ThunderboltはPCIeを外出しするための規格と考えている人間がいるらしい
何の話か
ご存知の方も多いかと思いますが、M2 Pro MacBook ProはThunderbolt 4ポートを3基備えています。
Thunderbolt 4ポートはPCIeトンネリングをサポートしていますが、M2 Pro MacBook ProがPCIe 3.0なのかPCIe 4.0なのか明記した記事を見つけられなかったので自力で調査しようという話です。
注意点として、状況証拠から推察しているにすぎないため、この記事を参考にして何かあっても筆者は知りません。
前提として
Thunderbolt 4はPCIeトンネリングの最低要件がPCIe 3.0 x4の32Gbpsです。
そのため、今回の調査内容としてはPCIe 3.0なのかPCIe 4.0なのかの確認です。
調査方法
PCIe 4.0 x4をサポートしているUSB4ケースを接続し、Macのシステム情報から確認する、です。
早速試してみた
本体左側面の奥側のUSB-Cポートを使用しています。
USB4 (PCIe 4.0 x4) な外付けSSD
リンク幅は「x4」、リンク速度は「16.0 GT/s」です。
リンク速度は全レーンの合算ではなく、1レーンあたりの速度を表示しているらしい。
PCIe 4.0のリンクスピードは1レーンで単方向16Gb/sであるため、M2 Pro MacBook ProのThunderbolt 4ポートはPCIe 4.0 x4をサポートしているようです。
ベンチマーク結果からも、PCIe 4.0 x4接続だろうな (いい加減) という速度が出ていました。
Thunderbolt 3 (PCIe 3.0 x4) な外付けSSD
リンク幅は「x4」、リンク速度は「8 GT/s」です。
PCIe 3.0は1レーンのリンクスピードが8Gb/sです。
全ポート試してみた
左側面手前側、右側面のポートで試しましたが、いずれも同じ結果でした。
結論
M2 Pro MacBook ProのThunderbolt 4ポートは全ポートPCIe 4.0 x4に対応しています。
余談ですが、USB 3.2 Gen 2×2には対応していません。
以前検証しました。