roricaの殴り書き板。

メモ用紙みたいな

EXCERIA PLUSとEXCERIA PLUS G2を買ってみた。

SSDネタばっかですいません。

 

 

経緯

Amazonで安かったから。

1TBのものをそれぞれ1台ずつ購入。500GBとか1TBと価格差小さすぎて買う理由が見当たらない。売れてんのこれ?

何故EXCERIA PLUSとEXCERIA PLUS G2の2種類なのかというと、ホントはEXCERIA PLUSのが安かったのでそれを2台買うつもりだったんですが、熱帯雨林に台数制限で複数台売ってやらんと怒られたので、仕方なくG2でお茶を濁しました。とはいえG2も安くなっていて価格差は数百円でした。

 

開封

パッケージデザイン使いまわしでは。蛇足ですがKIOXIAはハイエンドモデルとして自社でEXCERIA PROシリーズを展開しています。

コンポーネント配置すら同じに見える。

コントローラはKIOXIA刻印のPhison E12Sのカスタマイズ版らしい。

DRAMはDDR4-2666の1024MB。

NANDは96層 BiCS4 3D TLC NANDが片側4枚ずつの計8枚です。

 

G2との違い

折角G2とそうでないのの両方を買ったので、その違いの話でも。

 

500GBモデルの違い

まずKIOXIA公式ページの記述だと、違いがあるのは

・500GBモデルのフォームファクタの違い

・500GBモデルの読書性能の違い

・500GBモデルと1TBの消費電力の違い

です。

以下、500GBモデルの相違点のみピックアップした表です。

  EXCERIA PLUS EXCERIA PLUS G2
フォームファクタ M.2 Type 2280-S3-M M.2 Type 2280-D3-M
外形寸法(最大:LxWxH) 80.15x22.15x2.38 mm 80.15x22.15x3.73 mm
質量 8.0 g(typ.) 10.0 g(typ.)
SEQ W(最大) 2,500 MB/s 3,200 MB/s
RND R(最大) 420,000 IOPS 650,000 IOPS
RND W(最大) 570,000 IOPS 600,000 IOPS
消費電力(アクティブ) 5.1 W (typ.) 6.7 W(typ.)

引用

EXCERIA PLUS NVMe™対応 SSD | KIOXIA - Japan (日本語)

EXCERIA PLUS G2 NVMe™対応 SSD | KIOXIA - Japan (日本語)

 

早い話が、EXCERIA PLUSの500GBモデルは片面実装で、EXCERIA PLUS G2の500GBモデルは両面実装です。フォームファクタのS3とD3は厚さを表しています。S3は表面が1.5mmで裏面はなし、D3は表面は1.5mmで裏面が1.35mmです。「買ってみたら両面実装だった」的なレビューがありましたが、KIOXIAはこの情報を普通に表記しているため、注意喚起はともかくKIOXIAに文句を言うのはお門違いな気もする。

EXCERIA PLUS G2はNANDの枚数でゴリ押して転送速度を稼いでいる節があるので、片面実装であるEXCERIA PLUS 500GBは正直EXCERIAとあまり差が無い印象を受けました。EXCERIA PLUS G2ではそれが両面実装になったため、性能が一気に1TBモデルに近い水準までに引き上げられています。

 

1TBモデルの消費電力の違い

しかし今回購入したのは1TBモデルであって、500GBモデルは主にとっては割とどうでも良いのです。仕様を注視すると、1TBモデルで唯一両者で仕様の異なる箇所があります。"消費電力(アクティブ)" の欄で、EXCERIA PLUSは6.5WなのがEXCERIA PLUS G2は6.7Wになっています。それ以外の差は見つけられなかった。

 

1TBモデルのDRAMの違い

どちらも同じようなDRAMが載っているのですが、よく見ると型番が違います。

EXCERIA PLUS : K4A4G165WF-BCTD

EXCERIA PLUS G2 : K4A8G165WC-BCTD

これらはどちらもSamsung製DDR4-2666ですが、容量が違います。前者は4096Mb = 512MBで、後者は8192Mb = 1024MBです。容量ちげーじゃんとなりますが、実は裏面にポイントがあります。

EXCERIA PLUSは表面と同様のDRAMチップが搭載されていますが、EXCERIA PLUS G2は非搭載です。つまり、512MBのDRAMを両面で1024MBにしているか、1024MBのDRAMを片面に実装しているかの違いであり、トータルのDRAM容量自体に違いはありません。

ただ、一つ疑問なのはDRAM枚数が多いEXCERIA PLUSの方が、公称の消費電力が少ない点です。単純に考えれば同様の構成であればパーツが少ない方が省エネな訳です。何故逆転現象が起きているのかはよくわからなかった。

 

どちらを選ぶべきか

普通のEXCERIA PLUSか、EXCERIA PLUS G2か、どちらを選ぶべきかという話です。

まず500GBモデルはEXCERIA PLUS G2一択です。性能が違いすぎます。片面実装が欲しければEXCERIA G2を買えば良い話です。

1TBモデルは安い方でOKです。上記に挙げた消費電力とDRAM枚数の違いはありますが、どちらも気に留めるほどでもない違いです。消費電力が気になるならEXCERIA PLUSシリーズというチョイスがまず間違っていますし、DRAM枚数が多い→故障率が高いと考えるならDRAMレスでHMBで動くタイプのSSDの方がパーツが少なくて幸せです。

コントローラとNANDが同じ以上パフォーマンスも大して差が出ないため、安い方で良いでしょう。ただし、EXCERIA PLUSはメーカー生産終了品扱いのため、在庫が減っていく一方である可能性が高い点と購入制限がかけられている点は注意が必要です。

 

最近まで生産されていた...?

実はEXCERIA PLUS G2は今回購入する前より1台所有していたのであまり新鮮味がないというか。今回買ったEXCERIA PLUSは2022年12月製でEXCERIA PLUS G2は2023年1月製です。しれっと半年以上前の生産品を押し付けられた。前から持っていたEXCERIA PLUS G2は2022年6月製なので、EXCERIA PLUS G2が生産されてからもしばらくはEXCERIA PLUSシリーズの製造はされていたようです。まあ、DRAMの実装の仕方くらいしか違わないので。厳密にはNANDの刻印も微妙に違います。という、割とどうでも良いであろう話。

 

使い道

これが困った。安いうちにSSDを買い込んでおこう程度の気持ちで購入しているのであまり使い道がないんですわ。とりあえずケースにぶち込むことにしました。

 

買ったケース

実は

rorica.hatenablog.com

このケースの色違い。この記事ではEXCERIA PLUS G2を載せているので、まったく同じ組み合わせです。二度も触れる必要が無いので、詳細は割愛してベンチマークも取りません。

サーマルパッドはいい感じにDRAMまでカバー可能ですが、裏面は対応不可。

このケースは白だとデザインがビミョーだったので今回は黒を買ってみました。同色を2台ポチるという失態の意味に気付いたのはSSD組み立て時、どっちがEXCERIA PLUSでどっちがEXCERIA PLUS G2だかわからなくなった。シールはって誤魔化した。

 

総評

今回はEXCERIA PLUS G2の低発熱さを買って外付けSSD化していますが、正直外付けSSDにはあまり向いてないと思う。外付けSSDなら片面実装なEXCERIA G2の方が適していると言えそうです。別にEXCERIA PLUSだとダメってわけではないけど気持ち的な話です。

EXCERIA PLUSは両面実装ながら物量で転送速度は出るので、デスクトップPCのセカンダリディスクとかになかなか良いと思う。ノートPCだと両面実装非対応のモデルとかがあるのでややリスキー、調べてから買った方が良いです。