必要というのと、知識もないので色々調べました。調べた結果として、筆者の環境ではDACケーブルを使うのが取り回し的にも消費電力的にも良さそうだということになり、3mのものを2本購入。購入したケーブル本数からわかりますが、この時点でリンクアグリゲーションへの興味は完全に失せているので導入時点で使う気がありません。

ただ、設備的にはケーブル買い足せばいけそうなので、とりあえずこれで。

 

SFP+ to RJ-45アダプター

当然既存のRJ-45な設備とも繋ぐ必要があるので。これも調べるとこの手の製品は発熱が大きいらしく、これ買うくらいなら10GbE SFP+と2.5GbE RJ-45を備えたハブを買った方が良い…みたいな意見がありました。

一方で80m対応の長距離用アダプターを短距離で使うと低発熱で動く的な意見を見かけたので、これでいくことにしました。家庭用のUTPケーブルでの使用に適しているのかは知りません。使えればOKです。

 

NASから弄る

ALEXON製なのでQTSを焼く必要がある…なんてことは無く、前オーナーが既に焼いていたのでそのまま使います。

ホコリまみれで気になったので、全て分解して清掃しました。リアルで3時間かかりました。あと組み立てたらねじが余ったのでもう1回ばらして組み立て直す羽目になりました。

 

SSDの取り付け

優柔不断な筆者はNAS到着後もストレージ構成をどのようにするか決めかねていました。
今回はせっかく10GbEにするのでRAID0で運用してバックアップはRAID外のHDDに取ろうという方針は決めていました。ただ、バックアップ用のHDDをNASに組み込むか(意味ない気もする)、外付け化してNASに常時接続するか、完全外付けにしてPCからバックアップを取るかの3択で悩んでいました。

そういうこともあっての6ベイNASなのですが、最終的にはD3-S4510を5台搭載して余りの1台は予備としました。

D3-S4510はSATAとしては速度が頭打ちなので1台でだいたい550MB/sくらいで転送できます。これをRAID0で繋ぐので、実効速度は10Gb/sを超えますし、リンクアグリゲーションをしても余裕があるくらいです。ただTS-673を分解清掃したときに気付いたのですがSATA端子が6台分すべて、内部的にはPCIe x4っぽい何かで繋がっているので、TS-673の性能的にも色々な部分で頭打ちになっていそうだなと。

バックアップHDDは当面は手持ちの外付けHDDでカバー可能なので、引き続き検討。

TS-673は2.5インチにも対応していることになっているので普通に取り付けは可能なのですが、3.5インチ用の器具と干渉するのでこれを外す必要があります。

 

正直この程度の作りでで2.5インチ対応を謳えるなら世の中の大抵のNASは2.5インチ対応謳っていいはずです。

RAID5にしなかった理由はランダムの速度を稼ぎたかったのと、可用性はそこまで重視していないためです。RAID5はパリティ生成の処理が入る都合上ランダムだと割と書込み速度が低下します。これだとSSDの恩恵があまり受けられなくなるのでRAID5は無いだろうという判断に至りました。あとはディスクが1個ずつ丁寧に昇天する保証はどこにもなく、RAID5で無駄な安心感を得るくらいなら最初から信用ならないものとして運用していた方が安全でしょう。

 

10GbEカードの取り付け

PCにPCIeカードを増設するのと大差ないのですが、取り付け時に電源が邪魔なので外す必要があります。Mellanox ConnectX-3は装着するだけでQTS側から認識されました。

 

10GbEスイッチも弄る

今回購入したのはマネージドスイッチなので、PCから色々弄れます。というか弄らないとまともに使えません。

一点ハマったのが初回の接続です。このハブがなのかSFP+という規格がなのかは知りませんが、ポート毎にケーブルの種類や長さを指定する必要があるようです。

これのせいで初期設定のためにSFP+ケーブルでPCと繋いだ際にリンクせず、最終的にはRJ-45の変換アダプターを使用してRJ-45で接続することでコンソール画面に入ることができました。

 

使ってみる

NASとネットワークともに準備ができたので、適当にNASとPCとでファイルを行ったりきたりさせてみましたが、シーケンシャルなら10GbEの上限値に近い速度で転送ができていました。が、CDIで記録とったときは何故か遅く、下記のような感じになりました。

Intel D3-S4510を5台横並びにしていることもあり、試しに4TBくらい一気に書き込んでみても速度低下は起きずに安定して動作していました。

メモリ使用量は16GB中2GB以下と、かなりもったいない状態です。今回は入手性が悪いので無視しましたが、実はECCメモリもいけるらしいです。

10GbEカードは何もしなくても勝手に認識して使えます。

 

その他

RJ-45変換アダプターは当初大陸以下略ハブに繋いでWX3600HPのWANポートと接続していました。しかし相性が悪いのか、ここを直結するとWX3600HPの2.4GHz帯が不安定になるという謎の不具合に当たったので、RTX1210側に接続することで解消しました。WX3600HPの2.5GbEなんて名ばかりの2.5GbEなので、大差ないでしょう。

 

他機種も検討はしていた

DXP4800 PlusとかのUGREENのNASが良さそうだったのですが、物理的な拡張性でTS-x73系に劣るのと、NASはやはりQNAPにしておきたいという根拠なしのこだわりにより没案化しました。

 

総評

コストがかかっているように見えて実はNASと設備まとめても6桁円かかっていないという、想定よりも遥かに安く10GbE環境を整えることができました。むしろSSD ×6台が6桁円になっているので、まあこれはどのNASだろうと共通にかかる部分なので仕方ないということにします。

今まで外付けSSDと外付けHDDを繋ぐ必要があった作業が、どのみち接続するLANに1本化されたのはかなり大きいです。転送速度はASM2464PDなSSDケースからは見劣りするものの、HDDはおろかSATA SSDよりも高速かつ安定して転送できる点は素晴らしいです。Wi-Fiでも飛ばせるので、ノートPCだけでなくiPhoneからでもアクセスしやすくなったのはかなりの利点です。

その上で駆動音も静かなのでオールSSDにしたのも結果的に正しかったと言えそうです。

とはいえ、恐らく5年以上は稼働しているであろう中古TS-673とサーバーに突っ込まれていたであろう中古D3-S4510、耐久性未知数な大陸性ネットワーク機器という感じでいつまで安定駆動させられるかが分からないのが最大の弱点ですね。早急にバックアップについて策を練らなければなりません。