roricaの殴り書き板。

メモ用紙みたいな

M2 ProなMacBook Proを買ってみた。

M2 ProでやることはWeb閲覧。

 

 

 

経緯

MacBook Proを久しぶりに触りたくなった。

久しぶりってどのくらい?と問われるとまあ1年半程度、筆者が持っていた最新のMacMacBook Air 11 Early 2015でした。2C4TのCore i5-5250UとRAMは4GB、ストレージは128GBと、2022年の状況から考えるとかなり御老体なPCでした。

言わずもがな快適な訳がなく買い替えたいなあとは当時から思っていました。Apple SiliconなMacBookの購入案自体はM1発売時から自分の中にあったのですが、「折角買い換えるなら良いMacを!」という見栄を張った思考とお財布事情により3年以上延期されてようやく購入となった訳です。その間にE2015なMacBook Airを処分するとかありましたが、Appleには申し訳ないが別にMacが無くても生活に支障が無いのでMac無し生活をしばらく送っていました。(じゃあMacBook Pro買わなくて良かったんじゃ?)

 

買ったのはM2 ProだがキッカケはM3

何故このタイミングなのか?という話をしますと、ひとつは気分ともうひとつはM3 Macを見て購入に踏み切った感じ。ただし実際買ったのはM3ファミリーではなくM2 Proです。理由は後述しますが、どうしてもM3シリーズを下げるような文にはなるので、M3 Macユーザーの方とかはあまり読まない方が良いかもしれない。気分が悪くなっても筆者はどうすることもできません。

 

購入にあたって

当初はコスパ重視でM1 MacBook Airを狙っていました。M1が出た当初からしばらくはM1 MacBook Airのメモリだけをカスタムオーダーして購入しようかと。しかしM1 Pro MacBook Proが出たあたりから筆者はMagSafeに釘付けに。実際筆者は電源ケーブルに足を引っ掛けて何度かMagSafeに救われている過去があるのでMagSafeには借りがあるのです。独立HDMIポートやUSB-Cが3ポートなのも魅力的です。

さらにiPad Proを購入した辺りから、購入するMacはProMotion対応機にしよう≒MacBook Proシリーズを買おうという方針は固まっていました。これは身の回りにProMotion機や120Hz対応ディスプレイ搭載機器が増えてきており、当時iPhoneもProシリーズにする予定であったためです。その後予定通りiPhoneもProシリーズになりました。

そして筆者が湯水のように扱い買い換えているWindowsマシンとは方針を変え、良いものを長くというコンセプトで、CPU, GPUが最低5年は腐らないであろうものを選び、メモリも最低16GBを必須条件に。

元々はコスパに興味を持ったApple M系MacBookでしたが、Windows機もIris XeとAlder Lakeが出てきてコスパは良い感じになってきたこともあり、実用性重視でProシリーズにしました。

 

買ったのは整備品

M3ファミリーのMacBook Pro出ちゃったからM2 Pro新品で買えないし仕方ないよね!

っていうのは80%嘘で、普通に型落ち+整備品になると安くなるので理由は価格が8割です。ただし細かいオーダーができない (USキーボードとかにカスタムできない) 、在庫状況が実際の在庫状況やAppleの気分に委ねられていて安定しないというデメリットがあります。

整備済製品はあのAppleが検品して整備しているだけあって品質は新品並みです。保証も新品と同じ1年で、Apple Care+を付けることもできることから自信が伺えます。怪しい店で新品謳ってるヤツとか、下手な中古買うくらいならこっちのが圧倒的に信頼できるくらい。稀に不良品も混入してるようですが、初期不良や整備不良が原因の故障は多分無償修理です。多分。

さて実際買ったのは14インチMacBook Proで10コアCPUと16コアGPUのM2 Pro搭載モデルです。

早い話が何もカスタムしない場合に届く、一番安いラインナップです。一番安いとはいえ、腐ってもProシリーズではあり、メモリは16GBですしSSDも512GBと、少なくとも筆者には十分な性能です。

 

何故M3ファミリーにしなかったのか

筆者がM3系MacBook Proを購入しなかった理由。一言で言うなら、M2 Proのがコスパが良いからです。

まず、2023年後期モデルのM3世代MacBook Proについて軽ーく触れておくと、基本的な機能や仕様はM2 Proの時代と変わりません。ただし1つ大きく変わった点として13インチMacBook Proが廃止され、14インチMacBook Proに普通の、ProではないM3チップ搭載モデルが展開された点です。このモデルは13インチMacBook Proと比較すると価格は上がっているものの、14インチM2 Pro MacBook Proの発売時の価格と比較するとかなり安価に設定されています。

10コアCPUと16コアGPUのM2 Pro MacBook Proの発売時の価格は288,800円でした。そして8コアCPUと10コアCPUのM3 MacBook Proの価格は248,800円です。

ただしこの比較は為替レートの影響を受けるため現地価格で比較すると、前者が$1,999で後者が$1,599となっています。つまり、14インチMacBook Proというシリーズだけに着目した場合は、普通に安くなっています。

しかし安くなったからにはもちろん代償があります。Appleのイベントを観ながらこのモデルに期待を寄せていましたが、製品ページを見てかなりの罠があったので、1つずつ挙げていきます。

 

その① 価格とメモリの罠

筆者的に最もダメだなと思ったのが、メモリが8GBに削減されている点です。8GBでPro謳っちゃだめでしょ、まじで。だってiPad Proですらメモリ8GBが標準で16GBあるやつも出てますからね。世代が違うとはいえCPUとGPUコア数すらM2 iPad Proと同じ (どちらも8コアCPU、10コアGPU) とか、M2 iPad Proユーザーとしては買いたくなさすぎる。

そしてApple SiliconというかMacBookの弱点というかとして、カスタムすると価格が跳ね上がるという問題があります。今作も例外ではないので、メモリを16GBにカスタムする場合+28,000円かかり、全体として276,800円となります。アメリカだと+$200で$1,799です。ここで先ほどのM2 Proの価格を思い出してみてください。上にスクロールしてカンニングしてもヨシです。価格差がかなり小さくなったことに気付くかと思います。

もう1点メモリについて小さいところに触れると、メモリ帯域幅がM2 Proの200GB/sからM3は100GB/sまで半減しています。さらにM3 Proですら150GB/sでM2 Proよりも低い値です。ただし、メモリ容量の差ほどの影響が出るとは思えないので、数値上は退化してるのが気になるくらいでパフォーマンスについては気にしなくても良いかもしれない。ただ、iGPUは割と影響受けそうな気がする。

 

その② USB-Cの罠

M2 Pro機はThunderbolt 4ポートが左側面に2ポートと右側面に1ポートありますが、M3は左側面にThunderbolt 3 / USB4ポートが2ポートで右側面のポートは省略されています。M3機では前作でUSB-Cポートの部分をSDカードスロットが詰めて配置されているので筐体を再設計しているのは流石Appleだなと思いましたが、やはりThunderboltが1ポート削られているのは見逃せません。というか、Thunderbolt 4ですら無いんですよね。多分チップ側の制約だと思う。

現状Thunderbolt 4が要求される用途は筆者の環境では無いので対応規格については最悪どっちでも良い要素ではあるものの、やはり3ポートあったものが1ポート削られるのはかなり痛いです。MagSafeで電力供給はできるとしても2ポートなんてすぐ埋まりますからね。ハブなんて持ち歩きたく無いし。

 

その③ 映像出力の罠

Thunderbolt 4ではなくThunderbolt 3 / USB4を採用した代償、M3を採用した代償として、ディスプレイの出力についても退化しています。

M2 Proについては、以下のような説明になっています。

ディスプレイのサポート

M2 Pro

本体ディスプレイで標準解像度(10億色対応)と以下を同時サポート:

  • Thunderbolt経由で最大6K解像度、60Hzの外部ディスプレイ最大2台、またはThunderbolt経由で最大6K解像度、60Hzの外部ディスプレイ1台とHDMI経由で最大4K解像度、144Hzの外部ディスプレイ1台
  • HDMI経由で8K解像度、60Hzの外部ディスプレイ1台または4K解像度、240Hzの外部ディスプレイ1台に対応

引用元:MacBook Pro (14インチ, 2023) - 技術仕様 (日本) (apple.com)

 

M3はこのようになっています。

ディスプレイのサポート

本体ディスプレイで標準解像度(10億色対応)と以下を同時サポート:

  • 1台の外部ディスプレイで最大6K解像度、60Hz

HDMIデジタルビデオ出力

  • 最大4K解像度、120Hzのディスプレイ1台に対応(M3)

引用元:MacBook Pro (14インチ, M3, Nov 2023) - 技術仕様 (日本) (apple.com)

 

M2 Proは2画面出力をサポートしますが、M3は1画面のみ、またHDMIの最大解像度も8K/60Hz or 4K/240Hzから4K/120Hzに引き下げられています。

 

その④ 根本的な性能の罠

M3は単コア性能が向上しているというメリットがありますが、総合的にみると単コアの性能向上よりもM2 Proの10コアから8コアへのコア数削減の方が響いているようで、マルチコアでの性能はM2 Proが勝ります。また、GPUについてはM2 Proの16コアからM3では10コアと大幅に削減されています。後でも少し触れますが、M2世代→M3世代のGPU性能の向上はそこまで大きくなく、結果としてはM2 Pro VS M3のGPUベンチマークは数字上ではそれなりに大きな差が空いています。最新機種ではあるものの前世代の方が高性能であるというのが今回の14インチMacBook Proに潜む罠です。

 

 

さて、以上がM2 Pro機とM3機を比較して前者の方が優れている点です。M3をメモリ16GBに合わせてその他は最低構成で比較した場合、価格差は12,000円であり、米ドルだと$200です。筆者としては、M2 Proのほうが、12,000円多く出してでも買うべき理由があると思っています。

そしてこの価格の話はそれぞれの発売時の価格の話...M2 Proが売られなくなった今となっては叶わない話です。整備済製品に目を向けてみます。M2 Proが244,800円です。メモリは16GBです。ほぼ新品並の品質です。M3買う理由ほぼありません。

 

M3機の方が優れている点

M2 Proをとにかく持ち上げましたが、M3の方が優れている点もあります。

 

その① 単純に最小構成は安い

14インチMacBook Proというシリーズだけに着目し、メモリ等の仕様を無視すればシリーズではかなり安い部類ではあります。先の見出しでとにかくM3機を下げましたが、ディスプレイやスピーカー等の仕様は当然今までの14インチMacBook Proの血筋を汲んでいます。

つまり、ミニLED、Appleが言うところのXDRディスプレイやProMotionを使用したい場合など、マシンパワー以外の点に価値を見出しているのであれば検討の余地があります。

 

その② AV1ハードウェアデコードが明言されている

M3の大元であるA17 ProでAV1デコードのハードウェア支援が実装されたことが明言されており、M3ももちろん対応しています。おそらくA16 Bionic以前のApple Aシリーズは非対応、M2系以前のApple Mシリーズも「対応してるんじゃね?」という噂が流れる程度で明確な情報が無いのでおそらく非対応でした。AV1はジワジワと存在を感じるようになってきているため、対応していて損はない機能の1つです。

 

その③ レイトレーシングか使える

これもA17 Proが対応した機能で、M3でもハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングに対応しています。

 

その④ 電力効率が良い

Apple M2系のN5PからM3系では3nmプロセスを採用していることもあってか、電力効率面ではM3機がかなり有利なようです。外で使うことが多いのであればM3機の方がストレスがないかもしれない。公称3~4時間ほどM3機の方がバッテリーは持続することになっています。

 

その⑤ カスタムオーダーできる

M2 Pro機はAppleでの新品販売がなくなってしまったのでカスタムオーダーどころか新品の注文ができず、整備品を待つくらいしか選択肢がありません。当然M3機は現役世代なので新品で注文できますし、メモリやストレージ、キーボードのカスタムが可能です。特にUS配列キーボードが欲しい場合、M3機を選ぶべきです。

 

その⑥ ついてくるACアダプタが3Wだけ高出力

10コアCPU M2 Pro機を購入した場合は67W ACアダプタが付属しますが、M3機は何故か70Wに引き上げられています。

 

その⑦ SDR輝度が100nit高い

見出し通りSDR輝度が100nitだけ高いです。ただしHDRコンテンツ視聴時のピーク輝度は変わりません。

 

その⑧ Neural Engineの性能は高い

伸びが鈍いCPU, GPUと打って変わってNPUに関してはどの世代も順当に向上している傾向にあるため、ここは大きく差が空いていると思われます。ただ、どうやって体感するかはわからない。

 

以上がM3機の方が優れている点です。電力効率やAV1ハードウェアアクセラレーションなど筆者にとっても見逃せない項目は多々ありますが、コスパと性能、実用性はM2 Proの方が上だと感じました。

 

M2 ProはM3 Pro相手にも多少喧嘩を売れる

M2 ProとM3では世代の差こそあれど中堅とエントリーの比較であるためM2 Proが有利になる箇所があると言うのは想像に容易いです。しかし実はM2 Proは正統な後継であるM3 Proとも多少張り合えます。

まずメモリの帯域幅については先ほども触れた通り、M2 Proが200GB/sでM3 Proが150GB/sなので完全にM2 Proの方が上です。この点以外にも、M2 ProとM3 Proを比較すると「え?」みたいなのがあります。しかもこれがCPUとGPUという超重要パーツという点が驚きです。筆者は基本的に最小構成以外興味がないので、そこを比較します。

 

CPUの合計コア数は増えたが...

M2 Proは10コアCPUだったのに対し、M3 Proは11コアCPUになっているのでコア数は増えています。が、内訳を見てみると話がやや変わってきます。

Apple MやA10 Fusion以降のApple Siliconは高性能コアと高効率コアで構成されたヘテロジニアスマルチコア構成となっています。

M2 Proは6P4E (6×High-Performance Cores, 4×Energy-Efficient Cores) で構成されていたのに対し、M3 Proでは5P6Eとなっており、高性能コアが減り高効率コアが増えています。ただしM3 Proでは単コアの性能が向上しているため、基本的にはM3 Proの方がパフォーマンスは出るようです。"基本的には" というのはソフトウェアによってやや挙動が異なるようで、高性能コアの多いM2 Pro、もっと言えば8P2EのM1 Proの方が良い結果が出るソフトも少なからずあるらしい。

ちなみに全コア使用時の10コアCPU M2 Proと11コアCPU M3 ProのCPU性能はあまり変わらないんだとか。

 

GPUは明確に縮小

「どっちもどっち、まあM3 Proかな」的な立ち位置だったCPUと打って変わって、GPUはダメです。16コアから14コアに減少している上にベンチマークでは物量が多いM2 Proの方が上という結果になっています。同コア数で比較できるM2 MaxとM3 Maxの30コアGPU同士の比較を見るに、GPUの性能はあまり上がっていないようです。

これやっぱりメモリ帯域幅ケチったのが響いてるんじゃ...

ただしM3系はレイトレーシングが使えるのでゲーム用途ならアリです。ゲーマーはWindowsマシンでゲームするイメージがあ何でもないです。

 

 

M3 Proの最低価格は328,800円とM2 Proの時よりも上がっています。ただしこれは日本円の価値が下がったという話であり、現地価格は$1,990と据え置きになっています。

まあMacの値段が上がったか諭吉の価値が下がったかは消費者にとっては知ったことでは無い話です。乱暴な言い方ですが値段が上がったことには変わりありませんからね。

 

M3ファミリーと比較して

M3シリーズやM2 MacBook Pro等の検討も経て、筆者がたどり着いた答えがM2 Pro MacBook Proの整備品でした。M3に関してはほぼ敵ではなく、M3 Proに近い性能を持ち、尚且つ価格はM3 MacBook Proの8GBよりも安い。新品ではないが保証つきで品質も高い。

強いて言えば日本語JIS配列キーボードは配置も印字も汚ったないのでホントはUS配列が欲しかったです。もっと言えば筆者がMacでやることなんて高が知れているので単純な性能だけならM3で十分です。ただメモリとThunderbolt周りについてはどうしても妥協できなかったのでM2 Proの整備品にしました。お金を出すことに抵抗が無ければM3 Max買えば解決なんでしょうけどね。

 

今まで使ってたMacとは別物

Core i5-5250U / 4GB / 128GBと比較して。

何を当たり前な...と思われるかもしれないけど1年半前使っていたMacは2015年のモデルなので、色々と変わっていました。

Thunderbolt 2ポートはThunderbolt 4ポートになってるし、Touch IDは付いてるし、スピーカーは目立つようになっているし、Appleロゴは光らないし、USB Standard-Aは消えてるし、あとノッチも付いてるし...。トラックパッドもTapticになってますね。2015年モデルと2023年モデル、8年開くとMacもここまで変わるものなんですね。いやネットで情報仕入れたりとか展示機触ったりとかはしてたけどやはり自分の物として使うのはまた話が変わってきます。

あ、MagSafeは解雇されて戻ってきたみたいですね。HDMIポートも実装され、MacBook Proが実用性重視にまた回帰してきたのは良いことです。そしてバタフライキーボードとTouch Barを知らないMacユーザーとなりました。

 

iPadを外部ディスプレイに使える

macOS Catalinaリリース時、iPad mini側はSidecarに対応していたもののMacが古すぎて自分の環境では使えないという過去がありました。そんな悲しい過去からついに脱却、iPad側もiPad Proへと買い替えられついにMacもSidecar対応機に。

Sidecarといい、上の別物云々の話といい、それなりの世代のMac買ってれば絶対こうはならない話だと我ながら思うんだけどどんだけケチなんですかねこの筆者。

ちなみに、Touch Barを知らないと書きましたが若干嘘です。Sidecarを使った時、iPad側にTouch Barが表示されるのです。

不評だったけど無かったことにしてしまうには惜しい、そんな思いが感じ取れる。てかFnキーと共存させれば良いでしょ。何故Fnを消すかTouch Barを消すかっていう極端な話になる。

SideCar中もiPadとしての機能は生きているのでスクショは撮れます。逆にいうと、SideCar中は著作権保護コンテンツが表示できない等の制約が発生することがあります。SideCar中にMacBookの内蔵ディスプレイを使用してコンテンツを表示しようとしても起きるので、その場合はSideCarは諦める必要があります。

 

ディスプレイは少し拘りたかった

ProMotion対応はほぼ必須という話は先ほどの通り。これは手持ちの機器で120Hz対応機器が増えてきているためで、未だ対応していないのはWindowsマシンであるInspironくらいです。ここは今年か来年にどうにかする予定。(→記事編集中に買い換え目処立ちました。)

そしてAppleMacBook Pro有機ELではなくミニLED液晶ディスプレイを採用したこと。これはGJとしか言いようがありません。ノートPCやタブレット有機ELだなんて愚策もいいところです。しかし次期iPad ProやMacBook有機ELディスプレイの搭載が噂されています。このタイミングで購入したのはこの辺の事情もやや絡んでいます。極力、不必要な有機ELには関わらない人生を歩みたいですからね。

発色やHDRコンテンツの表示品質等ディスプレイの品質は、並のPCを寄せ付けない完成度でしょう。

 

充電保留機能はありがたい

筆者はバッテリーやSSDなど消耗品の扱いにはやや敏感で、PCやスマホに充電制御機能が付いていると大喜びします。

かつて使っていたMacBook Airには付いてなかったので諦めていたところ、どうやらこのMacBook Proにはついてるんですね。最近のMacBookだとついてくるんですかね。

ただこれ、mac側の制御に委ねられているのでユーザー側から細かい指定はできません。筆者としては85%までで充電を止めて欲しいのですが、この機能は "80%までで保留することもある" 機能です。ほっとけば100%まで充電されてしまう時もあります。ただ、無いよりは圧倒的に良い機能です。

 

正直メモリ16GBは微妙

筆者は新しく買ったものをあまり補正をかけて評価しない人間なので、届いて使って即気になった点。

ブラウジングとかしながらアクティビティモニターをチラチラ見ていた感想としては、メモリ16GBは心許ないです。筆者は中クリックを多用する人間なので一度ブラウザを開くと15個タブを開くまで閉じないと言われている (本人調べ) のですが、普通に全体でのメモリ使用量が10GBとか超えてきます。今まで見たピークが12GBだったかな?2~3種類ブラウザを同時に起動する筆者の使い方に問題が無いとは言いませんが「16GBで安心」な時代は終焉を迎えていると言えるでしょう。

16GBなら百譲ってまだいいです。ギリ使い切っていないので。問題は8GB搭載モデルです。先ほど「MacBook Proで8GBはダメだ」と書きましたが撤回します、「ProだろうがAirだろうが8GBのPCは売るな」です。WindowsMac問わずです。Chromebookは知らん。8GBで売っていいのは小学生に配るような、端からぶっ壊してくださいみたいな使い捨てPCだけです。今時iPhoneですら、2015年前半当時ハイエンドのiPhone 6に1GBのメモリを積んでいたiPhoneですら8GBの時代です。

5年使えるPCを目指したつもりでしたが、その前にメモリが足を引っ張りそうな予感。

4GBのMacBook Airとか1年半前よく動いてたな...

 

気になること

使っていて気になることいろいろ

 

外部ディスプレイでHiDPIが使い物にならない

これはM2 Pro MacBook Proに限った話でも無いのですが。

ここ数年のMacのディスプレイはスケーリングが前提となっており、スケーリング機能自体はWindowsなんて目じゃ無いレベルで非常に完成度が高いです。ただ、外部ディスプレイになると話は別です。

まずこちらは内蔵ディスプレイに対するスケーリングの設定画面。非常にわかりやすい設定画面でありながら、実は詳細な解像度も設定可能となっています。

そしてご覧いただきたいのがこちら。TCLの55C745に繋いだところ、なんとデフォルトだと1920×1080で出力します。ちなみにこの設定はHiDPIでも何でもなく、本当に1080pでまんま出力します。手動で設定を変えたところ、3840×2160 120Hz HDRでいけました。最初からこれ選べよ...というのはさておき、なんと等倍で出力するので流石に文字が小さかった。まさか...と思いながら設定を変えたり、調べたりしたところ、一部外部ディスプレイではHiDPIが 使えないことが判明した。

下の方にHiDPIとして出力する項目はありましたが、解像度が2048×1080で16:9でなかったり、画質が悪すぎたりとお話になりません。もっと言うと、HiDPIのものを選択するとリフレッシュレートが24Hzで固定になります。

この訳がわからないがとにかく迷惑なこの仕様、G3223Qだと発生しなかった。

これが筆者が想定していた挙動です。表記が違いますが、低解像度と書かれているものがそのままの解像度で出力、何も書いていないものはスケーリングまたはディスプレイに対して等倍です。

3840×2160 144Hz HDRでいけてます。

この問題の発生条件はよくわかりませんが、G3223Qと55C745の時で違う条件としては出力方法が挙げられます。G3223QはThunderbolt 4ポートからDP Alt Modeを利用してDisplayPortに出力しており、55C745はHDMIポートからHDMIポートに出力しています。

色々と調べてやってみたものの55C745だとどうしても4KでHiDPIはできなかったので、1080pで出力して使ってます。

 

アクセサリーが制限される

これもこの機種特有の問題というよりは最近のMacシリーズの設計上の問題の話です。

筆者は自分の腕のコントロールとか、力加減とか、注意力とかにあまり自信がないので、大抵の電子機器は保護フィルムなりケースなりを貼っています。PCの場合だとディスプレイとタッチパッドに保護フィルムを貼ることが多いのですが、MacBookは設計上閉じた時にディスプレイとキーボードにほぼ隙間が無いため保護フィルムが貼れないんですよね。あとディスプレイのコーティングが剥がれるとかで公式で非推奨となっています。24万円もするのでぜひディスプレイは守りたいんですけどこれどうにかなりませんかね。怖くて持ち出しとかできない。

 

起動時はTouch IDが使えない

これもmacOS側の仕様で、完全に電源が切られた状態からの復帰時はTouch IDが使えません。スリープからの復帰だと使えます。早い話がiPhoneとかと同じ仕様なんですが、前から思うんだけどこの仕様意味あります?どう考えたって、外で使う場合はFace IDやTouch IDよりもPINを手打ちする方が危険です。手元を動画で撮れば簡単にPINを破れますし、何だったら目視でもいけます。PINの忘却防止とかで意味があることは承知ですが、第三者がいる環境でパスワードを手で打つ危険さも考えていただきたいですね。

何よりいちいち起動時にパスワード打つの面倒です。

 

で、M2 Proで何するの?

6機の高性能コアと4機の高効率コアCPUと16コアGPUを備えたMacでやること。

Amazonで買い物とか?

Google検索とか?

音楽聴くとか?

 

言われずともわかってます、iPadで良いって。