roricaの殴り書き板。

メモ用紙みたいな

安いM.2 SSDケースを買って使ってみた。

ブログの配色を気分で変えてみました。

 

経緯

主は

"SSDの価格が暴落してる今のうちにSSDを買い込んでおこうただし無理はしない"

というコンセプトのもと、USB 10Gbpsで転送できる外付けSSDを作ろうと考えていました。まあM.2 SSDがコンパクトで手持ちのPCとかがUSB 10Gbps対応が多いので、外付けで雑に扱えるSSDが欲しいただし金はかけたくないという話です。

SSDは現在在庫過多で減産傾向にあるので、そのうち価格上昇に転じる可能性があります。しかしあまり買い込んでもデッドストックが増えるだけなのであくまでも手持ちで余らないようにしつつSSDを買っておこうという感じ。

 

拘ること

まずSSD

  • NVMeであること
  • 定番メーカー製であること (WD, Crucial, Samsung, KIOXIA, Intel辺り)
  • DRAM付であること
  • SLC~TLCあること
  • 1TB以上であること

外付けで雑に扱うので容量がショボいと使い物にならない。そしてHDDと違ってSSDは有象無象が多く、定番メーカー以外だと変なのを引くリスクがあるのでメーカーは大事です。NVMeは折角なら速いのが良いよね。雑に扱うのでQLCよりもTLCのが安心、別にQLCでも良い気けどTLCと比べて別に安くないのでTLCで良い。QLCが売れない理由間違いなくこれだよね。SLCとMLCはまず流通していない上に、TLCだといい感じに性能も誤魔化されていてバランスが良いのでTLC狙いです。逆にMLCとかに拘ると古くて転送速度が出ないかもしれない。

重要なのはDRAMです。外付けだとHMBが効かないので、間違いなくDRAM付の方が良いです。比較的どうでも良いのは転送速度です。どうせUSB 10Gbpsがネックになるので、Gen3でシーケンシャル1500MB/sとか超えてれば問題ない。つまりGen4とかお高いのは要らない。USB 10Gbpsの理論値は1250MB/sで、実効速度考えると1GB/s出れば万々歳という感じです。速度的にはPCIe3.0 x2でも良いというかケース側は多分PCIe3.0 x2です。ただPCIe3.0 x2のSSDてかなり選択肢が絞られるし探す方が面倒だしPCIe3.0 x4で十分安いのであえて選ぶ必要はありません。

 

次にケース側

  • NVMe対応であること
  • USB 10Gbpsであること
  • UASP対応であること
  • Amazonで売られていること
  • 安いこと

正直ケース側に求める要素は少ないです。強いて言えば変な動きしてSSD巻き込んで壊れないでねっですが、正直どのSSDケースも同じくらいのリスクを孕んでいる気がするので最初から安いので良いです。

 

買ったやつ

SSD

既にケースに載ってるのは、ケースに載せてから写真撮り忘れてたことに気付いたから。

TOSHIBAのKXG50PNV2T04というXG5-Pシリーズです。2TBでTLCでGen3、SEQ Readが3000MB/sでSEQ Writeが2200MB/s、USB 10Gbpsで外付けで雑に扱うには十分な性能です。OEM向けの製品で資料が少ないので細かい情報が出てきません。強いて言えばやや最大消費電力がデカいのが気になる。

バルク品だし保証も何もないですが、なんとなくラベルは剝がしたくないので剥がしていません。この状態だとDRAMだけは目視で確認できます。SamsungのK4E6E304EB-EGCFで、LPDDR3-1333の16Gb=2GBです。てっきりケチられて512MBくらいのDRAMが載ってるのかと思いきや、案外潤沢に確保されています。WindowsでのHMBがだいたい64MBくらい確保されることを考えると、結構豪華に感じる。DRAMの横はめちゃデカなコントローラ、そしてNAND 2枚が続きます。

コントローラはネットの情報曰くTC58NCP090GSDで、XG6シリーズと同じものです。NANDはBiCS3 64層3D TLC NANDだとかなんだとか。これが2枚です。

型番がKから始まるけどTOSHIBAロゴ、ちょうどKIOXIA移行期だったかな?

え、XG5-Pなんか古くない?ですって?

 

ケース

 

ここ で買ったけど売り切れてるし入荷する気もないらしい。1週間くらいしか販売されてない謎商品。後日確認したらしれっと入荷してた。

特徴としては購入時点でAmazon最安 (多分) 、ちゃんと安物シールが貼ってあります。SATAとNVMe両対応、UASP対応、USB 10Gbpsで、デメリットを言えばくっついてるケーブルの品質が未知数なのとデザインがあまりよろしくない。とはいえ2000円切りでSATA/NVMe対応は割とデカい。蟻とかで買えばこれより安く手に入りそうだけど面倒事は避けたいのでAmazonに絞ってます。

付属品はA to CケーブルとC to Cケーブル、取付ねじ、ドライバ、取り付け用シリコン

 

コントローラを確認

ケース側のコントローラでも見ておきましょうか。とはいっても、何故かチップ部分が切り抜かれてるのでひっくり返して覗き込むだけです。

RTL9210Bが搭載されており、仕様を確認してもUSB 10Gbps、PCIe3.0、SATA 6.0Gb/s、UASPに対応しています。商品説明通りの機能です。

相性問題は調べると多少ヒットしますが、そんなの気にしてたら何も買えないので動かなかったら仕方ないの精神で。最悪動かなかったらJMS583なケースあるし何とかなると信じてる。

 

シリコンゴムが破れた

基板に空いてる穴にシリコンゴムをぶっさせばお手軽にSSDを固定できる構造だと思うのですが、穴にはめようとしたら即破れた。ので、何故か付属してる金属タイプの取付パーツを使用しました。

若干カタカタして固定が甘い感じがしますが、PCに繋ぎながら振り回しても認識不良は起きなかったので多分大丈夫でしょう (てきとー) 。やや気になったので後にシリコンバンドで固定してます。

 

ヒートシンクをつけたかった

この前Amazonで買ってInspironにSN850を載せたときに装着した余りをつけたかった。 "つけたかった" ってことは "つけなかった" ということかというと、そうです。厳密には "つけられなかった" が正しいです。今回のケースは厚みがあるので銅の板つけても余裕で入るだろうと思っていたら、予想に反して入らなかった。のであきらめた。家にあるもう1個のM.2ケースは無理やりねじ込めたのに。

 

使ってみる

うーむ特別速くもないし遅いわけでもないのでコメントしにくい。どうせUSB 10Gbpsで頭打ちになるのでSSD側の性能は重視していません。これ以上のグレードのSSD買ったところで多分同じようなものでしょう。SATAより速ければ十分です。

褒めるとすれば、NVMeなSSDにしてはあまり熱を持ちません。

ベンチマーク中に測定したのですが、50℃はギリギリ超えませんでした。サーマルスロットリングに陥りにくいというのは割とメリットです。ヒートシンクなくてもどうにかなりそう。

 

実は問題もあった

今回買ったXG5-Pを突っ込む前に、家に転がってたSSD突っ込んでテストしてたんですが、落ちまくるという厄介な問題に直面していました。Amazonなら返品できるかな~とか考えながらXG5-Pを突っ込んでみたところ、こちらはめちゃくちゃ安定して動作しています。もしかしたらケース側の相性がシビアかもしれない。

 

現状確認している問題

まずRyzen 5 5500UなPCと相性不良を起こしています。問題なく使えることもあるものの、データ転送中にフリーズして落ちたり、速度が低下したりする。

あと、とあるUSB 10GbpsなType-C to Cケーブルを使おうとしたら電源断を繰り返した。安物SSDケース付属の得体のしれないケーブルではなく、eMarkerとか入ってる割とちゃんとしたケーブルで問題が起きました。USB 10GbpsなStandard-A to Type-Cケーブルは使えた。

 

とにかくSSDが安い

主の脳はアップデートが入るのが遅いので、1GB=10円というイメージが抜けていません。ので今の価格だとついつい買ってしまって今年に入ってから多分SSDは8TBくらい増殖してます。データ倉庫としては容量単価が未だに安いHDDが就職していますが、転送速度や騒音、消費電力や寿命諸々考えると初期投資頑張ってSSD買った方が得みたいな領域には来てる気がします。主の手持ちはそろそろHDDの台数よりもSSDの方が多くなりそうです。