ニトリでデスク買って手で持って電車で持ち帰ったら疲れた
急に何の話か
この記事の一つ前の記事…
この記事でHP P800というThunderbolt SSDを購入しました。
ふと、まだこれ売ってるのかなーと思って販売ページ見に行ったら在庫はあったけど価格が倍に上がってました。という訳でブラウザバックしようとしたところ、レビューが増えていました。読んでみると
"このSSDはAPFSをサポートしていないのでApple Silicon Macで使う場合は注意"
というよくわからないレビューが付いていました。筆者はWin Mac両環境で使うためexFATでフォーマットしているのでAPFSは正直どうでも良いのです。が、そんなことある?と思ったので手持ちのP800で検証してみましたという話です。多分P800は悪くない、筆者が身の潔白を証明して見せましょう。
多分、P800以外でも、APFSでフォーマットできない外付けSSDとかHDDがあったらこの記事の方法で通用すると思います。
環境
一応使用機器とか
SSD : HP P800
Mac : 14インチMacBook Pro (2023) M2 Pro (macOS Sonoma 14.4.1)
Win : Spectre x360 14-eu0007TU (Windows 11 Pro 23H2)
前回の記事でHP P800の中身を載せ替えてしまっていますが、それだと再現性が無いため一応元に戻しています。
APFSでフォーマットできる
やる前からそうだろうなと思っていたので意外性も何もありませんが、普通に筆者の環境だとSSD P800をAPFSにフォーマットできます。
Time Machineに使う?とも聞かれました。
一応データを書き込んでみたり、APFS (暗号化) とかでも試したりしましたが、特に問題なく使えるようでした。
ので、少なくともSSD P800自体に問題はありません。
では何が問題なのか
では何が問題なのかというと、ずばりパーティション形式です。
筆者はストレージを買うたびにある儀式をしています。特別複雑な作業でないことや全ての環境でメリットになる訳ではないため記事中では特に触れていませんが、毎回パーティション形式をGPTに変換しています。
変換している理由としては、特にMBRにしておく理由がないためです。MBRは旧世代のOSでも動かせるという利点がある一方で、パーティション数や最大容量に制約があるため、現代ではGPTの方が使い勝手が良くなっています。他方別に転送速度が上がるとかそういう訳でもないのと、GPTは古めの10年くらい前とかのOSだと扱えないという問題もあるので、記事中で紹介はしません。筆者個人の環境であれば古い機器は無いのでGPTにしています。
話がそれましたが、確か今回のHP P800も到着時はMBRだった気がします。パーティション形式の変換は自分の中では流れ作業なので覚えてない。
MBRにしてみる
敢えてここでP800のパーティション形式をMBRにしてみます。
するとご覧の通り、APFSが選択肢から消えます。
ここまで来れば察しがつくかと思いますが、APFSはMBRに対応していません。APFSはmacOS High Sierra以降のバージョンでサポートされたフォーマットで、SSDに最適化して設計されているらしい。デメリットとして、Sierra以前のOSだと認識できないという点が挙げられます。
対処法
ではどうするのか。
ターミナルを開き、以下のコマンドを入力して実行します。SSD上のデータ消えるので注意。
とは言ってもターゲットのディスクを調べる必要があるので一度
diskutil list
と叩いて、接続されているディスクのリストを出します。
筆者の環境の場合は/dev/disk4がターゲットディスクです。自身の環境に合わせて打ち替えてください。
ターゲットディスクがわかったら、
diskutil eraseDisk APFS P800 GPT ターゲットディスク
と打ちます。一応書いておくと
diskutil erase Disk "フォーマット" "ドライブ名" "パーティション形式" "ターゲットディスク"
です。/dev/disk4まで書こうかと思ったけど、万が一コピペして貼り付けて関係ないdisk4がぶっ飛んで文句言われても困るから書かなかった。
長くても数十秒待てば終わると思います。
途中でコレが出てきたら許可しましょう。
できあがり。
中途半端なところで日が落ちてダークモードになってしまった。
APFSが選べるようになっていることを確認。diskutilで直接APFSにしているので、特にフォーマットし直す必要はありません。まあ、筆者はexFATで使うのでフォーマットし直しました。
GPTになっていることも確認
結論 P800は悪くない
APFSで使いたければGPTにしましょう、以上。
そうそう、最初に書いた家具を電車で持ち帰り云々は輸送規定を読んで、問題のない梱包サイズであることを確認して乗車しています、一応。