roricaの殴り書き板。

メモ用紙みたいな

I-O DATAの外付けHDDの中身を覗いてみた。

中身が気になった。

 

気になった経緯

HDD-UT2WなるI-O DATA製の外付けHDDを手に入れた。HDDの型番を調べたところWD20EARXらしいんですよね。筆者的には「は?」って感じなので分解して中身を直接見てみます。

 

WD20EARXだと何なのか

簡単に言えば、EARXて4世代落ちくらいのモデルなんです。10年くらい前にコイツには後継機種ができたので絶滅の一途を辿っているものかと勝手に思ってたんですが、意外とそうでもないようです。

WD20EARX自体は2011年5月頃からWD Caviar Greenとして流通し始めたようで、2012年の7月には後継となるWD20EZRXが登場、2015年9月からWD20EZRZが登場し、現在は2018年10月頃発売のWD20EZAZが流通しています。

EZRZ以降はWD Blueとして売られていますが、性能的にはWD Greenなので事実上のWD Greenの後継です。

EZAZは記録方式がSMRに変化しています。

WD Green時代のEARXの出る幕は今更無いはずなんです。しかし調べてみるとEARX廃番(?)後もぽつぽつ新造されているらしい。こうなると製造年が気になってきた。

 

HDD-UT2Wの分解方法

きれいな本体なので分解するのは気が引けますが、外装の状態よりも好奇心を優先します。

まず、端子とかがある面のネジを外します。

足がついてない側の本体側面の隙間に何か突っ込んでツメを外します。写真だと左下側の隙間らへんにツメがあった。

外装の両端を逆方向に引っ張る感じでスライドさせます。

筆者は乱暴者なので無理やりこじ開けたら爪が割れた。固定が割と固いので、きれいに分解することに拘るならば難易度は若干高いかも。

 

HDD-UT2Wの中身

まさか10年前の在庫処分じゃないだろうなと若干疑ってたんですが、2021年7月製造らしいので単純に最近作ったヤツっぽい。何故今更EZRZでもなくEARXを採用しているのかはよくわかりませんが、大した性能差はないので気にしないで使うことにします。EZRZでよくない?これ?

もう少し調べてみると最近の外付けHDDとか元からHDDが入ってるタイプの個人向けNASとかだとちょくちょくこのEARXが採用されているようです。SMR卸したくないのかな?とか余計な勘繰りしてしまう。

中古HDDとかを見てると、WDの変なHDDて割とあるんですよね。EZRXなのにWD Blueとか。そういうのの出処を手繰るとだいたい外付けHDDとかNASに行きつきます。他HDDメーカーでも周辺機器に卸す用の型番のHDDとかもあるんで、今出荷されてるEARXもそれに近い物なのかも。

 

EARXの実力

んまぶっちゃけ普通のHDDです。

転送速度は速くも遅くもなく、HDDとして使うなら普通の動きをします。例えばシーケンシャルで書き込むなら170MB/sくらい出てました。ランダムはやってないけどダメだと思う。そういう用途はSSDの専門です。とはいえ幸いCMRなので、変な使い方しても多少の性能は確保されるはず。あと褒めるとすればスピンアップが速い。

良くも悪くもWD Green、5400RPMと省エネが功を奏してファンレスの窒息ケースでも、あえて壊すような使い方しなければ耐えるでしょう。駆動音は静かな部類です。コレうるさいっていう人は2.5インチHDDしか触ってないか、HITACHIを知らないか。適材適所っていう言葉がぴったりで、外付けHDDとして使うにはこの上無い適任です。

壊れやすい・壊れにくいは無評価で。まず手元のが壊れてないので。WD Greenなのでまあ壊れやすい部類であるのは確かなんですが、初期不良の範囲を超えた時点であとは 使い方 : 運 が8:2くらいだと主は思ってます。WD Green系だと雑に扱えば4000時間くらいで壊れてるのを見たことありますし (筆者のではない) 、逆に60000時間とか動いてるのを見たこともあります (筆者のではない)。HDDは根本的に設計に問題があるモデルっていうのは少なくて、大抵は環境に左右されるものです。価格サイトのレビューとかの「壊れた」「壊れない」はその人の話です。あれらを参考にするのは個人の自由なんですが、HDDにおいてはあまり囚われすぎない方が良いというのが筆者の考えです。